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GUIDE / KOUJOUSEN

工場扇とは?スタンド・壁掛け・大型・エア駆動の違いと、羽根・モーター・風量・電気代の見方

工場・倉庫・建設現場で使う業務用の工場扇(工業扇・工場用扇風機)の仕組み、スタンド・三脚型、壁掛け型、大型、エア駆動型の4つの種類、羽根の材質とモーターの選び方、50Hzと60Hzの風量の違い、電気代、熱中症対策の決まりを、メーカーと国の資料をもとにまとめました。

2026年10月22日更新

この記事の答え

工場扇は、工場や倉庫の持ち場へ強い風を送る、丈夫に作った業務用の扇風機です。選ぶときは「どこに置くか(床か壁か)」「どんな空気の中で回すか(粉じん・油気・火気)」「どれだけの広さに風を送るか(45cm級か大型か)」の3つを先に決めます。

工場扇とは

羽根径45cm前後の羽根を強い風で回し、人のいる持ち場へ風を送る業務用の扇風機です。工業扇・工場用扇風機・業務用扇風機とも呼びます。ユアサプライムスは、家庭用の扇風機よりハイパワーで丈夫、作りはシンプルなものと説明しています。

空気そのものは冷やしません。風を体に当てて汗を乾かし、涼しく感じさせます。こもった熱気やほこりを流す、製品や塗装を乾かす、といった使い方もします。

比較ページには、床に置くか壁に付ける工場扇を、1社1〜2製品に絞って載せています。天井に付ける大型シーリングファン、スポットクーラーや冷風機、有圧換気扇、家庭用の扇風機、電動工具のバッテリーで回す充電式のファンは載せていません。

4つの種類

スタンド・三脚型

いちばん多い型で、羽根径45cm前後の羽根をスタンドや三脚に載せます。100Vのコンセントにつなげばすぐ回せ、首振りで広い範囲に風を配ります。三脚を折りたためる型は、夏が過ぎたらしまっておけます。

壁掛け型

壁や柱の高い所に付けて、上から風を送ります。床が空くので、台車やフォークリフトの通る所に向きます。壁に留めるボルトやナットが付かない型もあるので、壁の材質に合わせて用意します。

大型(羽根径60cm以上)

羽根径60cm〜100cmで、45cm級より風量が多い型です。羽根を筒で囲った風洞型や、キャスター付きで遠くまで風を届ける移動式の大型扇風機があります。

エア駆動型

電気のモーターでなく、圧縮空気で回すエアモーターを使います。塗装ブースや化学工場のような火気厳禁の場所で使う型です。防爆の扱いは所轄の消防署で見方が違うことがあるので、先に確かめます。

羽根とモーターの選び方

  • 羽根:樹脂の羽根は軽くて安い一方、油や薬品の漂う所、高周波の出る所では傷んで割れるおそれがあります。蒸気や油煙の多い所はアルミ羽根を選びます
  • 開放式モーター:コイルに風が通って熱が逃げやすい、普及型の作りです
  • 全閉式(密閉式)モーター:モーターを覆い、粉じんやごみが入りにくくした作りです。粉じんや油気の多い工場に向きます
  • DCモーター:消費電力が小さく、風量を細かく切り替えられます
  • サーマルプロテクター:モーターが熱くなりすぎると止まり、冷えると動き出す安全装置です。多くの工場扇に入っています

風量と電気代の見方

  • 風量・風速・消費電力は、50Hz(東日本)と60Hz(西日本)で変わります。比較ページの値は、ことわりが無ければ50Hzの強運転の値です
  • 45cm級の消費電力は、比較ページの製品で73〜155Wです。1時間の電気代は数円で、トラスコ中山はTFZPA‑45Sを4.8円(50Hz)、DF‑45Sを2.3円と案内しています
  • 大型は300W台の型もあり、羽根径100cmの型は36〜38.5kgと重くなります

熱中症対策の決まりとの関係

2025年6月1日から、WBGT28度以上か気温31度以上の場所で、1時間以上続くか1日4時間を超える作業は、熱中症のおそれがある人を見つけたときの報告の体制と、手当ての手順を決めて周知することになりました(厚生労働省 基発0520第6号)。工場扇を置くこと自体は義務ではありませんが、作業場の暑さを和らげる設備として使えます。

換気扇・シーリングファンとの使い分け

  • 有圧換気扇:壁や窓の開口に付けて、中の熱気を外へ出します。工場扇と組み合わせると、熱気を外へ出しながら持ち場に風を当てられます
  • 大型シーリングファン(HVLSファン):天井に付けて、建物全体の空気をゆっくり回します。工事がいる代わりに、床に何も置かずにすみます
  • スポットクーラー:冷やした風を当てる機械です。工場扇より電気代はかかりますが、空気そのものを冷やせます
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