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GUIDE / CALCIUM-CHLORIDE

塩化カルシウムとは?無水物・二水和物の違いと、工業用・試薬の選び方

乾燥・凍結防止・分析試験に使う塩化カルシウムの種類、無水物と二水和物の違い、純度の換算基準、不純物規格、荷姿と価格を、メーカー公式資料で整理しました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

塩化カルシウムは、吸湿性と水の凍結温度を下げる性質を持つ塩類です。道路・構内には用途に合う工業用、分析試験には手順が指定する試薬を選びます。「無水物か二水和物か」「何を基準にした純度・濃度か」「不純物の上限と荷姿」を先に決めてから、同じ条件の価格を比べます。

塩化カルシウムとは

塩化カルシウムは、カルシウムと塩素の化合物です。塩カルとも呼ばれ、乾燥・除湿、凍結防止・融雪、防塵、ブライン、廃液処理などに使います。空気中の水分を吸って溶ける性質を潮解性と呼びます(トクヤマの製品情報)⁠。

塩化カルシウムのメーカー比較では、工業用の原料と分析試験用の試薬を、品番または等級・濃度・荷姿の組合せで載せています。家庭用の除湿剤などの完成品、医薬品・サプリ、食品添加物専用品は対象外です。

業務用の種類

  • 工業用粒状は、袋で受け入れる固体です。トクヤマは工業用73%以上の25kgポリ袋を案内しています
  • 工業用水溶液は、水に溶かした状態で受け入れます。AGCの一般工業用Y-017は35%以上で、荷姿はケミカルタンクローリーです
  • 無水試薬は、試験手順が無水物を指定するときに選びます。関東化学の07057-00、富士フイルム和光純薬の038-24985などがあります
  • 二水和物試薬は、結晶水を含む試薬です。純正化学の18230-0301、米山薬品工業の01438などがあります

工業用の用途と包装はトクヤマのカタログ⁠、液体の供給条件はAGCの製品情報⁠で確認できます。

無水物と二水和物の違い

無水物と二水和物では、結晶水の有無と分子量が違います。富士フイルム和光純薬の製品情報では、無水物は110.98、二水和物は147.01です。同じ質量をそのまま量り取って置き換えず、処方が指定する水和状態を確認します。

  • 無水物の038-24985は、CAS RNが10043-52-4です
  • 二水和物の033-25035は、CAS RNが10035-04-8です
  • 注文書には「塩化カルシウム」だけでなく、水和状態・等級・品番を書きます

出典は富士フイルム和光純薬の無水物と二水和物です。

純度は換算する物質をそろえる

純度や含量の数字だけでは比較できません。二水和物換算の純度と、無水の塩化カルシウムとして示した含量は、基準が違います。

  • 富士フイルム和光純薬の033-25035は、二水和物換算で99.0〜103.0%です
  • 同社の038-24985は、無水物換算で95.0%以上です
  • トクヤマの工業用粒状は、無水物としての含量が73%以上です
  • 水溶液を買うときは、固体の純度と分けて、溶液の規格濃度を確認します

富士フイルム和光純薬は、無水物の規格書と二水和物の規格書⁠に換算する化学式を明記しています。

特級と一級は不純物まで確認

含量が同じでも、不純物の上限は等級で変わります。林純薬工業の無水物では、特級と一級の含量はともに95.0%以上です。

  • 特級の03000705は、硫酸塩0.005%以下、鉄2ppm以下です
  • 一級の03000715は、硫酸塩0.01%以下、鉄0.001%以下です
  • 試験に影響する元素やイオンを決め、その項目の規格を照合します

出典は林純薬工業の特級規格書と一級規格書です。

塩化カルシウムはどこで買える?荷姿と価格の見方

  • 関東化学の無水物07057-00は、500gで3,500円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 林純薬工業の無水物03000705は、500gで2,900円(税抜・希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 純正化学の二水和物18230-0301は、500gで2,400円(本体価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 米山薬品工業の二水和物01438は、500gで2,400円です。製品本文に税区分の記載はありません
  • タイキ薬品工業の35%水溶液は、ポリ缶とローリーを案内しています。ポリ缶の容量は問い合わせて決めます

同じ水和状態・等級・容量と税区分をそろえて比べます。袋やローリーの工業用と、小瓶の試薬の価格を直接比べないでください。上の価格は2026-10-28に確認した関東化学、林純薬工業、純正化学、米山薬品工業の製品情報です。液体の荷姿はタイキ薬品工業⁠によります。

塩化カルシウムの毒性・危険性と保管時の注意

  • 水に溶けると発熱します。購入する品番のSDSに沿って作業します
  • 湿気の少ない、高温にならない場所で保管します。開封後に長く置く場合は気密容器を使います
  • 保護手袋・保護眼鏡を着用し、皮膚や目への接触を防ぎます
  • 融雪剤の撒き方を決める際は、散布先の金属のさび、植物への影響、コンクリートの剥離やひび割れに注意します
  • 試薬は食用・家庭用品に使いません。富士フイルム和光純薬は試験研究目的に限ると案内しています

取扱い・保管の根拠はトクヤマの公式カタログ⁠、試薬の用途制限は富士フイルム和光純薬の製品情報です。

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