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GUIDE / INDUSTRIAL-FABRIC

工業用ファブリックとは?テントの膜材・補強用クロス・耐熱ガラスクロスの種類と、繊維・織り方・目付・厚さの選び方

テント・フィルター・FRPの補強材などに使う工業用ファブリック(産業資材用の織物)の3つの種類、平織と綾織の違い、目付と厚さの読み方、膜材のA種・B種・C種、ガラスクロスの耐熱温度と幅を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

工業用ファブリックは、テント・フィルター・補強材などの部材に使う工業用の織物です。使い道で、テントに張る膜材とその基布、樹脂を含ませて強くする補強用のクロス、熱に強い耐熱・ろ過用のガラスクロスに分かれます。選ぶときは「繊維(ポリエステル・ガラス・炭素)」「目付と厚さ」「防炎・不燃や耐熱温度の条件」の3つを先に決めます。

ファブリックの意味と工業用の用途

ファブリックは織物・生地を意味します。工業用ファブリックは、テント・膜構造・フィルター・FRPなどの材料に使う織物です。産業資材用の生地・工業用クロスとも呼びます。衣類の生地と違い、品番ごとに繊維・織り方・目付・厚さ・幅が決まっていて、部材として買います。

比較ページには、日本の会社が自社または自社グループで作る織物を、品番の単位で載せています。不織布・フェルト・衣料用の生地、完成したフィルターやテープは載せていません。

素材と用途で分ける3つの種類

  • 膜材・コーティング基布は、ポリエステルやガラスの基布に塩ビやふっ素樹脂を重ねた膜材と、その基布です。例は平岡織染のウルトラマックスとターポロン G-3000Ⅱ、TAフロンティアのテイジン テトロンテント、日東紡のテント膜用ガラスクロス WH 500B ⁠⁠です
  • 補強用クロスは、炭素繊維やガラス繊維を織ったクロスで、樹脂を含ませて FRP や複合材を強くします。例は東レのトレカ CO6343、三菱ケミカルの TR3110 M、サカイオーベックスの開繊糸織物 SA-3203、有沢製作所の Eガラスクロス 1031(2116)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 耐熱・ろ過用ガラスクロスは、断熱カバーや断熱カーテン、集じん機のバグフィルターに使います。例はニチアスのマリンテックスクロス 0.5A、日本グラスファイバー工業の NGC-330、日東紡の KS4155 ⁠⁠⁠です

平織と綾織

  • 平織は、たて糸とよこ糸が1本ずつ交わる、いちばん一般的な織り方です。ユニチカの資料では、樹脂を含ませるとき泡が抜けやすい作りです
  • 綾織は、斜めの線が見える密度の高い織り方です。平織より柔らかく、曲面になじみます
  • 三菱ケミカルは、平織の TR3110 M と綾織の TR3523 M を、同じ重さ200g/m²で出しています

目付と厚さ

  • 目付は1m²あたりの布の重さです。厚さと並んで、品番を選ぶ基本の数字です
  • このページの品番では、サカイオーベックスの SA-3203 の63g/m²から、日東紡の WH 500B の500g/m²まであります
  • 厚さは、有沢製作所の 1031(2116)の95μmから、平岡織染のターポロン G-3000Ⅱ の0.53mmまであります
  • 数値は代表値や実測値のことが多く、東レのデータシートはノミナル値で保証値ではないと書いています

テントの膜材を選ぶとき

  • 日東紡の資料では、膜材料の A種はガラス繊維の基布にふっ素系樹脂、B種はガラス繊維の基布にふっ素系樹脂や塩ビ、C種とテント倉庫用は合成繊維の基布に塩ビなどをコーティングします
  • 重さは A種0.55kg/m²以上、B種0.5kg/m²以上、C種0.4kg/m²以上です
  • 平岡織染のウルトラマックスは7年耐久、ターポロン G-3000Ⅱ は10年耐久の不燃膜材です。防炎や不燃の認定番号を確かめて選びます

耐熱と幅

  • ニチアスのマリンテックスクロスは、最高使用温度550℃です
  • 日東紡の資料では、ろ布に使う繊維の最高使用温度は E-ガラス280℃、テフロン250℃、アラミド200℃、ポリエステル140℃です
  • ユニチカの資料では、ガラスクロスの幅は100〜107cmが一般的で、最大220cm幅までそろえています
  • 炭素繊維は電気を通すので、切るときは繊維が飛ばないよう防塵します

値段

  • 値段を公開しているのは、TAフロンティアのテイジン テトロンテントで、6,738円/m²(税別)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかの品番は、品番・幅・数量を伝えて見積もりを取ります
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