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GUIDE / HEXANE

ヘキサンとは?工業用・試薬特級・HPLC用・残留農薬試験用・脱水品の違いと、純度・水分・荷姿・価格の選び方

油脂の抽出や分析の抽出溶媒に使うヘキサン(ノルマルヘキサン・n-ヘキサン)の4つの区分、試薬特級の規格、HPLC用と残留農薬・PCB試験用の違い、脱水品の水分、一斗缶・ローリーなどの荷姿と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

ヘキサンは、油脂の抽出や分析の抽出溶媒に使う炭化水素系の有機溶剤です。ノルマルヘキサン・n-ヘキサンとも呼びます。用途で、工業用・一般試薬(特級・GR)・分析用(HPLC用・残留農薬試験用)・脱水品に分かれます。選ぶときは「試験法が指定する等級」「水分の上限」「どの荷姿で受け入れるか」の3つを先に決めます。

ヘキサンとは

ヘキサンは、化学式C6H14、CAS番号110-54-3の炭化水素系の有機溶剤です。三協化学の案内では、最大の用途は油脂の抽出で、プラスチック製造の反応溶剤や、接着剤・塗料・インキの溶剤にも使います。

2-メチルペンタンなどの構造異性体はイソヘキサンと呼び、CAS番号101316-67-0の別の溶剤として売られています。環になったシクロヘキサンも別の物質です。

比較ページには、日本の会社が自社で作るヘキサンを、品番の単位で載せています。代理店が売る海外ブランド、ヘキサン溶液の標準品、混合溶剤は載せていません。

4つの区分

  • 工業用は、油脂の抽出や重合・塗料の溶剤として工程で使います。三協化学は一斗缶とドラム缶、出光興産は船・ローリー・IBC・ドラムで出しています
  • 一般試薬は、特級・GRなど一般の分析や試験研究で使います。関東化学・国産化学・純正化学・林純薬工業・米山薬品工業が出しています
  • 分析用は、HPLC用や残留農薬・PCB試験用など、使う分析に合わせて規格を足したものです。富士フイルム和光純薬・関東化学・米山薬品工業が出しています
  • 脱水・低水分用は、水分の上限を厳しく決めたものです。富士フイルム和光純薬の超脱水と、純正化学の低水分用があります

試薬特級の規格

  • 富士フイルム和光純薬の試薬特級は、JIS K 8848に合わせて、純度96.0%以上、水分0.05%以下、不揮発物0.001%以下を決めています
  • 純正化学の67150-0330と、林純薬工業の08000335も、規格書で同じ値を示しています
  • 林純薬工業の一級は、純度95%で、JIS K8848の準用です
  • 工業用の出光興産は、純度を95mass%以上(ASTM D 2268)と書いていて、試薬とは測り方の規格が違います

分析用の選び方

  • 残留農薬・PCB試験用は、濃縮してから測るため、不純物の規格が厳しくなっています。富士フイルム和光純薬の084-04761は、300倍に濃縮しても食品衛生法の品位を満たすとしていて、不揮発物は1ppm以下です
  • 関東化学は、300倍濃縮と5000倍濃縮を分けて出しています
  • HPLC用は、関東化学の18041-1Bが日本薬局方の液体クロマトグラフィー用に適合しています。米山薬品工業の05226は液クロ用の3L瓶です
  • 関東化学は、水質試験用とRoHS2対応用も出しています

脱水品の水分

  • 富士フイルム和光純薬の超脱水は、水分0.001%以下(10ppm)で⁠、不活性ガスを封入しています
  • 純正化学の低水分用は、水分50ppm以下です
  • 和光の超脱水は、100mLと500mLが特殊キャップ付きで、開栓せずにシリンジで抜き取れます。18LはSUS製のキャニスター缶で、別に接続配管を用意します

荷姿と値段

  • 500mLの特級・GRは、林純薬工業が1,100円(税抜)、米山薬品工業が1,300円、純正化学が1,400円(本体価格)、関東化学が1,500円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 脱水品は、和光の超脱水が500mLで3,700円、純正化学の低水分用が500mLで4,200円です
  • 工業用は値段を公開しておらず、三協化学は一斗缶16Lとドラム缶200L、出光興産はローリーなどで見積もりを取ります

取り扱いの注意

  • ヘキサンは、有機溶剤中毒予防規則の第2種有機溶剤で、消防法では第1石油類の非水溶性液体です
  • 関東化学の文献値では、引火点は-22℃です。火気と静電気を避け、換気と保護具は製品のSDSで確かめます
  • 試薬は試験・研究用です。製造の原料に使うときは、メーカーに相談します
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