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GUIDE / LIQUID-FERTILIZER

液体肥料(液肥)⁠と⁠は⁠?複合液肥・有機入り・微量要素の種類と、成分・希釈倍率・使い方の選び方

農業生産や施設園芸で使う液体肥料(液肥)の3つの種類、保証成分の読み方、かん水・葉面散布・水田の流し込みの希釈倍率、カルシウムやほう素の補給、農薬と混ぜるときの注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

液体肥料は、作物の養分を水に溶かした液状の肥料で、薄めてかん水・かん注・葉面散布で与えます。液肥とも呼びます。中身で、窒素・りん酸・加里をまとめて含む複合液肥、有機由来の窒素や腐植酸を含む有機入りの液肥、カルシウム・ほう素などを補う単肥・微量要素の液肥に分かれます。選ぶときは「何を補いたいか」「どう入れるか(かん水・葉面散布・流し込み)」「何倍に薄めるか」の3つを先に決めます。

液体肥料とは

液体肥料は、窒素・りん酸・加里やカルシウム・微量要素を水に溶かした肥料です。水で薄めて、かん水と一緒に入れたり、うね間にかん注したり、葉に散布したりして追肥に使います。水田では、水口から流し込んで穂肥を入れる使い方もあります。

比較ページには、日本の肥料メーカーが自社製品として作る農業用の液肥を、銘柄の単位で載せています。家庭園芸用だけの品、粉を溶かして使う粉末の肥料、ペースト肥料、土の物理性を直す土壌改良剤は載せていません。

3つの種類

  • 複合液肥は、窒素・りん酸・加里をまとめて含む液肥です。例は、OATアグリオのまるとく液肥恵み、住友化学の住友液肥M862号、片倉コープアグリのくみあい液肥1号、日東エフシーのハイプラス1号、サンアグロの千代田液肥20号です
  • 有機入り・腐植酸入りの液肥は、有機由来の窒素やアミノ酸、腐植酸を含みます。例は、朝日アグリアのはつらつ君、デンカのアヅ・リキッドとレコルトです
  • 単肥・微量要素の液肥は、カルシウムやほう素など足りない要素を補います。例は、片倉コープアグリのポリコープ1号、日東エフシーのカルモア、晃栄化学工業の液体ハイカルックとエイトビーです

保証成分の読み方

  • 「10-3-4」のような並びは、窒素・りん酸・加里の順の割合(%)⁠で⁠す⁠。まるとく液肥恵みは、窒素全量10.0%、水溶性りん酸3.0%、水溶性加里4.0%です
  • 窒素の多い銘柄は葉を育てる追肥に、カリの多い銘柄は果実を太らせる時期に使います。日東エフシーのハイプラス1号は窒素15%で、主に葉菜類の追肥に向けた銘柄です
  • 同じ窒素でも、硝酸性窒素は低温期でも効きやすく、有機由来の窒素はゆっくり効きます。朝日アグリアのはつらつ君は、窒素の約50%が有機由来です

使い方と希釈倍率

  • まるとく液肥恵みは、野菜類の土壌潅注で200倍以上、葉面散布で1000〜2000倍に薄めます
  • くみあい液肥1号は、水稲の育苗で100倍以上、露地野菜のかん水同時散布で500倍以上に薄めます
  • デンカのアヅ・リキッドは、点滴かん水なら3,000倍で毎日、通常かん水や葉面散布なら500〜1,000倍で週に1回入れます
  • 水田の流し込みは、まるとく液肥が10a当たり10〜20kg、住友液肥M号が目的と時期で10a当たり2〜30kgです

カルシウム・ほう素の補給

  • チップバーンなどのカルシウム不足には、カルシウムを葉から補う液肥を使います。晃栄化学工業の液体ハイカルックは、カルシウムがCaOとして10.0%です
  • 日東エフシーのカルモアは、カルシウム12%にマンガンとホウ素を加え、酢酸も含みます
  • ほう素欠乏には、晃栄化学工業のエイトビーを葉面散布します。ホウ素を8.0%含みます
  • 葉面散布は応急の補給です。基肥と追肥は、施肥基準どおりに入れます

選ぶときと使うときの注意

  • 薄める倍率は、銘柄と使い方で違います。濃すぎると葉や根が傷むので、銘柄ごとの倍率を守ります
  • 石灰硫黄合剤や強いアルカリ性の農薬とは混ぜません。はつらつ君は、農薬と混ぜるときは300倍以上に薄めます
  • 有機入りの希釈液は腐りやすいので、作ったらすぐ使い切ります
  • 使ったあとは、チューブやホースに水を通して洗います
  • 値段は、このページの製品のどれも公式資料に記載がありません。荷姿と量を伝えて、JAや販売店で見積もりを取ります
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