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GUIDE / ETHANOL

エタノールとは?工業用・試薬の種類と純度・水分・価格の選び方

洗浄・抽出・分析試験に使うエタノールの種類・性質・値段を公式資料で確認。発酵・合成、無水・含水、一般試薬・HPLC用・電子工業用の違いと、濃度の単位、水分、不純物、荷姿の確認点をまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

エタノールは、エチルアルコールとも呼ばれる溶媒です。工業用の原料と分析用の試薬を分け、「使う工程と等級」「濃度の測定法と単位」「水分・不純物の規格」「荷姿」を先に決めます。99.5%と書いてあっても、容量比・質量比・GCの値をそのまま同じ条件として比べません。

エタノールとは

エタノールは有機物を溶かす溶媒で、試薬や有機合成の原料として使います。製造工程で使う工業原料と、試験法に合わせた試薬では、保証する項目と用途の範囲が違います。

エタノールの比較ページには、国内で製造・精製するメーカーの工業原料と、自社製造の試薬を載せています。家庭用の消毒用エタノールなどの消毒剤、医薬品、酒類、変性混合溶剤、代理店が販売する他社ブランドは含めません。工業用アルコールの製造・輸入・販売・使用には、アルコール事業法による許可制度があります。調達する製品の扱いは、経済産業省のアルコール事業の案内⁠と供給元で確認します。

発酵と合成、工業原料と試薬

  • 発酵系の工業原料は、植物由来の原料を使います。日本アルコール産業のトレーサブル99 1級は、原料由来を追跡し、自社工場で蒸留した製品です
  • 合成系の工業原料は、由来を合成と指定する工程で使います。甘糟化学産業は、特定アルコール99度合成無変性を製造品目として公開しています
  • 一般分析用試薬は、特級・一級・GRなどの等級を試験法に合わせます。今津薬品工業の今津一級は、旧JIS1級に基づく製品です
  • 分析・電子工業用試薬は、吸光度や微量金属などの保証項目で選びます。純正化学のHPLC用と林純薬工業のEL品では、調べる項目が違います

試薬メーカーが原料の由来を公開していない品は、発酵・合成を推定しません。植物由来などの条件があるなら、品番を指定して由来証明を確認します。

無水と含水の違い

富士フイルム和光純薬は、無水エタノールを脱水処理・精製した製品と説明しています。「無水」の名前だけで、水分がないとは判断しません。

  • 和光一級の品番054-00466は、含量99.5%以上・水分0.4%以下です
  • 純正化学の品番17065-0330は、質量比で純度99.5%以上・水分0.2%以下です
  • 含水側の試薬には、関東化学のエタノール(95)があります。品番14034-02は、医薬品試験用の特級で500mL包装です

製品名の「95」「99.5」と⁠、規格書の保証値を分けて読みます。製品ページに濃度範囲や測定法がない品は、発注前に規格書を取り寄せます。

純度・比重・不純物の確認

比重は米山薬品工業の製品ページ、密度は純正化学の規格書に記載されています。含量の数値が近くても、何をどこまで管理するかは同じではありません。SDSの成分欄は、安全な取り扱いを伝えるための情報です。製品の純度保証値や試験成績書の代わりにはしません。

  • 液体クロマトグラフィー分析では、純度に加えて吸光度を照合します。純正化学の品番17065-3082は、水分0.3%以下、吸光度は210nmで0.70以下・254nmで0.03以下です
  • 電子材料の工程では、微量金属の規格を照合します。林純薬工業の品番51001335は、銅・鉄・ニッケル・鉛がそれぞれ0.01ppm以下です
  • 一般分析でも、水分やメタノールの規格を省かずに見ます。和光一級の品番054-00466は、メタノール0.02%以下を規定しています

規格書は保証する上限・下限、試験成績書は対象ロットの結果として照合します。比較ページでは、容量比・質量比・GC・密度法の表記を残しています。

荷姿と価格をそろえる

使い切る量、受入設備、保管場所に合わせて荷姿を選びます。同じ名称でも、瓶と缶、分析用と一般試薬では発注条件が変わります。

  • 今津薬品工業の試薬特級と今津一級には、18L缶と500mLガラス瓶の包装があります。比較では18L缶を取り上げています
  • 日本アルコール産業のトレーサブル99 1級には、ドラムの出荷形態があります。ドラムの容量と受入規格は供給元に確認します
  • 和光一級の品番054-00466は、500mLで希望納入価格2,600円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 関東化学のHPLC用の品番14033-2Bは、3Lで17,500円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す

価格は2026年10月28日に公式資料で確認しました。比較では用途・容量・税区分が異なる品を、安い・高いと一律に判定していません。見積もりは、同じ等級・濃度・包装と、運賃を含む納入条件で合わせます。

エタノールの性質と洗浄・保管の注意点

日本アルコール産業の99度SDSは、火気や静電気を避け、換気の良い場所で扱い、容器を密閉して保管するよう求めています。設備洗浄では、接液部材も確認します。

  • SDSは、一部のプラスチック・ゴム・被膜剤を侵すと記載しています。樹脂部品、シール、塗膜との相性を確認してから使います
  • 試薬は、製造原料として自由に転用できるわけではありません。富士フイルム和光純薬は、試験研究以外の用途や原料に使う場合、営業部門への問い合わせを求めています
  • 納入する品のSDSと規格書を用意し、現場の取り扱い手順と受入検査に合わせます

出典は、比較ページに掲載した各社の製品ページ・規格書・SDSです。濃度だけで置き換えず、用途と保証項目をそろえてから品番を決めます。

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