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GUIDE / ACETYLENE

アセチレンとは?溶解型・高純度品の違いと、純度・不純物・ボンベの選び方

溶接・切断や原子吸光分析に使うアセチレンの種類を、メーカーの公式資料で解説。工業用と高純度品の違い、安定化溶剤、充塡圧力、ボンベ容量とガス充塡量、価格の確認点をまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

アセチレンは、金属の溶接・切断や原子吸光分析の炎に使う可燃性ガスです。工業用と分析・成膜用の高純度品では、確認する規格が違います。用途と装置の指定を先に決め、純度・不純物・溶剤・容器の荷姿を照合します。ボンベの容量と、充塡されるガスの質量は別の値です。

アセチレンとは

化学式はC₂H₂です。大日本アガは、酸素と混ぜた炎を金属の溶断・ろう付け・圧接・溶射などに使うガスとして案内しています。高純度品は、原子吸光分析や硬質炭素膜の形成原料にも使います。

アセチレンの比較ページには、ガスそのものを載せています。容器単体、配管や調整器、バーナー、アセチレンブラック、水溶液の薬品は含みません。製造や自社での精製・充塡を確認し、純度や充塡仕様が分かる製品を選びました。

工業用・高純度溶解型・高純度圧縮型の違い

  • 一般の工業用は、溶接・切断・圧接・熱処理に使います。東京高圧山崎はアセチレン含有量98vol%以上を公開しています。岩手工業と西日本高圧ガスの掲載品は、アセトンを安定化溶剤に使います
  • 高純度溶解型は、精製したアセチレンを溶解型の容器で供給します。日本酸素G&WのHA-3Nは、純度99.9%です。高圧ガス工業のPA-100は、99.6vol%超です
  • 高純度圧縮型は、低い圧力で充塡する別の荷姿です。日本酸素G&WのHA-6Nは、純度99.9999%で、15℃の圧力を0.04MPaと記載しています。一般の溶解型と同じ容器・供給条件ではありません

出典:日本酸素G&W 高純度アセチレンカタログ、高圧ガス工業 高純度アセチレン⁠。

アセチレンの製法と、溶解アセチレンの安定化溶剤

大日本アガが示す製法では、原料にカルシウムカーバイドと水を使います。同社は原料からアセチレンを製造し、専用ボンベに充塡して販売しています。

溶解型の容器には多孔物質が詰まり、アセトンやDMFが染み込んでいます。その溶剤にアセチレンを溶かして供給します。「溶解」はこの荷姿を指し、水溶液の薬品とは区別します。

  • 溶剤の種類は、製品のSDSで確認します。岩手工業と西日本高圧ガスの掲載品は、アセトンを使います
  • SDSにはアセチレンと溶剤それぞれの成分情報があります。溶剤の成分濃度を、供給されるアセチレンの純度として読まないでください
  • 分析や成膜では、装置が求める純度に加えて、溶剤の持ち出し条件も発注先と照合します

製造原料は大日本アガの公式解説⁠、容器の構造は、日本酸素G&Wの公式解説⁠によります。

純度だけでなく不純物を見る

SDSの成分濃度と、高純度品の製品規格は別の情報です。純度の数字が近くても、個別の不純物まで同じ保証とは限りません。

  • 高圧ガス工業のA-100のうち、純度99.9999vol%超の規格は、CH₄が0.5vol ppm未満、H₂が0.2vol ppm未満です
  • 日本酸素G&WのHA-3Nは、純度99.9%です。個別の不純物の上限は、取得したカタログには記載がありません
  • 同社のHA-6Nは、純度99.9999%です。高純度溶解型と高純度圧縮型で、容器や供給条件も変わります

不純物の数値は、高圧ガス工業の標準ガスカタログ⁠によります。装置が管理する成分について、検査成績書と保証範囲を確認します。

アセチレンガスボンベの容量とガス充塡量

同じ容量のボンベでも、ガスの充塡量は同じではありません。容量はL、ガスの質量はkgとして分けて比べます。

  • 大日本アガの41L型は、ガス充塡量が約7.0kgです。充塡量は特性上、前後すると記載しています
  • 日本酸素G&WのHA-3Nは、41L容器に4.0kgです
  • 高圧ガス工業のPA-100は、41L容器に4kgです
  • 日本酸素G&WのHA-6Nは、容器が10L・47Lです。カタログの充塡量欄には質量ではなく、15℃で0.04MPaと記載しています

出典:大日本アガの保有容器一覧⁠、各社カタログ。

圧力の記載が資料で違うとき

高圧ガス工業のA-100は、製品ページが圧力39kPa・容器10L Al、標準ガスカタログが最高充填圧力147kPa・容器10L・48Lと記載しています。比較データは製品ページの値を載せ、差を注記しました。どちらかを推測で訂正せず、発注先に現行の供給条件を確認します。

充塡時の圧力を、減圧して使うときの設定値として転用しないでください。使用条件は、装置とガス製品の取扱説明に合わせます。

アセチレンガス価格・ガス充填価格と供給条件を見積もる

掲載資料に公開価格はありません。ガスの等級と必要量をそろえ、同じ条件で見積もりを取ります。

  • ガス代は、純度・不純物の保証と充塡量をそろえて確認します
  • 容器の貸与や返却、交換配送の条件を分けて確認します
  • 連続で使う流量と使用時間を伝えます。日本酸素G&Wは、溶解型の消費速度を容器あたり毎時1kg以下とし、それを超える場合は集合装置を使うよう案内しています
  • 溶解型は容器を立てて使い、専用の調整器・ホースと逆火防止装置を使います。詳しい扱いは納入品のSDSと取扱説明を確認します

公式資料の確認日は2026-10-28です。

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