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GUIDE / EMS

エネルギーマネジメントシステム(FEMS・BEMS)⁠と⁠は⁠?デマンド監視装置・オンプレミス型・クラウド型の違いと、計測点数・制御・価格の選び方

工場・ビル・店舗の電気やガスの使用量を見える化し、デマンド制御や省エネに使うエネルギーマネジメントシステム(FEMS・BEMS)の3つの種類、デマンドと契約電力のしくみ、計測点数・データの保存・通信の違いと値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

エネルギーマネジメントシステムは、工場やビルの電気・ガスの使用量を計って見える化し、省エネとデマンド制御に使う仕組みです。工場向けをFEMS、ビル向けをBEMSと呼びます。置き方で、デマンド監視・制御装置、建物の中で見るオンプレミス型、サーバへ送って見るクラウド型に分かれます。選ぶときは「契約電力を守りたいか」「何か所を計るか」「どこから見たいか」の3つを先に決めます。

エネルギーマネジメントシステムとは

エネルギーマネジメントシステム(EMS)は、電気・ガス・水などの使用量を計って集め、グラフや帳票で見える化して、省エネとデマンド制御に使う仕組みです。工場向けをFEMS、ビル向けをBEMSと呼びます。アズビルの解説では、BEMSは空調・照明・換気などの使用状況を含め、建物内のエネルギーのデータを一元的に管理します。

比較ページには、日本の会社が自社で作るエネルギーマネジメントシステムを、各社の代表の型の単位で載せています。電力量計やスマートメーター単体、家庭用のHEMS、商社が売る他社製品は載せていません。

3つの種類

  • デマンド監視・制御装置は、取引用メーターのパルスで30分の平均電力を予測し、警報を出したり負荷を止めたりします。例はパナソニックのデマンドウォッチャー BT3750、大崎電気工業のスーパーマックスFVPⅢとスーパーマックス15です
  • オンプレミス型は、建物の中のユニット・パネル・ソフトで見える化と分析をします。例はパナソニックのBT3802、アズビルのSmartScreen2、日立産機システムのH-MACS、三菱電機のEcoAdviserです
  • クラウド型は、計測データをサーバへ送り、離れた場所から見ます。例はエネゲートの高圧ゲートウェイ TCE-2Mと、アズビルのビル向けクラウドサービスです

デマンドと契約電力のしくみ

  • 電力会社は30分ごとの電力量の平均を計り、年間で最も大きい値を最大需要電力とします
  • 契約電力50kW以上500kW未満では、超えた月の最大需要電力が、以後11か月の契約電力になります
  • 500kW以上では、超えた分の基本料金を力率で割引・割増した額の1.5倍を払います
  • だから、30分の途中で予測して早めに負荷を落とすデマンド監視が効きます

監視だけか、制御もするか

  • パナソニックのBT3750は、2段階の警報とブザーで知らせます。負荷を止めるのは人の操作です
  • 大崎電気工業のスーパーマックスFVPⅢは、優先方式かサイクリック方式で負荷を自動で止めます
  • エネゲートのTCE-2Mは、30秒ごとに予測電力を出し、閾値を超えると負荷を遮断します

計る数と、データの残り方

  • パナソニックのBT3802は、計測器と創蓄機器を合わせて10台までつなげます
  • 大崎電気工業のスーパーマックスFVPⅢは、入力端末器を足すとパルス入力を最大20点まで計れます。データは日報13か月、月報37か月、年報10年を残します
  • エネゲートのTCE-2Mは、1分ごとのデータを最大2か月、30分ごとを最大13か月残します

工場とビルで選ぶもの

  • 工場の生産設備のムダを探すなら、三菱電機のEcoAdviser MES3-EAP1-AIがAIでエネルギーロスを自動で抜き出します。電気・水・エアー・ガス・重油のデータをまとめて扱います
  • 5,000m²規模のビルなら、アズビルのSmartScreen2が空調・照明の監視と制御、エネルギーの日月年報を1台で行います
  • 受変電設備の監視と一緒に見たいなら、日立産機システムのH-MACSが工場・ビル・公共施設の設備をまとめます

値段

  • 値段を公式に出しているのはパナソニックです。デマンドウォッチャー BT3750は139,400円、LAN対応ユニット BT3802は157,000円で、どちらも税抜の希望小売価格です
  • ほかのメーカーは公開価格がなく、規模に合わせた見積もりです。クラウド型は通信と月々の利用料も確かめます

付ける前に確かめること

  • 取引用メーターのパルスを取るときは、電力会社の立会いが必要です。パナソニックの解説にもそう書かれています
  • 高圧Bルートやパルス提供サービスを使う型は、電力会社への申し込みを別にします
  • 省エネのための自主管理用の機器は、テナントへの課金には使えません。課金には取引・証明用の計量器を使います
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