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GUIDE / AMINOBENZOIC-ACID

アミノ安息香酸のp-・m-・o-の違いと選び方

有機合成の原料や試験研究に使うアミノ安息香酸の3つの異性体、CAS RNと分子量、融点、純度と不純物の規格、25gの値段の違いと選び方をまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

アミノ安息香酸は、有機合成の原料や試験研究に使う試薬です。アミノ基の位置でp-(PABA)、m-、o-(アントラニル酸)に分かれます。まずCAS RNで異性体を決め、次に等級と規格書を見て、最後に容量と値段で選びます。

アミノ安息香酸の性質

アミノ安息香酸の分子量は137.14で、3つの異性体で同じです。CAS RNはp-体が150-13-0、m-体が99-05-8、o-体が118-92-3です。

融点は違います。純正化学の規格ではp-体が186〜189℃、o-体が145〜149℃です。m-体は関東化学が文献値として173〜180℃を出しています。

比較ページには、日本の会社が自社の品番で出すアミノ安息香酸の試薬を、品番・等級・容量の単位で載せています。安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、エステルや塩、医薬品は別の物です。

3つの種類

  • p-アミノ安息香酸は、アミノ基が4位に付いた品で、PABAとも呼びます。富士フイルム和光純薬・関東化学・キシダ化学・純正化学・ナカライテスクが出しています
  • m-アミノ安息香酸は、アミノ基が3位に付いた品です。富士フイルム和光純薬と関東化学の25gを確かめました
  • o-アミノ安息香酸は、アミノ基が2位に付いた品で、アントラニル酸とも呼びます。キシダ化学・純正化学・ナカライテスク・米山薬品工業が出しています

選ぶときの3つの見どころ

選ぶときは「異性体」「規格書の値」「容量と値段」の3つを先に決めます。

  • 異性体は、試験法や合成の手順が指定するものをCAS RNで合わせます。名前だけで頼むと、別の異性体を受け取るおそれがあります
  • 規格書の値は、受け入れ試験で見る項目を確かめます。p-体の不純物の上限は、富士フイルム和光純薬と純正化学が規格書に出しています
  • 容量と値段は、使う量で決めます。p-体の25gは2,700〜7,000円(税抜)⁠で⁠す⁠。キシダ化学の25gは2,200円で、税区分の記載はありません

純度と不純物

p-体の純度は、富士フイルム和光純薬と関東化学が99.5〜100.2%、ナカライテスクが乾燥後99.0%以上、純正化学が98.5%以上です。

強熱残分は、富士フイルム和光純薬が0.1%以下、純正化学が0.2%以下です。塩化物は両社とも0.01%以下、鉄は両社とも0.002%以下です。

扱うときの注意

富士フイルム和光純薬のp-体のSDSには、皮膚刺激、強い眼刺激、アレルギー性皮膚反応を起こすおそれの分類があります。保護手袋と保護眼鏡を付け、粉じんを吸わないようにします。

しまうときは、遮光した容器に入れ、換気のよいなるべく涼しい場所で密閉します。強酸化剤には触れさせません。o-体とm-体は、使う製品のSDSで確かめます。

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