口コミを書く
GUIDE / COPPER-NITRATE

硝酸銅とは?特級・一級・高純度品の違いと、純度・不純物・包装・価格の選び方

めっき材料や触媒、分析に使う硝酸銅(II)三水和物の品位の違い、含量の表し方、不純物の上限、包装、公開価格をメーカーの公式資料で確かめます。

2026年11月2日更新

この記事の答え

硝酸銅は、めっき材料や触媒、分析の銅イオン源に使う銅の硝酸塩です。選ぶときは「品位」「含量の表し方」「包装と税区分」の3つを先に決めます。高純度品は純度の数字だけで決めず、測り方と不純物の上限まで見ます。

硝酸銅とは

硝酸銅は、銅の硝酸塩です。試薬では、硝酸第二銅とも呼ぶ青い三水和物(CAS RN 10031-43-3)の結晶で売られています。厚生労働省のモデルSDSは、用途として農薬原料・触媒・媒染剤・分析用試薬を挙げています。

メーカー比較では、国内の試薬メーカーの品を品番ごとに載せています。硝酸銅の水溶液・標準液、硫酸銅、硝酸そのもの、代理店が売る海外メーカー品は対象外です。

品位で分ける3つの区分

  • 特級は、試験研究の標準になる品位です。林純薬工業のGRは、JIS K8560を準用した規格書で含量と不純物の上限を示します
  • 一級は、特級より不純物の上限が緩い品位です。林純薬工業の一級は、Feの上限が0.02%です
  • 高純度品は、不純物の金属を測って差し引き、純度99.9%以上を示す品です。関東化学の07499-08は、純度>99.9%です

特級の名前は、和光特級・鹿特級・純正特級・K-GRとメーカーごとに違います。名前ではなく、規格書の数字で比べます。

純度と含量の読み方

  • 関東化学の07499-00と純正化学の37510-0401は、無水の硝酸銅としての純度で、77.0〜80.0%です
  • 和光の032-04245は、三水和物としての含量で、99.0〜104.0%です
  • 和光の037-12505は、差数法の純度が99.9%以上で、容量分析の含量99.0〜104.0%とは別に規定しています

77%台と99%台の数字は、表し方が違うだけです。数字の大きさで品位を決めず、規格書の基準をそろえて比べます。

不純物の上限

  • 和光の032-04245と林純薬工業の03003965は、Feが0.003%以下、Niが0.002%以下です
  • 純正化学の一級37510-1201は、Clが0.006%以下、Feが0.02%以下です
  • 高純度化学研究所のCUH19XBは、3N品に分析表を付けて出します

出典:和光特級の規格書、林純薬工業GRの規格⁠。各品番の規格書は比較表から開けます。

包装と価格

  • 特級の500gでは、純正化学の37510-0401が3,000円、林純薬工業の03003965が3,600円(税抜)、関東化学の07499-00が4,700円(税抜)、和光の032-04245が4,800円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 少量なら、関東化学の鹿特級は25gが2,000円(税抜)、和光特級は25gが2,700円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 高純度品は、関東化学の07499-08が500gで18,000円(税抜)、和光の037-12505が500gで14,600円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す

純正化学・国産化学・米山薬品工業の一覧には税区分の記載がありません。価格は2026年11月2日に確かめた各社公式ページの表示です。

買う前に決めること

  • 劇物なので、注文時に毒物及び劇物譲受書を出します。消防法では危険物第1類(酸化性固体)に当たります
  • 潮解するので密閉します。関東化学の07499-00は0〜6℃の冷蔵保存、和光は冷蔵で氷冷輸送です
  • 試薬を製造原料に使うときは、メーカーに用途を伝えます。和光は、試験研究用以外に使うときは営業部門への問い合わせを求めています

保管と廃棄は厚生労働省のモデルSDS⁠と製品SDSで確かめ、品番・包装・規格は比較表で照らし合わせます。

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉