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GUIDE / ACETYLACETONE

アセチルアセトンとは?試薬特級・一級・大びんの種類と純度・規格・価格の選び方

錯体の合成や金属イオンの抽出に使うアセチルアセトン(2,4-ペンタンジオン)を、試薬特級・一級・3L以上の大びんに分けて解説。純度、水分と不揮発物の上限、密度、容量、公開価格をメーカー公式資料で確認します。

2026年11月2日更新

この記事の答え

アセチルアセトンは、金属イオンと安定な錯塩をつくる液体の試薬です。買うときは、試験法や合成が求める等級を決め、純度と水分・不揮発物の上限を規格書で照合します。500mLの特級は各社が価格を公開しているので、容量と税の扱いをそろえて比べます。

アセチルアセトンとは

アセチルアセトンは代表的な1,3-ジケトンで、別名は2,4-ペンタンジオンです。純粋な状態では約70%がエノール形で、溶液は酸性を示します(富士フイルム和光純薬の製品情報)⁠。

多くの重金属イオンと安定な錯塩をつくるので、各種金属イオンの抽出剤や錯体の原料に使います。ガソリンや潤滑油の添加剤にも使われます。

メーカー比較ページでは、品番・グレード・容量で特定できる液体を載せています。アセチルアセトン銅などの錯体、誘導体、標準液は含めません。名前の似た溶剤はアセトンの比較で、EDTAなどの水溶性の品はキレート剤の比較⁠で確かめます。

等級と容量で分ける種類

  • 試薬特級は、JIS K8027の特級に合わせた500mLの品です。純度は99.0%以上で、水分や不揮発物の上限まで規格書に並びます
  • 一級は、純度98%台の品です。不揮発物などの上限が特級よりゆるく、日常の合成に使います
  • 大びんは、試薬特級を3L以上で買う品です。林純薬工業が3.5L、純正化学が3Lの品番を出しています

これは発注のときの区分です。びんの大きさだけで等級を決めず、使い道と規格を先に確かめます。

JIS K8027の特級を規格書で読む

  • 富士フイルム和光純薬の017-00496は、JIS K 8027:2020の規格値で、純度99.0%以上、水分0.2%以下、不揮発物0.03%以下です
  • ナカライテスクの00420-55は、JIS K8027-2014に準拠した試薬特級です。密度は0.971〜0.976g/mLと決めています
  • 林純薬工業の特級01000485は、外観から不揮発物まで10の試験項目を規格書に並べています
  • 関東化学の特級01040-00は、製品ページで純度を>99.5%(GC)としています

これらは合否を決める規格値です。納入するロットの実測値とは分け、必要なら試験成績書も取り寄せます。製品ページに数字がない項目を、同じ等級の他社品から補わないでください。

出典は富士フイルム和光純薬の規格書、ナカライテスクの特級規格書、林純薬工業の特級規格書です。

特級と一級の違い

  • 純正化学の試薬特級11010-0382は純度99.0%以上、純正一級11010-1230は98.5%以上です
  • 不揮発物の上限は、試薬特級が0.03%以下、純正一級が0.05%以下です
  • 米山薬品工業のEP 01061は、米山一級規格に合わせた品で、純度は98%以上です

一級でも足りる作業はありますが、試験法が特級を指定しているときは特級を使います。

容量と公開価格

  • 林純薬工業の特級01000485は、500mLで希望納入価格3,800円です
  • 米山薬品工業のEP 01061は、500mLで4,000円です
  • 純正化学の純正一級11010-1230は、500mlで本体価格4,500円です
  • 富士フイルム和光純薬の017-00496は、500mLで希望納入価格4,800円です
  • ナカライテスクの00420-55は、500mLで定価4,850円です
  • 国産化学のGR 2120038は、研究用試薬の価格表で500ml・5,500円です
  • 関東化学の特級01040-00は、500mLで5,600円です
  • 大びんは、林純薬工業の3.5Lが23,000円、純正化学の3Lが本体価格24,000円です

価格は2026年11月2日に確かめたメーカー公式の価格です。税の扱いはメーカーごとに違い、国産化学と米山薬品工業の価格には税の記載がありません。容量・グレード・購入条件をそろえて納入価格を確かめます。製品ごとの公式リンクは比較表にまとめています。

取り扱いと保管

  • 引火点は39℃(タグ密閉式)で、消防法の危険物第4類第二石油類の非水溶性液体です
  • 化管法の第一種指定化学物質なので、使った量を記録します
  • 富士フイルム和光純薬は保存条件を暗所としています
  • 融点は-23℃、沸点は約141℃です(富士フイルム和光純薬の製品ページ)

使う前に、買った製品のSDSを読みます。

発注前に確かめること

  • 試験法や合成が指定するグレードを確かめる
  • 純度だけでなく、水分や不揮発物の上限を確かめる
  • 容量・容器・納期・必要な成績書を発注条件に入れる
  • 危険物の保管量の上限に収まるかを、容量と合わせて見る

試薬は食品・医薬品・家庭用品として使いません。工程の原料に使うときは、メーカーに用途を伝えて使えるか確かめます。

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