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GUIDE / HOOK-AND-LOOP-FASTENER

面ファスナーとは?業務用の面ファスナーの種類(Jフック・マッシュルーム・成形フック・B面生地)と⁠、材質・強度・幅・付け方の選び方

工業製品・医療用品・梱包部材に使う面ファスナーの4つの種類、A面とB面の組み合わせ、ナイロンとポリエステルの違い、せん断とはく離の強度、縫製・粘着・溶着の付け方、幅の規格を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

面ファスナーは、フック(A面)とループ(B面)の2枚のテープを押し当てて留め、はがせば何度でも付け外しできる留め具です。フックの形で、織物のJフック型・強力なマッシュルーム型・樹脂の成形フック型に分かれ、受ける側のB面生地でも強さが変わります。選ぶときは「濡れる所か(ナイロンかポリエステルか)」「どれくらいの力がかかるか」「縫えるか、粘着や溶着で付けるか」の3つを先に決めます。

面ファスナーとは

面ファスナーは、硬いほうのフック(A面・オス)と⁠、柔らかいほうのループ(B面・メス)を押し当てると留まり、めくればはがれる留め具です。衣料や医療用品のほか、自動車の内装、配管カバー、研磨パッド、パーティションの連結など、工業製品の部材にも使います。

〈マジックテープ®〉はクラレの面ファスナーの登録商標で、一般の名前は面ファスナーです。各社はそれぞれの名前で出していて、YKKはQuicklon®、伸和はマジクロス、アラコーはAKテープです。

比較ページには、日本の会社が自社で作る業務用の面ファスナーを、各社の代表の品番で載せています。面ファスナーを使った完成品の結束バンド、家庭用・手芸用だけの小巻、販売店や代理店が売る他社製品は載せていません。

4つの種類

  • 織物のJフック型は、J字に曲がったフックを立てた、いちばん広く使われる型です。例はクラレファスニングのマジックテープ標準タイプ、YKKのQuicklon、アラコーのAKテープです
  • マッシュルーム型は、フックの先がキノコの形で、Jフックより強く留まります。例は伸和のマジクロス1H2です
  • 樹脂の成形フック型は、フックを樹脂で成形し、織物より薄くできます。例はクラレファスニングのモールドマジックと、YKKのPOWERHOOKです
  • ループ・起毛のB面生地は、フックを受ける側だけの品です。例はアラコーのナッピングタイプと、吉田産業 セイホウ事業部のSH-105CXです

強度の見方

  • 強さは、ずらす向きの引張りせん断(N/cm²)と⁠、めくる向きのはく離(N/cm)で測ります。試験はJIS L 3416に準じます
  • アラコーのAKテープは、25mm幅でせん断9.8N/cm²、はく離1.47N/cmです
  • クラレファスニングの標準タイプは、初回のせん断14.6N/cm²、はく離1.4N/cmです
  • 伸和のマジクロスのマッシュルーム型は、専用のループと組み合わせた初期のせん断が33.5N/cm²、はく離が6.0N/cmです
  • YKKのカタログでは、幅方向に使うと、長さ方向の約70%の強さになります
  • 値はどれも各社の測定値で、保証値ではありません。使う条件で試してから決めます

ナイロンとポリエステルの違い

  • ナイロン製は、湿度90%RH以上や水中で強さが下がります(YKKの案内)
  • ポリエステル製は水に濡れても強さが変わりにくく、クラレファスニングの標準タイプは約180℃まで使えます。ナイロン製より約40℃高い温度です
  • 濡れる所や高温の配管カバーにはポリエステル製を選びます

付け方(縫製・粘着・⁠⁠⁠溶着)

  • 縫製がいちばん確実で、何度も外す所に向きます
  • 粘着剤付きは、縫えない部材に貼れます。伸和のマジクロスの粘着付き1C2Cは、可塑剤を含む軟質塩ビやゴムにも貼れます
  • 粘着剤は永久ではないので、何度も外す所や高温・高湿の所では縫製か溶着にします(アラコーの案内)
  • 溶着は、高周波ウェルダーで樹脂のシートや布に溶かして付けます

幅と長さ

  • 幅は16・20・25・30・38・50・100mmが多く、クラレファスニングとYKKの標準品はこの幅でそろいます
  • アラコーのAKテープは150mmまで、伸和のマジクロスは500mmの広幅もあります
  • 巻の長さは25mか50mが多く、アラコーは1巻から注文を受けています
  • 切ったときの寸法の差は、YKKはカット長の±1%ほど、アラコーは短く切ると±1mm、長く切ると±3mmほどです
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