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GUIDE / ANILINE

アニリンとは?試薬特級・一級・アニリン点試験用の違いと純度・価格・荷姿の選び方

樹脂・染料の合成や分析試験で使うアニリンについて、分子式・分子量、試薬特級・一級・試験用の違い、水分・ニトロベンゼンの規格、荷姿と価格、劇物としての扱いと保管をメーカー公式資料と厚生労働省のモデルSDSで確認できます。

2026年10月29日更新

この記事の答え

アニリンは、ウレタン原料や染料・医薬の合成に使い、試薬として分析・試験にも使う芳香族アミンです。試薬を選ぶときは、試験法が指定する等級、水分とニトロベンゼンの上限、包装量を先に合わせます。石油製品のアニリン点試験には、アニリン点を規格に入れた試験用を使います。劇物で皮膚からも吸収されるので、保管と保護具も一緒に決めます。

アニリンとは?分子式・分子量と用途

アニリンはCAS RN 62-53-3、分子式C6H5NH2の物質で、アミノベンゼンとも呼びます。関東化学の製品ページに書かれた分子量は93.13です。厚生労働省のモデルSDSは、ウレタン中間体の合成原料、染料・ゴム製造用薬品、医薬・農薬の合成原料を用途に載せています。

アニリンのメーカー比較では、自社ブランドの試薬を作るメーカーの製品を、品番・等級・純度・規格値・荷姿で分けて載せています。アニリン塩酸塩などの塩、ニトロアニリンのような置換体、標準液は含めていません。工業用は、品質規格と荷姿を公式資料で確かめられなかったため、今回は比較表に載せていません。

出典:関東化学の製品情報、米山薬品工業の製品情報、厚生労働省のモデルSDS⁠。

試薬特級・一級・試験用の違い

  • 試薬特級は、JIS K 8042などの規格で純度に加えて不純物の上限まで決めた試薬です。試験法で特級を指定されたときに使います
  • 一級(EP)は⁠、合成の原料や一般の実験に使う品です。純度は99.0%以上で特級と並ぶ品が多く、関東化学の鹿1級01384-01もその1つです
  • 試験用は、決まった試験に合わせて規格を決めた品です。富士フイルム和光純薬の016-07443は、JIS K2256の石油製品のアニリン点試験で使う試薬で、アニリン点を69.1〜69.5℃と規定しています

出典:和光の試薬特級規格書、関東化学の鹿1級、和光のアニリン点試験用⁠。

純度だけでなく水分とニトロベンゼンを見る

純度の数字が同じでも、管理する不純物の上限が違います。試験法や工程が許す値と、製品規格書を照らし合わせます。

  • 富士フイルム和光純薬の試薬特級019-03996は、純度99.0%以上、水分0.1%以下、不揮発物0.01%以下、ニトロベンゼン0.003%以下です
  • 純正化学の試薬特級11460-0330も、水分0.1%以下、不揮発物0.01%以下、ニトロベンゼン0.003%以下を規格書に並べています
  • 純正化学の純正一級11460-1262は、純度99.0%以上で、水分は0.2%以下、ニトロベンゼンは0.005%以下です
  • 関東化学・ナカライテスク・米山薬品工業の製品ページには純度だけが出ていて、水分などの値はありません。規格書か問い合わせで確かめます

出典:和光の試薬特級規格書、純正化学の特級規格書、純正化学の一級規格書⁠。

荷姿と価格を合わせる

次は2026年10月29日に確かめた包装単価です。値段を比べる前に、包装量・等級・税区分をそろえます。

  • ナカライテスクの02915-25は、ナカライ規格一級の500mLで2,020円(税抜・定価)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 富士フイルム和光純薬の019-03996は、試薬特級の500mLで2,300円(希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 純正化学の11460-0330は、ガラス細口ビンの500mLで2,300円(本体価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ナカライテスクの02916-15は、JIS試薬特級の500mLで2,430円(税抜・定価)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 関東化学の01384-00は、特級の500mLで3,100円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 米山薬品工業の01114は、EPの500mLで1,700円ですが、製品ページに税区分の記載がないので発注前に確かめます
  • 純正化学の11460-1262は18kg缶で、値段は出ておらず見積もりを取ります

出典:ナカライテスクの一級、和光の試薬特級、純正化学の特級、ナカライテスクの特級、関東化学の特級、米山薬品工業、純正化学の18kg缶⁠。

アニリンの性質:沸点・引火点・色の変化

富士フイルム和光純薬の製品ページでは、沸点は約184℃、引火点は70℃(タグ密閉式)⁠で⁠す⁠。空気中で速やかに酸化され、黄から褐色に変わります。色が付いたものを使う前に、試験の条件で問題がないかを確かめます。

出典:和光の製品情報⁠。

毒性と保管はSDSで確かめる

アニリンは毒物及び劇物取締法の劇物で、消防法の危険物第4類第三石油類にあたります。厚生労働省のモデルSDSでは発がん性が区分1Bで、皮膚に付くと有毒です。日本産業衛生学会の許容濃度は1ppm(皮)⁠で⁠す⁠。換気の良い場所で容器を密閉し、施錠して保管します。手袋と保護衣を着け、使う製品のSDSで条件を確かめます。

出典:関東化学の製品情報、厚生労働省のモデルSDS⁠。

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