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GUIDE / DISPERSING-MACHINE

分散機とは?高速乳化分散機(ディスパー・ホモミキサー・インライン・薄膜旋回)の種類と、動力・回転数・処理量の選び方

塗料・インキ・化粧品・食品・電池材料の粉を液にほぐし、油と水を細かく混ぜる分散機の4つの種類、ホモミキサーとディスパーの違い、バッチ式とインライン式の使い分け、防爆と金属の混入の対策、動力と処理量を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

分散機は、羽根やローターを速く回して液にせん断をかけ、粉の固まりをほぐしたり、油と水を細かく混ぜたりする機械です。高速乳化分散機・ホモミキサー・ディスパーとも呼びます。せん断のかけ方で、高速ディスパー型・ローター・ステーター型・インライン型・薄膜旋回型に分かれます。選ぶときは「分散か乳化か」「バッチか連続か」「処理量はどれくらいか」の3つを先に決めます。

分散機とは

分散機は、液の中の粉の固まりをほぐす分散、油と水を細かく混ぜる乳化、粉を液に溶かす溶解に使う機械です。ビーズを使わず、羽根やローターの速い回転のせん断だけで処理します。塗料・インキ・接着剤から、化粧品のクリーム、食品のドレッシング、電池材料まで使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作る分散機を、各社の代表の型式の単位で載せています。ビーズミル、一般の撹拌機、高圧式・超音波式のホモジナイザーは載せていません。

4つの種類

  • 高速ディスパー型は、円板状の羽根の縁で衝撃とせん断を与え、粉の固まりをほぐします。例はプライミクスのホモディスパー 40型、淺田鉄工のデスパ、井上製作所のディゾルバーです
  • ローター・ステーター型は、ローターを囲むステーターやスクリーンのすき間で液にせん断をかけ、乳化に強い型です。例はみづほ工業のLR-3型、エム・テクニックのクレアミックス、佐竹マルチミクスのスーパーシェアミキサーです
  • インライン型は、配管やホッパーの下に付けて、流れる液を処理します。例は大平洋機工のマイルダー、三井電気精機のコロイドミル CM-1です
  • 薄膜旋回型は、液を容器の内壁に薄く押し付けて回し、速度の差でほぐします。例はプライミクスのフィルミックスです

ホモミキサーとディスパーの違い

  • ディスパーは、羽根の縁で衝撃とせん断を与えます。構造が簡単で洗いやすく、塗料・インキの溶解と分散に向きます
  • ホモミキサーは、ローターとステーターのすき間でせん断をかけ、粒の大きさをそろえやすい型です。化粧品・医薬品・食品の乳化に向きます
  • みづほ工業のLR-3型は、羽根をホモミキサー・ディスパーミキサーなどに付け替えて使い分けられます

バッチ式とインライン式の使い分け

  • バッチ式は、タンクに羽根を入れて中の液をまとめて処理します。仕込みごとに条件を変えやすい方式です
  • インライン式は、配管を流れる液を処理するので、大きな槽が要りません。大平洋機工のマイルダー MDN型は、120L/hから60,000L/hまでの連続処理に使います
  • タンクの外に付けて液を循環させる使い方もできます

防爆と金属の混入

  • 溶剤系の塗料やインキには、防爆のモーターを選びます。プライミクスのホモディスパー 40型は耐圧防爆(d2G4)のモーターを積み、大平洋機工のマイルダーは耐圧防爆電動機の仕様を選べます
  • 羽根やローターがすり減ると、金属が製品に混ざります。大平洋機工のマイルダーはセラミック製のゼネレータを選べます

動力と処理量

  • みづほ工業のLR-3型は、750Wで15〜50Lを処理します
  • プライミクスのホモディスパー 40型は、1.5kWで50Lまでです
  • 佐竹マルチミクスのスーパーシェアミキサー SDBP-075-3.7は、3.7kWで10〜200Lの液に使います
  • 少量の試作なら、プライミクスのフィルミックス 40-L型は15〜30mL、三井電気精機のコロイドミル CM-1は約2Lです
  • 値段を公式に出しているメーカーはありません。淺田鉄工のデスパのようにテスト機で試し、仕上がりを見てから見積もります
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