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GUIDE / ISOBUTANOL

イソブタノールとは?工業用と試薬の特級と一級の違い、純度と水分と価格の選び方、ノルマルブタノールとの違い

塗料の溶剤や酢酸イソブチル・可塑剤・香料の原料、分析試験に使うイソブタノール(イソブチルアルコール)の3つの区分、試薬特級と一級の規格の違い、水分と不揮発物の見方、ノルマルブタノールとの違い、危険物としての扱いと価格を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

イソブタノールは、塗料の溶剤や、酢酸イソブチル・可塑剤・香料の原料に使う炭素数4の分岐鎖アルコールです。イソブチルアルコール・2-メチル-1-プロパノールとも呼びます。工業用・試薬特級・一級に分かれ、選ぶときは「どの規格(工程の受入規格か、JIS K 8811の特級か⁠)に合わせるか」「水分と不揮発物の上限」「容量と価格」の3つを先に決めます。

イソブタノールとは

イソブタノールは、水にほとんど溶けず、ほとんどの有機溶媒に溶けるアルコールです。塗料樹脂、アクリル酸イソブチル、酢酸イソブチル、メタクリル酸イソブチル、シンナーなどの原料に使い、溶媒にも使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るイソブタノールを、工業用の品質規格品と試薬の品番の単位で載せています。混合シンナー、他社品だけの販売店、輸入販売元が売る海外ブランドは載せていません。

ノルマルブタノールとは別の物質

  • イソブタノールのCAS RNは78-83-1です。ノルマルブタノール(1-ブタノール)は71-36-3で、別の物質です
  • 試薬メーカーは2-メチル-1-プロパノールの名前で載せることが多く、関東化学はイソブタノール・イソブチルアルコールを別名に書いています
  • 注文書・規格書・SDSでは、名前よりCAS RNで照合します

用途で分ける3つの区分

  • 工業用は、塗料の溶剤や化成品の原料に使います。KHネオケムは用途例に塗料用溶剤、安定剤、香料原料、可塑剤原料、医薬品原料、樹脂原料を載せています
  • 試薬特級は、JIS K 8811に合わせた試薬です。関東化学の品番04355-00は、特級でJIS K 8811を案内しています
  • 一級は、特級より規格をゆるめた試薬です。関東化学は鹿1級、純正化学は純正一級の名前で出しています

純度と水分を規格書で比べる

  • KHネオケムの工業用は、純度99.0%以上、水分0.20%以下、色相APHA10以下です
  • 純正化学の試薬特級74390-0330は、純度99.0%以上(m/m)、水分0.2%以下、不揮発物0.002%以下です
  • 純正化学の純正一級74390-1230は、純度98.0%以上、水分0.3%以下、不揮発物0.005%以下です
  • 林純薬工業の特級02002545は、JIS K8811-2012による試験方法で、含量99.0%以上、水分0.2%以下と決めています
  • 純度・含量・蒸発残分・不揮発物は、資料ごとに項目名と単位が違います。単位をそろえずに数字だけを並べません

容量と価格

  • 林純薬工業の特級02002545は、500mLで1,450円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 富士フイルム和光純薬の020-03346は、500mLで1,700円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 関東化学の04355-00は、500mLで1,900円(税抜)⁠で⁠す⁠。鹿1級の04355-01は、500mLで1,800円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 14kgは、富士フイルム和光純薬の026-03348、関東化学の04355-81、国産化学の2140527、純正化学の74390-1259があり、価格は見積や問い合わせです
  • 工業用のKHネオケムと三菱ケミカルは、荷姿と価格を製品ページに出していないので、見積で確かめます

使う前と発注前に確認すること

  • 消防法の危険物第4類第二石油類(非水溶性液体)⁠で⁠す⁠。引火点は28℃なので、火気から離してしまっておきます
  • 有機溶剤中毒予防規則の第二種有機溶剤です。換気と保護具の条件は、使う製品のSDSで確かめます
  • 試薬は試験・研究の目的で売られています。製造工程の原料に使うときは、メーカーに用途を伝えて確かめます
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