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GUIDE / COLD-HEADING-WIRE

冷間圧造用鋼線とは?CH線の種類(炭素鋼・非調質・ステンレス)と、鋼種・線径・皮膜の選び方

ボルトやねじを常温で打って作る冷間圧造用鋼線(CH線)の3つの種類、線材との違い、鋼種・線径・皮膜の選び方を、各メーカーの公式資料の数字でまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

冷間圧造用鋼線は、ボルトやねじを常温で打って作るための鋼線です。CH線とも呼びます。炭素鋼・合金鋼のCH線、焼入焼戻を省く非調質鋼線、さびに強いステンレス鋼線の3つに分かれます。部品の強度区分と使う環境で種類を決め、線径と皮膜を詰めます。価格は公開されていないので、問い合わせで確かめます。

冷間圧造用鋼線とは

冷間圧造用鋼線は、冷間(常温)でボルトやナット、ギアなどの部品に加工される鋼で、リング状に束ねた線(コイル)⁠で⁠す⁠。圧延したままの線材に酸洗い、熱処理、伸線を行い、割れずに打てる線に仕上げます。山陽鋼業の熱処理では、材料を約800℃の炉に入れて加熱、均熱、徐冷を行います。

比較ページには、日本の会社が自社で伸線する鋼線を、種類の単位で載せています。圧延したままの線材、圧造後のボルト・ねじの製品は載せていません。

3つの種類

  • 炭素鋼・合金鋼のCH線:標準の線です。例は杉田製線の冷間圧造用炭素鋼線 KCH、ワイヤーテクノ・山陽鋼業の冷間圧造用鋼線です
  • 非調質鋼線:圧造後の焼入と焼戻しを省けます。例は大阪精工の非調質ボルト用鋼線、杉田製線のLH鋼線です
  • ステンレス鋼線:さびに強い線で、規格はJIS G 4315です。例は日本精線のねじ用線、神鋼鋼線工業と鈴木住電ステンレスの冷間圧造用ステンレス鋼線です

線径の範囲

  • 杉田製線の冷間圧造用炭素鋼線 KCHは、0.5〜55mm
  • 大阪精工の冷間圧造用鋼線 SWCHは、直径1〜50mm
  • ワイヤーテクノの冷間圧造用鋼線は、0.50〜40.00mm
  • 山陽鋼業の冷間圧造用鋼線は、直径4.00〜26.0mm
  • 春日鋼業の冷間圧造用鋼線は、5.0〜26mm
  • 日本精線の一般ねじ用は、0.8〜24.00mm

皮膜の選び方

  • 杉田製線は、石灰、リン酸亜鉛、非リンから選べます
  • 高強度ボルトは、リンによる遅れ破壊に気をつけます。大阪精工の非りん系潤滑剤NPCはリンを含みません
  • ステンレスは、神鋼鋼線工業が蓚酸皮膜と水溶性皮膜、日本精線がシュウ酸被膜と樹脂被膜を用意しています

選ぶ順番

  1. 部品の強度区分と、さびや高温の条件を決めます
  2. 熱処理を省きたいなら、非調質鋼線か調質鋼線を確かめます
  3. 線径と鋼種を、圧造する部品の形から決めます
  4. 工具の寿命と打ちやすさから、皮膜を選びます
  5. ロットと荷姿をメーカーに確かめます。山陽鋼業の荷姿はキャリアかコイルで、質量は500kg〜2000kgです

価格

公式に価格を出している製品はありません。鋼種、線径、皮膜、ロットで変わるので、メーカーに問い合わせて確かめます。

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