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GUIDE / KASEI-HIRYOU

化成肥料とは?農業で使う化成肥料の種類(高度化成・普通化成・緩効性入り・被覆肥料)と⁠、成分・効き方・荷姿の選び方

窒素・りん酸・加里を1粒にまとめた化成肥料の種類、高度化成と普通化成の違い、硝酸化成抑制材やウレアホルムなど緩効性の成分の入った化成、被覆肥料(コーティング肥料)と一発肥料の使い分け、荷姿を、肥料メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

化成肥料は、窒素・りん酸・加里などの成分を、原料を反応させて1粒にまとめた肥料です。効き方で、すぐ効く高度化成・普通化成、膜で包まずに緩効性の成分を入れた化成、樹脂や硫黄の膜で包んだ被覆肥料と一発肥料に分かれます。選ぶときは「何の作物に、元肥か追肥か」「どれくらい長く効かせたいか」「土にりん酸・加里が足りているか」の3つを先に決めます。

化成肥料とは

化成肥料は、肥料の原料を混ぜて熱を加えるなどして反応させ、粒にした肥料です。1粒の中に窒素・りん酸・加里などが入っているので、1回まけば三要素をまとめて与えられます。

比較ページには、日本の肥料メーカーが自社で作る化成肥料と被覆肥料を、各社の代表の銘柄の単位で載せています。販売店が売る他社の銘柄、家庭園芸用だけの品、液状の肥料は載せていません。

高度化成と普通化成

  • 窒素・りん酸・加里の合計が30%以上なら高度化成、30%未満なら普通化成と呼びます(片倉コープアグリの解説)
  • 高度化成は成分が高いので、まく量が少なくて済みます
  • サンアグロの千代田化成550は15-15-10の高度化成で、水によく溶けるポーラス状です
  • 片倉コープアグリのくみあいエコ化成13号は3-10-10で、加里に長く効く分が入っています
  • 窒素と加里だけのNK化成は、生育の途中の追肥に使います

緩効性の成分を入れた化成(膜なし)

  • 硝酸化成抑制材(ジシアンジアミド)は⁠、アンモニアが硝酸に変わるのを抑え、窒素を雨で流れにくくします
  • 日東エフシーのジシアン化成570は、15-17-10で苦土が2%です
  • 片倉コープアグリの苦土入りジシアン533は、りん酸と加里を3%ずつに落とした15-3-3で、りん酸・加里が多すぎる畑に向きます
  • エムシー・ファーティコムのダイヤロングはグアニルウレア入りで、肥効は100〜120日です
  • 同じ会社のみのりアップ特064号はオキサミド入りで、肥効は60〜100日です
  • サンアグロのウレアホルムは、肥効が2カ月・3カ月・4カ月の3種類です

被覆肥料と一発肥料

  • 被覆肥料は、尿素や化成肥料を樹脂や硫黄の膜で包み、溶け出す速さを調節した肥料です
  • ジェイカムアグリのロング413は、硝酸系の化成肥料を膜で包んだ14-11-13で、溶出タイプは270と360です。数字は25℃の土で窒素が80%溶け出す日数です
  • サンアグロのソフト100は、硫黄とワックスの膜で包んだ12-12-12で、膜は微生物に分解されて殻が残りません
  • 一発肥料は、速く効く化成と被覆尿素を混ぜ、元肥1回で収穫まで効かせます
  • 日東エフシーのフロンティアコート25号は窒素25%の水稲用で、粒度を2.0〜4.0mmにそろえ、1袋15kgです
  • セントラル化成のセラコートRワンは15-15-15の水稲基肥1回型で、セラコートR877は窒素28%の麦の全量基肥用です
  • 樹脂の膜の溶け出す速さは温度で決まり、土のpHや水分の影響をほとんど受けません

選ぶときに見ること

  • りん酸・加里の量は、土壌診断の結果に合わせます。足りない畑で低PKの銘柄を使うと、生育や収量が落ちることがあります
  • 被覆肥料は、地域と作期に合う日数のタイプを選びます
  • 樹脂の膜の殻が田畑の外へ流れ出ないようにします。殻を出したくないなら、硫黄被覆や膜のない緩効性の化成を選びます
  • 荷姿を公式に出している製品では、20kgと15kgの袋があります
  • 値段を公式に出しているメーカーはありません。銘柄と袋数を決めて、JAや肥料の販売店で見積もりを取ります
  • 直射日光を避けて乾いた所にしまい、開けたら早めに使い切ります
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