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GUIDE / HYDRAZINE

ヒドラジンとは?ヒドラジン一水和物(水加ヒドラジン)の80%品・98%品の違いと選び方

還元反応・合成・水質試験に使うヒドラジン一水和物(水加ヒドラジン)を整理。特級の98%品と一級・EPの80%品の違い、不純物規格、容量、公開価格、劇物・危険物としての扱いをメーカーの公式資料で確認します。

2026年10月29日更新

この記事の答え

ヒドラジンは、還元反応や合成、水質試験に使う化学品です。試薬として売られているのは、水が結びついたヒドラジン一水和物(水加ヒドラジン)⁠で⁠す⁠。選ぶときは、まず特級の98%品か、一級・EPの80%品かを決めます。そのうえで含量の規格・不純物の上限・容量・価格をそろえて比べます。

ヒドラジンとは:ヒドラジン一水和物・水加ヒドラジンの関係

試薬のヒドラジンは、ヒドラジン一水和物として売られています。分子式はH2NNH2・H2O、分子量は50.06、CAS RNは7803-57-8です。水加ヒドラジン・抱水ヒドラジン・ヒドラジンヒドラート・水酸化ヒドラジニウムは、どれも同じものを指します。

富士フイルム和光純薬は、ウォルフ・キシュナー還元反応やガブリエルアミン合成反応の試薬、水道水・飲料水の要検討項目の試験用試薬として掲載しています。発泡剤・硬化剤・防食防錆剤に使うのは、大塚化学などが作るヒドラジン誘導体で、別の製品です。

メーカー比較では、国内の試薬メーカーの自社品を、品番・グレード・含量・容量の単位で載せています。ヒドラジン誘導体、硫酸ヒドラジニウムなどの塩、ボイラー用の配合薬剤は含めていません。

3つの種類

  • 特級は、含量98%前後を規格にした品です。富士フイルム和光純薬の085-00896、関東化学の18383-00、純正化学の59218-0430、ナカライテスクの18330-85、国産化学の2124114が特級です
  • 一級・EPは、80%品が中心です。純正化学の59220-1230、ナカライテスクの18309-85、米山薬品工業の04454、関東化学の18383-01が80%前後の品です
  • 薄めた液は、林純薬工業の44009155です。20%に薄めて売る液で、規格書の含量は18.0〜22.0%です

80%品と98%品の違い

品名が同じヒドラジン一水和物でも、含量の規格はグレードで大きく変わります。品名ではなく規格書の数字で選びます。

  • 純正化学の59220-1230は、純度79〜81%です
  • ナカライテスクの18309-85は、純度80.0〜82.0%です
  • 米山薬品工業の04454は、純度78〜83%です
  • 純正化学の59218-0430とナカライテスクの18330-85は、98.0%以上です
  • 関東化学の18383-00は98.0%超、18383-01は80.0%超です

同じ一級でも、富士フイルム和光純薬の088-00906は含量97.0%以上です。一級だから80%品とは限らないので、グレード名と含量を両方確かめます。

不純物規格の見方

不純物の上限を製品ページや規格書で出しているかは、メーカーで違います。

  • 富士フイルム和光純薬の085-00896は、塩化物0.001%以下、硫酸塩0.005%以下、重金属5ppm以下、鉄5ppm以下です
  • 同じ社の和光一級088-00906は、塩化物0.03%以下だけを定めています

ほかの製品は、製品ページに不純物の上限を出していません。分析に影響する項目があるときは、規格書と納入ロットの検査成績書で確かめます。

容量と価格

500mLの特級の公開価格です(2026-10-29確認)。

  • 富士フイルム和光純薬の085-00896は、税抜3,500円です
  • 関東化学の18383-00は、税抜4,300円です
  • 純正化学の59218-0430は3,600円、国産化学の2124114は7,000円で、どちらも税区分の記載はありません

80%前後の品は、米山薬品工業の04454が2,400円、純正化学の59220-1230が2,500円、関東化学の18383-01が税抜3,000円です。ナカライテスクは500gの重さで売り、18330-85は税抜3,780円、18309-85は税抜3,020円です。税区分と容量の単位がそろわないため、この比較では価格の高低を判定していません。

大きな量は、関東化学が鹿特級の20kg包装18383-80を、米山薬品工業が80%品の20kg包装04456を、価格を出さずに案内しています。

保管と法規制

  • 毒物及び劇物取締法の劇物で、消防法の危険物第4類第三石油類(水溶性液体)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 関東化学は、化管法の第一種指定化学物質としています
  • ナカライテスクは、がん原性物質・変異原性物質の法規も示しています
  • 富士フイルム和光純薬は、保存条件を暗所としています

引火点は、富士フイルム和光純薬が96℃(クリーブランド開放式)、関東化学が75.2℃(文献値)と示しています。測り方で数字が変わるので、保管の判断は購入品のSDSで確かめます。試験研究用の品はほかの用途では保証されないため、製造の原料に使うときはメーカーに相談します。

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