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GUIDE / HEPTANE

ヘプタンとは?工業用・試薬特級・一級・HPLC用・蛍光分析用・脱水品の違いと、純度・荷姿・価格の選び方

重合や塗料の溶剤、分析の溶媒に使うヘプタン(ノルマルヘプタン・n-ヘプタン)の4つの区分、試薬の純度の違い、HPLC用と蛍光・分光分析用の違い、脱水品、一斗缶・ローリーなどの荷姿と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

ヘプタンは、重合や塗料の溶剤、分析の溶媒に使う炭化水素系の有機溶剤です。ノルマルヘプタン・n-ヘプタンとも呼びます。用途で、工業用・一般試薬(特級・一級・GR)⁠・分析用(HPLC用・蛍光分析用)⁠・脱水品に分かれます。試薬は500mLで2,400円から、分析用は1Lで11,000円(税抜)と、等級で値段が大きく変わります。

ヘプタンとは

ヘプタンは、化学式C7H16、CAS番号142-82-5の直鎖アルカンです。水にはほとんど溶けず、アセトンやエタノール、トルエンなどの有機溶剤とはよく混ざります。

出光興産は用途に、ポリオレフィン重合時の溶剤と粘着テープ・接着剤用の溶剤を書いています。三協化学は、塗料・インキの溶剤、重合溶媒、油脂抽出溶剤、燃焼試験用、洗浄剤を用途に書いています。

比較ページには、日本の会社が自社で作るヘプタンを、品番の単位で載せています。代理店が売る海外ブランド、ヘプタン溶液の標準品、混合溶剤は載せていません。

4つの区分

  • 工業用は、重合や塗料の溶剤として工程で使います。三協化学は一斗缶とドラム缶・ローリー、出光興産は船・ローリー・IBC・ドラムで出しています
  • 一般試薬は、特級・一級・GRなど、一般の分析や試験研究で使います。富士フイルム和光純薬・国産化学・米山薬品工業が出しています
  • 分析用は、HPLC用・分光分析用・けい光分析用など、使う分析に合わせて規格を足したものです。関東化学と国産化学が出しています
  • 脱水品は、水を嫌う有機合成のために脱水したものです。関東化学が100mLから3Lまで出しています

試薬の純度の違い

  • 関東化学の特級18005-00は、JIS K9701の品で、純度は99.0%超(GC)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 米山薬品工業のGR 04375は、純度99%です
  • 富士フイルム和光純薬の和光一級084-08105は、規格書で含量97.0%以上、水分0.1%以下を決めています
  • 工業用の出光興産は、純度を95mass%以上(ASTM D 2268)と書いていて、試薬とは測り方の規格が違います

分析用の選び方

  • HPLC用は、関東化学の18005-1Bが純度99.0%超(GC)⁠で⁠す⁠。国産化学にも液体クロマト用の1L瓶があります
  • 蛍光分析用は、国産化学の2118335が500mLで4,800円です
  • 関東化学は、分光分析用とけい光分析用を分けて出していて、500mLで10,200円と9,000円です(税抜)
  • 関東化学は、RoHS2対応用とオクタン価測定用も出しています

荷姿と値段

  • 500mLの一級・GRは、和光の084-08105と米山薬品工業の04375が2,400円、国産化学の2122332が3,000円です(和光は税抜)
  • 関東化学の特級は、500mLで3,400円、3Lで11,600円です(税抜)
  • 脱水品は、関東化学の18006-05が500mLで7,000円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 工業用は値段を公開しておらず、三協化学は一斗缶16Lとドラム缶200L、出光興産はローリーなどで見積もりを取ります

取り扱いの注意

  • ヘプタンは、引火点が-4℃と低く、消防法では第一石油類の非水溶性液体です
  • 三協化学の案内では、有機溶剤中毒予防規則は非該当で、PRTRの第1種指定化学物質です
  • 火気と静電気を避け、換気と保護具は製品のSDSで確かめます
  • 試薬は試験・研究用です。製造の原料に使うときは、メーカーに相談します
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