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GUIDE / HOGO-FILM

表面保護フィルムとは?PE・PET・自己粘着の違いと、粘着力・厚さ・耐候性の選び方

金属板・樹脂板・ガラス・ディスプレイ部材の製造や輸送に使う表面保護フィルムを解説。微粘着・弱粘着・共押出、レーザー加工用・深絞り用の違い、粘着力の読み方、総厚と基材厚、屋外の保護期間を公式資料で確認しています。

2026年10月27日更新

この記事の答え

表面保護フィルムは、製造・加工・輸送中の材料や製品に貼り、傷や汚れを防いだあとに剥がすフィルムです。貼る材料と表面処理、加工の種類、貼っておく環境と期間を先に決めます。粘着力は試験対象と単位を揃えて読み、実際の工程を通したあとに、浮き・糊残り・剥がす力を確かめて選びます。

表面保護フィルムとは

金属板・樹脂板・ガラス・光学部材を、加工中や輸送中の傷・ほこり・汚れから守るフィルムです。表面保護テープとも呼び、材料へ貼ったまま工程を進め、保護が終わったら剥がします。

表面保護フィルムの比較ページは、メーカーが現在案内する品番を単位にしています。工事の床・壁・足場を覆う養生シートや、塗装の見切りに使うマスキングテープとは用途を分けています。常設する窓フィルム、家庭用だけの画面保護品、粘着加工前の基材だけは扱いません。

構造と加工用途で分ける

  • 粘着剤塗工型は、PE・POなどの基材に粘着剤を付けた品です。スミロンのE-203や、三井化学ICTマテリアのT505などがあり、塗装鋼板・金属板・樹脂板に使います
  • 共押出自己粘着型は、基材と粘着性のある層を共押出で作ります。東レフィルム加工のトレテックは三層共押出製法で、平らな板向けと凹凸面向けがあります
  • PET基材の微粘着・再剥離型は、光学部材やタッチパネル、加熱工程の保護に使います。パナックのパナプロテクト、トーヨーケムのリオエルムLE501などです
  • レーザー・深絞り加工用は、金属の加工条件に合わせた専用品です。日東電工のSPV-LG-5000はレーザー用、SPV-224Rは深絞りなどの強加工用です。兼用とはみなしません

構造の根拠は、トレテックの製品説明、パナプロテクトの製品説明、三井マスキングテープの製品説明です。金属加工専用品は、構造より加工用途を優先して分けています。

粘着力は、単位と試験対象を一緒に読む

微粘着・弱粘着・強粘着という名前だけで、剥がしやすさや糊残りは決まりません。公式資料の数値にも、貼る相手や試験方法の違いがあります。

  • 日東電工のSPV-224Rは、粘着力1.00N/20mmです。剥離角度180°、剥離速度300mm/分の条件です
  • 三井マスキングテープのT505は、金属向け仕様表で対SUS-BAが2.7N/25mm、対ALが2.8N/25mmです
  • パナプロテクトTSは、対PET粘着力0.02N/cmです。SUS板やガラスに対する値ではありません
  • リオエルムLE501は、対SUSが1.5gf/25mm、対ガラスが1.1gf/25mmです。トーヨーケム法の貼付20分後、180°ピール、300mm/minの値です

試験片の幅を換算するだけでは、異なる材料への剥離性は比べられません。低い粘着力でも、加工中に浮いたり、材料の表面へ影響したりしないかを確かめます。数値の出典はSPV-224R、三井の物性表、LE501技術データシートです。

厚さと幅を指定する

  • パナプロテクトTSの25μmは、基材だけの厚さです。粘着層を含んだ総厚と混同しません
  • リオエルムLE501の60μmは、粘着テープの厚さです。技術データシートではPET基材50μm、粘着層10μmを示しています
  • トレテック7111の代表厚みは50μmです。PMMA板への平均粘着力は50mN/25mmで、厚さと粘着力を別々に読みます
  • 品番別の幅や巻長が資料にないものは、必要な有効幅・スリット幅・巻長・ロットをメーカーへ伝えて確認します

数値はパナックのラインナップ、LE501技術データシート、トレテック物性表⁠によります。掲載表で「記載なし」の項目を、非対応とは判断しません。

レーザー加工と深絞りは、工程を指定して選ぶ

  • SPV-LG-5000は、CO₂・ファイバーレーザー兼用の中粘着タイプです。ステンレス板・アルミ板へ貼ったまま切断でき、ベンダー加工にも使います
  • SPV-224Rは、PVC基材で公称厚さ0.080mmです。深絞りなどの強加工向けで、ステンレス板・アルミ板・銘板に使います
  • 切断時のフィルム剥がれやバリは、加工条件で変わります。金属の材質・表面状態・加工条件を伝え、実機で確認します

出典は日東電工のLASERGUARDシリーズとSPV-224R・214Rです。レーザー加工時の排気・換気も、メーカーの注意事項に従います。

屋外の期間と耐候試験時間を分ける

テサテープのtesa 4414は、屋外で6か月使えると案内しています。tesa 4848 PV0は4週間の保護に適するという記載で、同じ条件とは扱いません。

SPV-LG-5000のS-W-M150hは、促進耐候試験の時間です。そのまま屋外の使用日数には換算しません。使用場所と貼付期間を伝え、日射・熱・雨を受けたあとの剥離まで確認します。

発注前の確認と価格

  • 貼る材料の種類だけでなく、塗装・研磨・エンボスなどの表面状態を伝えます
  • 加熱・曲げ・絞り・レーザー切断の条件と、保管・輸送の期間を整理します
  • 貼り付け、加工、保管、剥離を実際の順に試し、浮き・糊残り・表面の見た目を記録します
  • 今回掲載した製品の公式資料に公開価格はありません。品番・厚さ・幅・巻長・数量と工程条件を揃えて見積もりを取ります

公式資料の確認日は2026年10月27日です。代表値や測定例を含むため、数値だけで採用を決めず、使用条件に合うかをメーカーと確認します。

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