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GUIDE / KAKUHAN-TANK

ステンレスタンク・ステンレス容器とは?常圧・加圧・ジャケット・撹拌機付き・キャスター付きの違いと、圧力・材質・価格から選ぶ方法

工場で液体をためる・送る・温めるステンレスタンクとステンレス容器の種類、ふた付き容器・密閉容器・加圧容器の違い、使える圧力と第二種圧力容器、ジャケットと第一種圧力容器、SUS304とSUS316Lの選び方、価格の見方を、法令とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月13日更新

この記事の答え

ステンレスタンク・ステンレス容器は、工場で液体や粉をためたり、調合して送り出したりするステンレス製の入れ物です。選ぶときは「中に圧力をかけるか(常圧か加圧・真空か)」「温めるか・混ぜるか・運ぶか」「容量と材質」の3つを先に決めます。0.2MPa以上の空気をためる大きい容器や、蒸気で中を加圧の状態で温める容器は、圧力容器の区分をメーカーに確かめます。

ステンレスタンク・ステンレス容器とは

食品・化学・医薬・塗料の工場で、原料や仕掛かり品の液体をためる、調合する、ホースで送り出すのに使うステンレス製の容器です。ステンレス缶・SUS容器・加圧タンクとも呼びます。さびにくく、内面をバフ研磨すると液が残りにくく洗いやすくなります。

比較ページには、型式と仕様が公式に出ている標準品を載せています。家庭用だけの鍋や保存容器、型式の無い受注生産の大型タンク、樹脂タンク、撹拌機そのもの(撹拌機の比較)⁠は載せていません。

5つの方式

  • 常圧の容器:大気圧のまま液や粉をためる、寸胴やふた付きの容器。かぶせるだけのふたはMONOVATEのST-39H、クリップで締める密閉のふたは三広アステックのCTH-30とユニコントロールズのTG50T。どちらも加圧はしない
  • 加圧・真空容器:ふたをクランプやレバーで締め、圧縮空気で中を押して液を送る。20L級では、ユニコントロールズのTM21・リキッドシステムのCVS-20Nが0.49MPa、MONOVATEのPCN-20が0〜0.4MPa。スギヤマゲンの020-SSは真空用の缶
  • ジャケット付き:外側の壁とのすき間に温水や冷却水を回して中身の温度を保つ。MONOVATEのST-J-39と三広アステックのFTJ-CTH-39は、どちらもジャケットを加圧しない常圧の作り
  • 撹拌機付き:加圧容器に撹拌機を載せて、混ぜながら送る。アネスト岩田のCOT-20BMはエアモーター AM-6B付き、明治機械製作所のPA-50SBは50Lの水系塗料向け
  • 移動式:100L級の脚付き加圧容器にキャスターを付け、タンクごと動かす。三広アステックのPVOL-50-100と MONOVATEのPCN-O-L-100は、どちらも使用圧力0〜0.18MPa

ふた付き容器・密閉容器・加圧容器の違い

  • かぶせるだけのふたは、ほこりよけ。中を密閉しない
  • クリップやレバーバンドで締める密閉容器は、湿気や外気を避けて置いておける。ただし加圧できないものが多い(TG50Tの上出しタイプは加圧不可)
  • 加圧容器は、使える圧力がはっきり書いてある。加圧するときは圧力計と安全弁を付け、内圧があるうちはふたやノズルのクランプをゆるめない(三広アステックの技術解説)

圧力と法令

第二種圧力容器

労働安全衛生法施行令では、ゲージ圧力0.2MPa以上の気体をためる容器のうち、内容積0.04m³(40リットル)以上か、胴の内径200mm以上で長さ1000mm以上のものを第二種圧力容器としています。三広アステックは、自社サイトの加圧容器のラインアップは第一種・第二種圧力容器ではないと案内しています。大きいタンクを0.2MPa以上で使うなら、買う前にメーカーに区分を確かめます。

ジャケットと第一種圧力容器

蒸気などの熱媒で中の液体を加熱する容器で、容器の中の圧力が大気圧を超えるものは第一種圧力容器です。このページのジャケット付き2製品は温水・冷却水を回す常圧の作りで、ジャケットの中は加圧できません。蒸気で温めたいなら、耐圧ジャケットの特注をメーカーに相談します。

高圧ガス保安法

高圧ガス保安法の高圧ガスは、常用の温度でゲージ圧力1MPa以上になる圧縮ガスなどです。このページの加圧容器は、使える圧力がいちばん高いものでも0.5MPaです。

条文は e-Gov法令検索 労働安全衛生法施行令 と 高圧ガス保安法 で読めます。

SUS304とSUS316L

  • SUS304:もっとも一般的な材質。常温・中性の液なら足りる
  • SUS316L:SUS304にモリブデンを加えて耐食性を強め、炭素を減らして粒界腐食に強くした材質。塩分を含む原料や、CIP・SIPの薬液洗浄を何度もかけるタンクに向く(八洲化工機のコラム)
  • 値段の差の例:三広アステックのPVOL-50-100は、SUS304が1,428,000円、SUS316Lが1,680,000円(どちらも税抜)

値段の見方

値段を出しているのは、このページの20製品中10製品です。比べるときは、方式と容量の級をそろえ、税込か税抜かを確かめます。

  • 常圧の容器:MONOVATEのST-39H(50L)が39,831円(税込)、三広アステックのCTH-30(20L)が19,900円(税抜)
  • 加圧・真空容器(20L級)⁠:スギヤマゲンの020-SSが132,000円(税別)、加藤ステンレス科学のPVT25Wが164,000円(税の記載なし)、MONOVATEのPCN-20が324,852円(税込)
  • ジャケット付き:三広アステックのFTJ-CTH-39(45L)が256,000円(税抜)
  • キャスター付き(100L)⁠:三広アステックのPVOL-50-100が1,428,000円(税抜)、MONOVATEのPCN-O-L-100が2,144,032円(税込)

MONOVATEは旧社名が日東金属工業で、三広アステックは MONOVATEの新製品開発部門として生まれた会社です。同じ形の容器が両社の型式で並ぶことがあります。

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