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GUIDE / ALUMINIUM-HYDROXIDE

水酸化アルミニウムとは?難燃剤・人工大理石・試薬に使う水酸化アルミニウムの種類(標準品・フィラー用・試薬)と⁠、純度・粒径・脱水温度の選び方

難燃剤や人工大理石のフィラー、化学品の原料、分析・研究の試薬に使う水酸化アルミニウム(水酸化アルミ)の3つの種類、難燃剤として効く仕組み、脱水温度と水酸化マグネシウムとの違い、低ソーダ品と低粘度品の使い分け、試薬の純度と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

水酸化アルミニウムは、化学式Al(OH)3で表す白い粉です。水酸化アルミとも呼びます。熱で分解するときに熱を吸って水蒸気を出すので、樹脂の難燃剤になり、強く熱すると酸化アルミニウム(アルミナ)になります。使い方で、化学品やガラスの原料にする標準品・樹脂に混ぜるフィラー用・研究に使う試薬に分かれます。選ぶときは「何に混ぜるか(加工温度)」「ソーダを減らす必要があるか」「どれくらいの量を使うか」の3つを先に決めます。

水酸化アルミニウムとは

水酸化アルミニウムは、アルミニウムを含む白い粉で、化学式はAl(OH)3、分子量は78.00です。強く熱すると水が抜けて酸化アルミニウムになり、そのあとは酸にもアルカリにも溶けなくなります。

燃えるときに有毒ガスや腐食性のガスを出さず、煙を減らすので、ノンハロゲンの難燃フィラーとして広く使われています。日本軽金属は、用途に凝集剤・ガラス・触媒・ゼオライト、人工大理石のフィラー、建材やFRPの難燃フィラー、電子材料を載せています。

比較ページには、日本の会社が自社で作る水酸化アルミニウムを、品番の単位で載せています。アルミナ、医薬品の乾燥水酸化アルミニウムゲル、商社が売る他社製品は載せていません。

3つの種類

  • 標準品(化学品・ガラス原料)は⁠、酸・アルカリとよく反応する一般的な品です。例は住友化学の普通粒品 C-31と、日本軽金属の標準品 B53です
  • フィラー用(難燃・人工大理石・放熱)は⁠、樹脂やゴムに混ぜて使います。例は河合石灰工業の高耐熱品 ALH、住友化学の低粘度品 CW-310LV、日本軽金属の低ソーダ品 BW53です
  • 試薬(分析・研究用)は⁠、500g入りで規格書が付きます。例は関東化学・純正化学・ナカライテスク・林純薬工業・富士フイルム和光純薬の品です

難燃剤として効く仕組み

  • 住友化学の資料では、熱で分解するときに熱を吸い、水蒸気を出して、樹脂や紙が燃えるのを一時的に抑えます
  • 有毒ガスを出さないので、ハロゲンを含まない無機の難燃剤として使えます
  • 河合石灰工業の比較表では、臭素系の難燃剤は発煙・有毒ガスの欄が×で、水酸化アルミニウムは○⁠⁠⁠です

脱水温度と水酸化マグネシウムとの違い

  • 河合石灰工業の比較表では、水酸化アルミニウムの脱水温度は220〜230℃、水酸化マグネシウムは300〜380℃です
  • 脱水量は、水酸化アルミニウムが35%、水酸化マグネシウムが31%です
  • 高い温度で加工する樹脂には、脱水温度を250〜260℃まで上げた河合石灰工業のALHのような耐熱品を選びます

低ソーダ品と低粘度品の使い分け

  • 電気・電子部品には、ソーダを減らした低ソーダ品を選びます。住友化学は、絶縁性と耐熱性を高めた低ソーダ品をそろえています
  • 人工大理石には、日本軽金属のBWグレードのように、着色有機物の少ない品を使います。BW53は純度99.9%、平均粒径54μmです
  • 放熱シートやコンパウンドのように樹脂に多く詰めるなら、住友化学のCW-310LVのような低粘度品を選びます

試薬の純度と値段

  • 含量の下限は、林純薬工業・富士フイルム和光純薬が95.0%以上、ナカライテスクが97.0%以上です。関東化学の鹿特級は95.0%を超えます
  • 純正化学の化学用は、酸化アルミニウムに換算して58%以上と決めています
  • 値段は500g入りで、林純薬工業が2,500円、純正化学が2,700円、ナカライテスクが2,900円、富士フイルム和光純薬が3,800円、関東化学の鹿特級が15,000円(どれも税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 試薬は試験研究用です。製品の原料に使うときは、メーカーに問い合わせます
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