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GUIDE / BOUKABIZAI

防カビ剤とは?塗料・樹脂・建材・木材に使う工業用防カビ剤の種類(塗料・建材に混ぜる型・樹脂に練り込む型・木材用)と⁠、成分・濃度・抗菌剤との違い

塗料・樹脂・建材・紙・木材の製品にカビが生えるのを防ぐ工業用の防カビ剤について、使い方の3つの型、有効成分と剤型、塗料や樹脂に加える濃度、木材用の薄め方と使い方、抗菌剤・防腐剤との違い、SDSと化管法の確認点を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

防カビ剤は、工業製品の表面にカビが生えるのを防ぐ薬剤です。細菌を抑える抗菌剤とちがい、抑える相手をカビにしぼっています。使い方で、塗料・建材に混ぜる型、樹脂に練り込む型、製材した木材に浸ける・塗る型に分かれます。選ぶときは「何に入れるか」「成形や乾燥の温度」「SDSと法令の扱い」の3つを先に決めます。

防カビ剤とは

防カビ剤は、塗料・樹脂・建材・紙・木材などの工業製品に混ぜたり塗ったりして、表面にカビが生えるのを防ぐ薬剤です。大阪ガスケミカルは、生育・繁殖を防ぐ対象をカビに限った薬剤と説明しています。使う先は、建築塗料や工業用塗料、ボード・壁材・天井材・床材などの建材、壁紙やカーテン、空調機のフィルターまで広がります。

比較ページには、日本の会社が自社で作る工業用の防カビ剤を、銘柄・品番の単位で載せています。家庭用のカビ取り剤や防カビスプレー、防カビ施工のサービス、防カビ塗料などの完成品は載せていません。

3つの型

  • 塗料・建材に混ぜる型は、水性塗料・接着剤・ボードなどを作るときに混ぜます。大阪ガスケミカルのコートサイドD2、ケイ・アイ化成のカビガード、三愛オブリのサンアイゾールIPBC、パーマケム・アジアのDシリーズ、東京ファインケミカルのファインサイド Fシリーズがこの型です
  • 樹脂に練り込む型は、塩ビ・ポリプロピレン・ポリエチレンなどに成形の前に練り込みます。コートサイド331B、日本曹達のバイオカット-2210、タイショーテクノスのビオサイド R-BMGと7662DN、サンアイゾール200がこの型です
  • 木材に浸ける・塗る型は、製材した木材の表面のカビを防ぎます。ケイ・アイ化成のカビカット、日本曹達のミルカット-180、片山化学工業研究所のミラクルローレルBICと3000、ケミプロ化成の低臭カビシス-Aがこの型です

抗菌剤・防腐剤との違い

  • 抗菌剤は、塗料・建材・接着剤などに配合して、製品に抗菌性(細菌を抑える力)を付ける薬剤です。銀・亜鉛などの抗菌剤は「抗菌剤」の比較で扱います
  • 防腐剤は、水系の塗料や接着剤の中で微生物がふえて腐るのを防ぐ薬剤です。防カビ剤は、主に製品の表面のカビを防ぎます
  • 東京ファインケミカルは、抑える相手をカビにしぼることで効き目が長く続くと案内しています

成分と濃度

  • サンアイゾール200はピリジン系の粉末で、塗料・樹脂には500〜5,000ppmで使います。180℃以上で徐々に分解します
  • サンアイゾールIPBCは有機ヨウ素系の粉末で、合成エマルション塗料・エマルション樹脂には1,000〜5,000ppmで使います
  • 低臭カビシス-Aの有効成分は、シプロコナゾールとIPBCです
  • ほかの品は濃度を公式に出していません。使う製品とカビに合わせて、メーカーが試験して決めます

木材用の使い方

  • ミラクルローレルBICと3000は、水で100〜200倍に薄め、木材を浸けるか表面に塗ります
  • 浸ける場合は、材の表面に薬液がしみるまで10〜15分ほど浸けて引き上げます
  • 浸漬の槽は、内面をエポキシ塗料などで塗り、鉄が出ないようにします
  • 樹種で合う品が変わります。ミルカット-180は表に並ぶ樹種すべてに○が付き、カビカットは米栂・松材・ラワンなどの製材に使います

安全とSDS

  • 大阪ガスケミカルの製品に毒物・劇物に当たるものはありませんが、カビを死なせる薬剤なので人の体に無害とはいえない、と案内しています
  • 各社ともSDSを用意しています。ビオサイド R-BMGは化管法の第1種指定化学物質、サンアイゾール200はPRTRの第一種指定化学物質に当たります
  • 抗菌製品技術協議会(SIAA)の登録は、日本曹達とタイショーテクノスが製品表に載せています
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