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GUIDE / INDUSTRIAL-HEAT-PUMP

産業用ヒートポンプとは?種類・出湯温度・COPの選び方

工場の温水製造・循環加温・排熱回収に使う産業用ヒートポンプの仕組み、空気熱源・水熱源・蒸気生成の違い、温度・加熱能力・COP・価格の見方を公式資料でまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

産業用ヒートポンプは、空気や水の熱をくみ上げて、工場の工程へ温水や蒸気を供給する装置です。「工程で使う温度と熱量」「熱源水の温度・流量」「冷水も同時に使うか」を先に決めます。最高出湯温度と定格能力は分け、COPは温度条件と評価区分をそろえて比べます。

産業用ヒートポンプとは

空気や水から熱を集め、洗浄槽の循環加温や工程の加熱に使う装置です。排温水の熱を回収する機種や、冷水と温水を同時に供給する機種もあります。

メーカー比較ページ⁠は工場の高温熱供給ユニットを対象とし、店舗・施設向けの貯湯給湯器、家庭用だけの機器、冷却専用チラー、熱風専用機は分けています。

空気熱源・水熱源・蒸気生成の違い

  • 空気熱源型は、空気の熱で循環水を温めます。熱源水を用意せず温水槽や洗浄槽を加温する工程で使います。例はダイキン工業のJIZAI HEATです
  • 水熱源型は、水が持つ熱を回収します。前川製作所のユニモWWは冷温同時供給、PLUS+HEATは高温循環加温に使います
  • 蒸気生成型は、排温水の熱から蒸気をつくります。富士電機のFHP-30などがあり、温水供給型とは分けて選びます

仕組みの出典:ダイキン工業、前川製作所、富士電機。

出湯温度と加熱能力

最高温度は工程で使えるかを、加熱能力は必要な熱量をまかなえるかを判断する値です。最高温度で定格能力が出るとは限りません。

  • ダイキン工業のUWQY300Aは、標準で最高80℃、90℃出湯はオプションです
  • 前川製作所のPLUS+HEATは、温水出口45〜70℃です。470kWの加熱能力は、温水38→45℃・熱源水35→30℃の条件であり、70℃出湯時の値ではありません
  • 三菱重工サーマルシステムズのETI-Wは、最高90℃です。640kWの加熱能力は、熱源水40→35℃・温水80→90℃の条件です
  • 日本熱源システムのスーパーヒートは、給水を加圧して最高130℃の熱水を取り出します。出口130℃の熱水製造量は4.2t/hです

出典:PLUS+HEAT、ETI-W、スーパーヒート⁠。

COPと冷温同時利用

加熱COPと、冷却能力も足した総合COPは計算の範囲が違います。メーカーが示す区分と、外気・熱源水・温水の条件を一緒に読みます。

  • ゼネラルヒートポンプ工業のPROHP-6A-Hは、加熱能力22.3kW・加熱COP2.9です。外気25℃DB・21℃WB、温水60→65℃での値です
  • スーパーヒートは、加熱COP2.8と冷温同時利用の合計COP4.8を分けて案内しています。一般公開ページに測定条件が無いため、他機の定格値と直接比較しません
  • ユニモWWのHE-HWW-2HTCRは、冷水15→10℃・温水17→65℃で加熱91.9kW・冷却69.5kWです。冷却と加熱が同時に動く時間を確認します

出典:ゼネラルヒートポンプ工業のカタログ案内、スーパーヒート・ユニモWWの上記公式資料。

蒸気生成型の熱源条件

  • FHP-30は、蒸気105〜120℃に対応します。定格の30kW・COP3.2は、蒸気120℃、熱源水80℃・2,000kg/h、給水20℃の条件です
  • コベルコ・コンプレッサのSGH120W-GNは、蒸気100〜125℃に対応します。605.0kW・加熱COP5.4は、熱源水100→95℃、蒸気側115→120℃の性能点です。低温排水で同じ値が出る仕様ではありません

出典:富士電機、コベルコ・コンプレッサの公式資料⁠。

価格を見積もる前に

掲載製品の公開価格は確認できていません。本体に配管・熱交換器・電源工事を含めて見積もりを取ります。

  • 工程の必要温度・戻り温度・流量・運転時間をまとめる
  • 熱源水の温度・流量・水質と、季節・時間帯による変化を伝える
  • 冷温同時利用の時間と、既存ボイラーに残す負荷を整理する
  • 設置場所・搬入経路・受電容量を確かめる
  • 冷媒の保守条件と届出を機種ごとに確認する。PLUS+HEATは高圧ガス製造届が必要です

仕様の確認日は2026年10月28日です。製品ごとの値と出典は比較ページにも記載しています。

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