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GUIDE / BOND-MAGNET

ボンド磁石とは?プラスチックマグネットの種類(ネオジム・SmFeN・フェライト)と、射出成形・圧縮成形・価格の選び方

モーター・センサー・OA機器・車載部品に使うボンド磁石(プラスチックマグネット)の3つの種類、焼結磁石との違い、射出成形と圧縮成形の違い、等方性と異方性、耐熱と錆、樹脂の選び方、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

ボンド磁石は、磁石の粉を樹脂で固めて、形を自由に作れるようにした磁石です。プラスチックマグネットとも呼びます。磁粉の種類で、ネオジム系(NdFeB)⁠・サマリウム鉄窒素系(SmFeN)⁠・フェライト系の3つに分かれます。選ぶときは「どれだけの磁力か」「射出か圧縮か」「何℃で使うか」の3つを先に決めます。

ボンド磁石とは

ボンド磁石は、磁石の粉をナイロンやPPS・エポキシなどの樹脂と練り合わせ、射出成形や圧縮成形で形にした磁石です。焼結の磁石より割れ欠けが少なく、薄物や複雑な形を作れて、シャフトやコアと一体で成形もできます。モーターのロータ、自動車のセンサー、エンコーダーなどに使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るボンド磁石と、その材料の射出成形用コンパウンドを、各社の代表の品番の単位で載せています。焼結の磁石とゴム磁石のシートは載せていません。

3つの種類

  • ネオジム系(NdFeB)は、フェライト系より数倍強い磁力が出ます。例は愛知製鋼のマグファインRNI-5214、戸田工業のTRP-L260、ダイドー電子とメイトの等方性の品です
  • サマリウム鉄窒素系(SmFeN)は、ネオジムと重希土類を使いません。例は日亜化学工業のAシリーズとRシリーズ、住友金属鉱山のWellmax-S3、ダイドー電子の等方性の品です
  • フェライト系は、材料の値段を抑えられ、錆びにくい磁石です。例は戸田工業のTP-A27Pと、メイトのフェライト系の材料です

焼結磁石との違い

  • 樹脂を含む分、焼結磁石より磁力は低くなります
  • そのかわり割れ欠けが少なく、研磨しない焼結磁石より寸法精度が出ます
  • 東京フェライト製造の解説では、同じフェライト磁石なら、ボンド磁石の値段は焼結磁石の数倍です

射出成形と圧縮成形の違い

  • 射出成形は熱可塑性樹脂、圧縮成形は熱硬化性樹脂で作ります
  • ダイドー電子では、圧縮成形品のほうが射出成形品より磁気特性が高くなります
  • 射出成形品は形の自由度が高く、肉厚0.3mmの薄物や、金属との一体成形もできます

等方性と異方性の違い

  • 異方性は、成形のときに磁粉の向きをそろえて、磁力を必要な向きに集めます
  • 等方性は着磁の向きを自由に選べ、多極着磁に向きます
  • 異方性の材料は、成形のときに磁場で向きをそろえる工程がいります

磁力の比べ方

  • 愛知製鋼のRNI-5214は、Brが0.79〜0.84Tです
  • 日亜化学工業のAシリーズは、Brが0.76T、Hcjが1,195kA/mです
  • 戸田工業のTRP-L260は、Brが556mT、TP-A27Pは302mTです
  • 住友金属鉱山のWellmax-S3は、最大エネルギー積が80〜111kJ/m³です

耐熱と錆

  • 愛知製鋼のマグファインは、150℃まで使えるとデータシートに書いています
  • 日亜化学工業のSmFeNは、150℃の大気中で3000時間たった後の減磁が5%です
  • ダイドー電子の射出成形品は錆びにくく、塗装なしで使えます。使う環境によっては防錆塗装をします
  • 樹脂によっては、吸水や加熱で寸法が変わります

値段

  • 値段を公式に出している製品はありません
  • 磁粉・樹脂・形・数量を決めて、見積もりで聞きます
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