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GUIDE / CYANAMIDE

シアナミドとは?化学式・分子量・性質と、工業用・試薬・休眠打破剤(CX-10)の違いと選び方

医薬・農薬の合成原料や研究用試薬、果樹の休眠打破に使うシアナミドの性質、工業用の水溶液・試薬と標準品・農薬登録の液剤の違い、含量と不純物の見方、保管のしかた、包装と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

シアナミドは、分子式H2NCNの有機窒素化合物です。業務で買う品は、工業用の水溶液、研究用の試薬・標準品、果樹の休眠打破に使う農薬の液剤に分かれます。選ぶときは「何に使うか」「含量と不純物」「どの量で受けるか」の3つを先に決めます。

シアナミドの化学式と性質

シアナミドの分子式はH2NCNで、分子量は42.04、CAS RNは420-04-2です。別名はカルボジイミドです。

水、エタノール、アセトンに溶けやすく、潮解性があります。富士フイルム和光純薬は、融点を約46℃(参考値)と出しています。日本カーバイド工業は、1971年から石灰窒素を原料にシアナミドを製造販売しています。

比較ページには、日本の会社が自社製品として出すシアナミドを、品番・型式・包装の単位で載せています。肥料の石灰窒素、医療用医薬品、誘導体、標識品は載せていません。

3つの種類

  • 工業用の水溶液は、医薬・農薬や樹脂の合成原料に使います。日本カーバイド工業のCY-50があり、結晶のCY-100も出しています
  • 試薬・標準品は、研究や分析に使います。富士フイルム和光純薬、関東化学、サーモフィッシャーが出しています
  • 休眠打破の植物成長調節剤は、果樹の発芽を早めてそろえるのに使います。日本カーバイド工業のCX-10があります

含量と不純物の見方

  • 工業用のCY-50は、含有量50%以上の水溶液です。ジシアンジアミドは7%以下、チオ尿素は0.5%以下、pHは4〜6に決めています
  • 結晶のCY-100は、含有量96%以上です
  • 富士フイルム和光純薬の化学用は、規格書で含量95.0%以上です
  • 関東化学の07903-32と07903-12は、滴定で純度96.0%超です
  • サーモフィッシャーのL03744は、含量98.0%以上で、ジシアンジアミドを0.3%以下に決めています

残留農薬の分析に使うとき

  • 富士フイルム和光純薬のシアナミド標準品は、残留農薬試験用です
  • 規格書は、含量95.0%以上、融点42〜47℃、エタノール溶状を決めています
  • 包装は200mgで、希望納入価格は10,600円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す

休眠打破剤のCX-10

  • CX-10は、シアナミドを10%含む植物成長調節剤で、2000年に農薬登録(第20344号)されています
  • ぶどうでは、収穫後発芽前に結果母枝へ散布か塗布し、希釈倍数は10〜20倍です
  • さくらんぼは、低温遭遇積算時間1000時間以上を目安に処理します
  • 日本カーバイド工業は、ぶどうの超早期加温栽培で7日早めると、暖房費を10aあたり約9万円節約できると試算しています
  • 登録のある作物にしか使えません。肥料・農薬取扱店やJAで、2Lか10Lで買います

取り扱いと保管

  • 試薬は冷蔵でしまいます。富士フイルム和光純薬は氷冷で届け、関東化学は0〜6℃です
  • 関東化学の試薬は、毒劇法の劇物です
  • 潮解性があるので、容器を密閉します
  • サーモフィッシャーは、過酸化バリウムやホウ酸と混ぜないよう出しています
  • CX-10は20℃以下の冷暗所でしまい、有効期間内に使います

購入価格と見積もり

  • 25gなら、関東化学の07903-32が9,400円(税抜)、富士フイルム和光純薬の038-15232が10,500円(希望納入価格・税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 富士フイルム和光純薬の5gは4,800円、関東化学の250gは53,000円です
  • サーモフィッシャーのL03744は25gで、値段は出しておらず見積もりで受けます
  • 日本カーバイド工業の工業用シアナミドは、荷姿と値段を問い合わせて決めます
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