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GUIDE / DICHLOROBENZENE

ジクロロベンゼンとは?オルト・パラ・HPLC用の違いと用途、純度・水分・価格の選び方

染料・農薬・樹脂(PPS)の合成原料や溶剤、防虫剤・防臭剤の原料に使うジクロロベンゼンの用途、o-ジクロロベンゼンとp-ジクロロベンゼンの違い、特級・一級・HPLC用の規格書で見る項目、法規制、容量と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

ジクロロベンゼンは、ベンゼンに塩素が2つ付いた有機塩素化合物です。塩素が隣り合ったo-ジクロロベンゼンは無色の液体で、合成原料と溶剤に使います。向かい合ったp-ジクロロベンゼンは白い結晶で、防虫剤・防臭剤やPPS樹脂の原料に使います。選ぶときは「どちらの異性体か」「試験法が等級を指定しているか」「どれくらいの量を使うか」の3つを先に決めます。

ジクロロベンゼンとは

ジクロロベンゼンは、分子式C6H4Cl2の化合物です。塩素の付く位置で、o-ジクロロベンゼン(1,2-ジクロロベンゼン)とp-ジクロロベンゼン(1,4-ジクロロベンゼン)に分かれます。和光の製品ページでは、o-の用途を有機合成原料・溶剤・殺虫剤・消毒剤、p-の用途を染料・農薬・殺虫剤の合成原料と防臭剤としています。

比較ページには、日本の会社が自社で作るジクロロベンゼンの試薬を、品番の単位で載せています。海外ブランドの輸入品、商社が売る製品、濃度を調製した標準液、家庭用の防虫剤は載せていません。

3つの種類

  • o-ジクロロベンゼンは、無色の液体です。和光特級の042-07786、関東化学の鹿特級10127-00、ナカライテスクの特級11619-35、国産化学の化学用、米山薬品工業のEPがあります
  • p-ジクロロベンゼンは、白い結晶です。和光特級の047-01315、純正化学の純正一級34335-1201、国産化学の化学用、米山薬品工業の02805があります
  • HPLC用は、分析の溶媒に使うo-ジクロロベンゼンです。関東化学の10127-79と、ナカライテスクの11635-31があります

オルトとパラの違い

  • o-ジクロロベンゼンは、融点-17℃、沸点約180℃の液体で、mL単位の瓶で買います
  • p-ジクロロベンゼンは、融点52〜56℃の結晶で、g単位の瓶で買います
  • 別名のパラゾールは、p-ジクロロベンゼンのことです
  • 品番も荷姿の単位も違うので、注文のときは異性体を先に確かめます

規格書で見る項目

  • 和光特級のo-ジクロロベンゼンは、純度98.0%以上、水分0.05%以下、塩化物0.005%以下です
  • 和光特級のp-ジクロロベンゼンは、純度98.0%以上、水分0.1%以下で、エタノール溶状の試験に適合しています
  • 純正化学の純正一級は、純度99.0%以上、水分と強熱残分がどちらも0.1%以下です
  • 関東化学のHPLC用は純度99.5%超で、鹿特級の99.0%超より下限が高くなっています
  • 国産化学は、試薬の一覧に純度などの規格値が無いので、規格書で確かめます

法規制

  • o-ジクロロベンゼンは、消防法の危険物第4類第三石油類(非水溶性液体)で⁠、有機溶剤中毒予防規則の第二種有機溶剤です
  • o-ジクロロベンゼンの管理濃度は25ppmです
  • p-ジクロロベンゼンは、安衛法のがん原性指針の対象で、日本産衛学会の許容濃度は10ppmです
  • どちらも化管法(PRTR)の第一種指定化学物質です

容量と値段

  • o-ジクロロベンゼンの500mLは、米山薬品工業のEPが2,100円、和光特級が2,300円、関東化学の鹿特級とナカライテスクの特級が2,400円、国産化学の化学用が2,500円です
  • p-ジクロロベンゼンの500gは、米山薬品工業が1,700円、純正化学の純正一級が2,000円、国産化学が2,300円、和光特級が4,300円です
  • HPLC用の1Lは、ナカライテスクが3,840円、関東化学が4,500円です
  • 大容量は、o-ジクロロベンゼンに20kg、p-ジクロロベンゼンに25kgがあり、値段は見積りか問合せです
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