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GUIDE / CYCLOHEXANONE

シクロヘキサノンとは?用途(溶剤・ナイロン原料)と⁠、試薬特級・一級・工業用の違い、純度・荷姿・価格の選び方

塗料・インク・接着剤の溶剤やナイロンの原料に使うシクロヘキサノン(アノン)の用途、試薬特級・一級(EP)・工業用の違い、純度と水分の規格、瓶・缶・ドラム缶の荷姿と値段、引火点や法規制の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

シクロヘキサノンは、ケトン系の有機溶剤です。樹脂や塗料を溶かすほか、ナイロンの原料にも使います。アノンとも呼びます。等級で、JIS K 8463の試薬特級、一級・EPの汎用の試薬、一斗缶やドラム缶で出す工業用に分かれます。選ぶときは「試験法が等級を決めているか」「どれくらいの量を使うか」「純度や水分の上限が要るか」の3つを先に決めます。

シクロヘキサノンとは

シクロヘキサノンは、分子式C6H10O、CAS RN 108-94-1のケトン系の有機溶剤です。アノン・ケトシクロヘキサンとも呼びます。三協化学の解説では、ナイロンの原料のε-カプロラクタムやアジピン酸の製造中間体のほか、ラッカーや合成樹脂の溶剤、接着剤、印刷インキに使います。

比較ページには、日本の会社が自社のブランドで出すシクロヘキサノンを、等級と荷姿の単位で載せています。シクロヘキサノンを混ぜたシンナー・混合溶剤や、代理店が売る他社の製品は載せていません。

3つの等級

  • 試薬特級:JIS K 8463に合わせた等級です。例は富士フイルム和光純薬の037-05096、関東化学の07555-00、純正化学の33785-0330、国産化学のGRです
  • 一級・EP:特級より純度の下限が低い汎用の試薬です。例は純正化学の純正一級33785-1260、国産化学のK-EP、米山薬品工業のEP 02777です
  • 工業用:溶剤や剥離剤、洗浄剤に使う量の多い品です。例は三協化学のアノンです

純度と水分の規格

  • 試薬特級の純度は、富士フイルム和光純薬と純正化学がともに99.0%以上で、水分は0.3%以下、不揮発物は0.05%以下です
  • 関東化学の特級は、純度がGCで99.0%を超えます
  • 一級の純度は、純正化学の33785-1260が98.0%以上、米山薬品工業のEP 02777も98.0%以上です
  • 国産化学と三協化学は、純度の規格値をページに出していません。要る項目は規格書や問い合わせで確かめます

荷姿と値段

  • 試薬特級の500mLは、純正化学と国産化学が2,000円、富士フイルム和光純薬が2,200円(希望納入価格・税別)、関東化学が2,300円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 米山薬品工業のEP 02777は、500mLで1,400円です
  • 純正化学の試薬特級には、25ml(1,500円)と1L(3,700円)もあります
  • 缶は、富士フイルム和光純薬が17kg、純正化学が15kg、国産化学が16kg、米山薬品工業が17kgで、値段は見積りです
  • 三協化学のアノンは、一斗缶16kgとドラム缶190kgで出しています

扱いと保管の注意

  • 引火する液体です。富士フイルム和光純薬の物性情報では引火点は46℃(タグ密閉式)、純正化学のSDSでは44℃(密閉式)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 有機溶剤中毒予防規則の第二種有機溶剤で、消防法では危険物第4類第二石油類(非水溶性液体)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 純正化学のSDSでは、作業環境評価基準は20ppmです。換気の良い場所で、容器を密閉してしまっておきます
  • シクロヘキサンとは別の物質です。注文のときは物質名とCAS RNで確かめます
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