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GUIDE / ACRYLONITRILE

アクリロニトリル(AN)⁠と⁠は⁠?用途・化学式と、工業用・試薬の純度・重合禁止剤・価格の選び方

ABS樹脂・アクリル繊維・NBR・炭素繊維の原料になるアクリロニトリル(AN)⁠に⁠つ⁠い⁠て⁠、化学式・分子量、用途、作り方、工業用と試薬の違い、純度・重合禁止剤(MEHQ)・荷姿・価格、毒性と保管方法をメーカー公式資料で確認できます。

2026年10月29日更新

この記事の答え

アクリロニトリルは、ABS樹脂・アクリル繊維・NBRの原料に使う、重合しやすい液体のモノマーです。工業用はメーカーに見積りを取り、品質の条件はそのときに照合します。試薬は純度に加えて、重合禁止剤(MEHQ)の量と保存条件を品番ごとに確かめます。毒劇法の劇物で、発がん性の区分もあるので、保管と換気をSDSで確認します。

アクリロニトリルとは?化学式・分子量と別名

アクリロニトリルはCAS番号107-13-1の物質で、ANと略します。レゾナックの製品ページでは化学式はCH2=CH-CN、富士フイルム和光純薬の製品ページでは分子量は53.06です。

アクリロニトリルのメーカー比較では、工業用のアクリロニトリルと、自社ブランドで作る試薬の品番を、純度・重合禁止剤・荷姿・価格で分けて掲載しています。重合したあとのABS樹脂・アクリル繊維・炭素繊維や、メタクリロニトリルなどの誘導体は含めていません。

出典:レゾナックのアクリロニトリル、和光の製品情報⁠。

何に使う?用途と作り方

レゾナックは、アクリロニトリルの用途を次のように案内しています。

  • アクリル繊維は、繊維製品・炭素繊維・家具になります
  • ABS樹脂は、玩具・家電製品・自動車の部品になります
  • アクリルアミドは、水処理剤や製紙用紙力増強剤、土壌安定化材になります
  • 重合したポリアクリロニトリル(PAN)は、炭素繊維の前駆体です

旭化成は、アクリル系合成樹脂・ABS樹脂・NBR・アジポニトリル(ADN)の原料と案内しています。作り方の手がかりとして、出光興産はプロピレンの用途にアクリロニトリルを挙げ、旭化成はアンモニアをANの原料としています。三菱ケミカルは、ANの製造用触媒を1976年から販売しています。

出典:レゾナック、旭化成、出光興産の製品一覧、三菱ケミカルのAN系製品⁠。

工業用と試薬の違い

  • 工業用は、旭化成・三菱ケミカル・レゾナック・住友化学が自社の製品として案内しています
  • 工業用で品質の規格を公開しているのはレゾナックだけです。重合禁止剤のMEHQは35〜45ppm、水分は0.5%以下、シアン化水素は5ppm以下です
  • レゾナックは、使用済みプラスチック由来の低炭素アンモニアから作り、ISCC PLUS認証を取っています
  • 試薬は、研究や品質管理で使う500mLの小分けと、試作で量を使う14kgがあります。14kgは和光の016-00787で、値段は見積りです

出典:レゾナックの製品情報、住友化学の製品情報、三菱ケミカルの製品情報、和光の製品情報⁠。

試薬は純度と重合禁止剤(MEHQ)の量を見る

アクリロニトリルは重合しやすいので、試薬には重合禁止剤が入っています。重合の試験では仕込みの量に関わるので、純度と一緒に照合します。

  • 関東化学の01082-00は鹿特級で、純度は99.0%超です。01082-01は鹿1級で、98.0%超です
  • 和光の018-00786は、含量97.0%以上、水分1.0%以下です。SDSでは、p-メトキシフェノールを約0.004%と書いています
  • ナカライテスクの00812-25は、純度97.0%以上で、MEHQを約40ppmと規格書に書いています
  • 関東化学の2品番は、重合禁止剤の種類と量が製品ページにありません。使う前にSDSで確かめます

出典:関東化学の01082-00、関東化学の01082-01、和光の製品規格書、和光のSDS、ナカライテスクの製品規格書⁠。

荷姿と価格を合わせる

次は2026年10月29日に確認した500mLの包装単価です。税区分がそろわないので、高い・安いは決めずに並べます。

  • 関東化学の01082-01は、2,600円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ナカライテスクの00812-25は、2,730円(税抜・定価)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 和光の018-00786は、2,800円(希望納入価格)⁠で⁠す⁠。25mLは1,800円です
  • 関東化学の01082-00は、鹿特級で4,700円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す

出典:関東化学、ナカライテスク、⁠⁠和光。

アクリロニトリルの性質と保管:沸点・引火点・重合

ナカライテスクの00812-25の製品ページでは、沸点は77℃、融点は-84℃、引火点は密閉式で-1℃です。ナカライテスクのSDSは、加熱や光、塩基などで重合し、火災や爆発の危険をもたらすと書いています。

保管は直射日光を避け、なるべく涼しい場所で容器を密閉します。和光の018-00786の保存条件は室温です。消防法では危険物第4類第一石油類(非水溶性液体)、毒劇法では劇物です。

毒性・人体への影響は製品SDSで確認

ナカライテスクのSDSでは、引火性液体と急性毒性(吸入)は区分2、発がん性と生殖毒性は区分1Bです。特化則の第二類物質にもあたるので、使う前に換気設備と保護具を確かめます。

出典:ナカライテスクの製品情報、ナカライテスクのSDS、和光の製品情報、関東化学の01082-00⁠。

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