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GUIDE / FILM-HEATER

フィルムヒーターとは?装置の部分加熱・結露防止に使うフィルムヒーターの種類(ポリイミド・PET・透明)と選び方

薄いフィルムで発熱体を挟んだフィルムヒーターの3つの種類と、使用温度・厚さ・電力密度・大きさの違い、温度制御や取り付けの注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

フィルムヒーターは、薄いフィルムで発熱体を挟んだ、面で温める薄型のヒーターです。ポリイミドヒーター・面状発熱体とも呼びます。

フィルムヒーターとは

フィルムヒーターは、ニッケル合金やステンレス、アルミの箔を、ポリイミドやポリエステル(PET)のフィルムで挟んだ面状のヒーターです。河合電器製作所の解説では、厚さ0.3〜0.35mmほどの薄さです。箔をエッチングして回路を作るので、形や熱の分け方を自由に決められます。

比較ページには、日本の会社が自社で作るフィルムヒーターを、標準品は型番、受注で作る品は標準仕様の単位で載せています。

選ぶときは「何℃まで温めるか」「どこに付けるか」「どう温度を抑えるか」の3つを先に決めます。

3つの種類

  • ポリイミドフィルムヒーターは、熱に強いポリイミドで箔を挟みます。200℃前後まで使え、坂口電熱のサミコンポリイミドヒーター PI-A1010 は常用250℃です
  • ポリエステル(PET)フィルムヒーターは、低い温度で使う型です。スリーハイのアルミ箔フィルムヒーターは、PET基材で80〜100℃程度です
  • 透明フィルムヒーターは、透明の導電膜をPETで絶縁した型です。河合電器製作所の透明ヒーターは耐熱80℃で、中を見ながら温められます

使用温度

  • 河合電器製作所のフィルムヒーターは、-100〜300℃で使えます
  • オーエムヒーターの P&Fヒーターは、連続200℃・最高230℃です
  • ワッティーのポリイミドヒータと日本ヒーターのポリイミド面状ヒーターは、200℃までです
  • シンワ測定の標準品は、ポリイミドの型が200℃、ポリエステルの型が80℃です

厚さと電力密度

  • 日本ヒーターのポリイミド面状ヒーターは、最小約0.1mmです
  • オーエムヒーターとワッティーの品は、厚さ0.2mmです
  • 電力密度は、河合電器製作所とワッティーが3W/cm²まで、オーエムヒーターが1.5W/cm²です
  • 坂口電熱は、物に密着させて1.5W/cm²、空中に吊るして1.0W/cm²までです
  • スリーハイのPET基材の型は、0.8W/cm²以下で使います

大きさと標準品

  • 大きいものは、ワッティーが460×1000mmまで、日本ヒーターが430×650mmまで作ります
  • 日本ヒーターは6種のサイズを標準在庫品にしていて、PS25100-24/12 は25×100mm・24Vです
  • シンワ測定の標準品は54×85mmで、出力を試してから受注品の仕様を決められます
  • オーエムヒーターは1枚から、河合電器製作所は1点から作ります

付けるときの注意

  • 本体に温度制御機能はありません。サーモスタットやサーミスタで温度を抑えます
  • 金属箔を傷めないよう、できるだけ折り曲げません。曲げるなら曲げたまま固定します
  • 水の中では単体で使えません。防水袋に入れるなどして守ります
  • 坂口電熱のサミコンは貼り合わせに接着剤を使わないので、アウトガスを嫌う真空装置にも向きます

値段

  • 値段を公式に出している製品はありません。河合電器製作所はヒーターを全てオーダーメイドで作り、仕様によって価格が大きく変わります
  • 標準品も、値段は各社に問い合わせて確かめます
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