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GUIDE / DIETHANOLAMINE

ジエタノールアミンとは?工業用・特級・一級の違いと選び方

ジエタノールアミン(DEA)の用途、工業用原料と試薬の違い、特級と一級(EP)の規格、純度・不純物・容量・価格の選び方を、メーカー公式資料と製品規格書から整理しました。危険物としての扱いと冬に固まる性質もまとめています。

2026年11月1日更新

この記事の答え

ジエタノールアミンは、洗剤やガス吸収剤の原料、合成・分析試験に使う二級アミンです。発注するときは、原料か試験かを決め、試薬なら特級か一級(EP)⁠か⁠を選び、純度の試験方法とモノエタノールアミン・トリエタノールアミンの上限を規格書で照合します。凍結点が28.0℃と高いので、冬の受け入れと保管も先に決めます。

ジエタノールアミンとは

別名はDEA、2,2'-イミノジエタノールで、CAS番号は111-42-2です。二級アミンで強塩基性があり、粘りのある吸湿性の液体です。空気中の二酸化炭素も吸収します(富士フイルム和光純薬の製品情報)⁠。

メーカー比較で扱うのは、単一物質のジエタノールアミンです。モノエタノールアミン・トリエタノールアミン、医薬部外品原料規格の品、標準液や緩衝液は含めていません。

ジエタノールアミンは何に使う?用途とグレードの違い

  • 工業用原料は、洗剤・ガス吸収剤・金属腐食防止剤などを作るときに使います。日本触媒はエタノールアミンの用途として、合成洗剤・ガス吸収剤・金属腐食防止剤・電子材料洗浄剤・ワックスを挙げています(日本触媒の製品情報)⁠。
  • 特級試薬(GR)は、分析や合成試験で使います。純度に加えて、水分・強熱残分・エタノールアミン類の上限を確かめます。
  • 一級・EPは、特級ほど規格項目を求めない合成原料や試作で使います。純度は98.0%以上の品が多く、500mLの価格は特級より安く出ています。

試薬は試験研究用です。和光は、試験研究以外の用途や原料に使うときは営業部門に問い合わせるよう案内しています。

モノエタノールアミン・トリエタノールアミンとの違い

窒素に付くエタノール基の数が、MEAは1つ、DEAは2つ、TEAは3つです。日本触媒の資料では次のように違います。

  • ジエタノールアミンの比重は1.0919(30/20℃)、沸点は269℃、凍結点は28.0℃です。
  • トリエタノールアミンの比重は1.1258(20/20℃)、沸点は361℃です。
  • 劇物に当たるのはモノエタノールアミンだけで、ジエタノールアミンは劇物ではありません。

化学式と分子量

和光の製品ページでは、分子式はHN(CH2CH2OH)2、分子量は105.14です。沸点は約269℃、引火点は138℃、比重は1.09と載っています。これらは参考の物性で、保証値ではありません。

純度の表記と規格項目をそろえる

同じ「98〜99%」前後でも、試験方法と保証項目が違います。

  • 純正化学の試薬特級は、品番33420-0330です。GCで純度99.0%以上、水分0.3%以下、強熱残分0.01%以下で、モノエタノールアミンとトリエタノールアミンを各0.3%以下と決めています。
  • 純正化学の純正一級は、品番33420-1230です。純度98.0%以上、水分0.5%以下、強熱残分0.02%以下で、エタノールアミン類の上限はありません。
  • 和光の試薬特級093-03115は、JIS K8453の特級に適合し、純度はGCで99.0+%です。和光一級099-03215は、キャピラリーGCで98.0+%⁠⁠⁠です。
  • 米山薬品工業のEP品02727は、純度を98.0〜100.5%の幅で示しています。

数値は純正化学の特級規格書、一級規格書、米山薬品工業の製品ページ⁠によります。

容量と価格をそろえて比べる

公開価格は2026-11-01に確認した500mLの掲載値です。

  • 米山薬品工業のEP品02727は、2,100円です。税区分の記載はありません。
  • 純正化学の純正一級33420-1230は2,300円、国産化学のK-EP 2121115は2,500円です。どちらも税区分の記載はありません。
  • 和光一級099-03215は希望納入価格3,200円、和光の試薬特級093-03115は3,500円です。どちらも税抜です。
  • 国産化学のGR 2121107は3,600円、純正化学の試薬特級33420-0330は4,200円です。どちらも税区分の記載はありません。

規格と税区分が違う価格を、そのまま安い・高いと判定しません。工業用品は公開価格がなく、見積もりで決まります。米山薬品工業は18kgの02728(純度95.0%以上)とEP規格の02729も扱っています。

冬に固まる・危険物としての扱い

日本触媒は凍結点を28.0℃、和光は凝固点を約27℃と載せていて、寒い時期は固まります。粘度も30℃で380cpsと高いので、温めてから払い出します。

消防法では危険物第4類第3石油類です。和光の試薬はPRTRの第1種と、安衛法57条・57条の2の対象です。吸湿して二酸化炭素を吸うので、使ったらすぐ栓を閉めます。取り扱いと廃棄は、購入する製品の最新版SDSに従います。

見積もり前に決めること

  • 使う工程と目的を伝えます。洗剤やガス吸収剤の原料、一般試験、合成試験を区別します。
  • 保証純度と試験方法、水分やエタノールアミン類の上限を指定します。参考物性を保証値の代わりにしません。
  • 使用量と包装量を決めます。試薬は25mLと500mLが中心で、原料は18kgやドラム、ローリーで受けます。
  • 冬の受け入れで温める設備があるかを確かめます。
  • 製品規格書、ロットの試験成績書、最新版SDSをそろえます。
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