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GUIDE / CFRP

CFRPとは?積層板・パイプ・プリプレグの種類と、強度・厚さ・加工・価格の選び方

CFRP(炭素繊維強化プラスチック)の板・パイプ・プリプレグを整理。積層構成、曲げ強度、厚さ、切削加工、熱硬化性と熱可塑性、価格の確認点を公式資料で解説します。

2026年10月28日更新

この記事の答え

CFRPは炭素繊維と樹脂を組み合わせた複合材料です。切削して部品にするなら成形済みの板、筒状の部材ならパイプ、自社で積層・成形するならプリプレグから選びます。強度だけで決めず、荷重方向・積層・樹脂・試験条件をそろえて確認します。

CFRPとは

CFRPは、Carbon Fiber Reinforced Plasticの略で、炭素繊維強化プラスチックです。軽さと強さを持ちますが、繊維の種類・向き・量で性能が変わります。スーパーレジン工業は、方向で性質が異なる異方性材料と説明しています。

比較ページでは、装置・治具などの構造部材向けの板・パイプ・プリプレグを扱います。炭素繊維の糸や乾いたクロスだけ、ガラス繊維素材、完成機械、販売店が扱う他社品は含めません。

供給形態の違い

  • 積層板・厚板は成形済みです。羽生田鉄工所の平織平板や、双葉電子工業の切削向け厚板フェルカーボがあります
  • パイプは筒形に成形した材料です。信濃工業には寸法の決まった規格素管があり、ホーペックのHPCは受注生産です
  • プリプレグは繊維に樹脂を含ませた中間材料です。一方向材のUDや織物を重ねて、自社で成形します

プリプレグの繊維・樹脂・⁠⁠⁠厚み

  • 三菱ケミカルのTR K71F145Sは、耐油PEIを使う熱可塑性の一方向材です。繊維目付145g/m²、厚み0.135mmで、室温保管に対応します
  • 同社のUSPK72W150Sは、高弾性炭素繊維と高成型性PEIを組み合わせます。繊維目付150g/m²、厚み0.12mmです
  • 日本グラファイトファイバーのNT62000-525Sは、XN-60を使い、繊維目付200g/m²・樹脂含有量25wt%・参考厚み0.15mmです
  • 日精には、自社工場で製造する繊維目付200g/m²・樹脂含有量30%の中厚仕様があります。繊維銘柄や樹脂は個別に確認します

プリプレグの厚みは、積層後の板全体の厚みではありません。繊維自体の弾性率も、完成した部材の弾性率とは区別します。

曲げ強度と加工

  • 羽生田鉄工所の200×400mmの平板は、厚み2.5mmと3.5mmの掲載品があります。曲げ強度819MPa・曲げ弾性率53GPaは、繊維方向・23℃・JIS K 7074準拠の簡易実測値で、保証値ではありません
  • 三菱ケミカルのTR K71F145Sの曲げ強度86MPaは90°方向の代表値です。繊維方向の平板の値と、そのまま比べません
  • ホーペックのHPCの掲載値は、内径35mm・外径42mm、配向比率が0°対90°で7対3の参考試験例です。別の径・肉厚・配向の受注品に流用しません
  • フェルカーボは、厚さ10mmなら最大長さ970mm・幅430mmまで対応します。2026年10月からのサイズ拡大案内を優先し、他の厚さの寸法は個別に確認します

切削時は導電性の粉じん対策も決めます。東レの資料は、飛散した繊維による電気機器の短絡や誤動作を防ぐ注意を示しています。

保管と成形の条件

熱可塑性のKyron ULTRAは室温保管・冷凍不要で、再加熱による成形・接合に対応します。TR K71F145Sの樹脂No.別成形温度は340〜380℃です。

東レの2300系は、150℃で3minのプレス成形に対応する速硬化系です。保管期限は20℃以下で45日、5℃以下で3か月、−18℃以下で6か月です。納入品の条件を確認し、別の樹脂系に流用しません。

価格と発注

  • 羽生田鉄工所の平板は、厚み2.5mmで13,200円、厚み3.5mmで17,600円の公式通販表示です。送料は別で、数量限定品です
  • 信濃工業の内径28mm・外径30mm・長さ1,500mmの規格管は6,380円税込の掲載ですが、価格の時点は2022年7月です。現在の価格は注文前に確認します
  • 見積もりでは図面、荷重方向、支持方法、使用温度、数量、加工範囲を伝えます。プリプレグは繊維・目付・樹脂・含有量・必要量も決めます

出典

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