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GUIDE / CALCIUM-FLUORIDE

フッ化カルシウム(ほたる石)⁠と⁠は⁠?化学式・性質・用途と、特級・99.9%品・化学用・工業用の純度・価格の選び方

光学レンズや単結晶の原料、ふっ素化合物の原料に使うフッ化カルシウム(CaF2・ほたる石)の性質と用途、試薬の特級・99.9%品・化学用と工業用の袋の違い、不純物の規格、荷姿と価格、毒性と保管の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

フッ化カルシウムは、天然にはほたる石として産出する、水に溶けにくい白い粉末で、化学式はCaF2です。試薬は不純物の上限を決めた特級(含量98.0%以上)、純度99.9%を保証した高純度品、純度だけを決めた化学用に分かれ、光学レンズやフッ素化合物の原料には20kg・25kgの工業用の袋を使います。選ぶときは「抑えたい不純物」「使う量」「粉か粒か」の3つを先に決めます。

フッ化カルシウムとは

フッ化カルシウムは、カルシウムのフッ化物で、天然にはほたる石(ホタル石)⁠と⁠し⁠て産出します。富士フイルム和光純薬の和光特級は、ホタル石を精製して粉砕した品です。用途は、試薬、ふっ素化合物の原料、光学ガラスや光学部品の原料です。ステラケミファは、フッ化物レンズの原料、シンチレータなどの単結晶の原料、光ファイバーの母材に出しています。

比較ページには、日本の会社が自社の製品として出すフッ化カルシウムを、試薬は品番の単位で、工業用は荷姿の単位で載せています。磨いたレンズや窓板などの光学部品、製鋼用フラックスのほたる石、ほかのフッ化物は載せていません。

性質

  • 化学式はCaF2で、分子量は富士フイルム和光純薬と関東化学の記載で78.07です
  • 水にほとんど溶けず、18℃の水100gに0.0016gしか溶けません
  • 融点は富士フイルム和光純薬の記載で1402℃、森田化学工業の記載で1403℃です。比重は3.18です
  • 濃硫酸と熱すると、ふっ化水素が出ます

4つの種類

  • 試薬の特級は、分析や一般の試験に使います。富士フイルム和光純薬の033-08555は、強熱後の含量が98.0%以上です
  • 高純度品は、富士フイルム和光純薬の033-16061が差数法で純度99.9%以上、関東化学の07065-23が99.9%超です。高純度化学研究所は、3Nの粉末と粒状の品を出しています
  • 化学用・一般品は、純正化学の64040-1501が純度98%以上、米山薬品工業の37324が純度97%です
  • 工業用は、森田化学工業が光学レンズ用の20kgと、フッ化水素酸の塩類として25kgの品を、ステラケミファが20kgの紙袋で出しています

不純物の規格の見方

  • 和光特級の033-08555は、塩化物が0.01%以下、硫酸塩が0.02%以下、鉄が0.005%以下です
  • 99.9%品の033-16061は、項目ごとの上限ではなく、不純物の金属を測った差数法で純度を出しています
  • 化学用と工業用の品は、公式の資料に不純物の規格値が無いので、試験成績書や規格を取り寄せて確かめます

荷姿と値段

  • 特級の500gは、和光特級の033-08555が8,400円、関東化学の07065-00が17,000円です(どちらも税抜)
  • 化学用の500gは、純正化学の64040-1501が3,400円、米山薬品工業の37324が7,000円です
  • 99.9%品の100gは、関東化学の07065-23が9,000円、富士フイルム和光純薬の033-16061が23,000円です(どちらも税抜)
  • 工業用の20kg・25kgは値段が公式に出ていないので、使う量を伝えて見積もりを取ります

毒性と保管

  • 関東化学のSDSでは、急性毒性(経口)は区分外です。眼刺激性が区分2B、気道刺激性が区分3です
  • 保護めがねを着け、換気の良い所で粉を吸わないように扱います
  • 毒物及び劇物取締法と化管法(PRTR法)は非該当ですが、水質汚濁防止法の有害物質に入るので、排水と廃棄は法令どおりに処理します
  • 容器は密閉して換気の良い場所に置き、酸とは離してしまっておきます
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