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GUIDE / GYOUMU-JOSHITSUKI

業務用除湿機とは?移動式・天井吊り・デシカント式の違いと、除湿能力・排水・電源の見方

倉庫・工場・地下室の湿気やカビ・結露を抑える業務用除湿機の仕組み、移動式・天井吊り・デシカント式の3つの方式、除湿能力(L/h・L/日・kg/h⁠)⁠の見方、水の捨て方と電源の選び方、湿度の基準とフロンの点検を、メーカーと国の資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

業務用除湿機は、空気の水分を取って、倉庫や工場の湿度を下げる業務用の機械です。選ぶときは「部屋の温度(寒い所ならデシカント式)」「置き場所(床か天井か)」「水の捨て方(タンクか、ホースや配管で流し続けるか⁠)」⁠の3つを先に決めます。

業務用除湿機とは

梅雨どきの倉庫や、外気より冷たい地下室・電気室では、空気の水分が壁や床、保管している物の表面で結露します。結露はカビやさびの元になり、段ボールや書類、金属の部品をいためます。業務用除湿機は、部屋の空気を吸い込んで水分を取り、乾いた空気を戻して湿度を下げます。

比較ページには、日本法人のある会社が自社で作るか自社ブランドとして売る業務用の除湿機を、1社1〜2製品に絞って載せています。家庭用だけの除湿機、エアコンの除湿運転、外気を処理する空調機、圧縮空気の除湿装置、制御盤の中に付ける小型の電子除湿器、中古、代理店が売る他社製品は載せていません。

3つの方式

移動式(⁠コンプレッサー式)

  • 冷媒で空気を冷やし、水分を結露させて取ります。しくみはエアコンの冷房と同じです
  • キャスター付きや床置きの箱で、工事なしでコンセントにつないで使える型が多くあります
  • 寒い部屋では熱交換器に霜が付き、取れる水の量が減ります

このページの例:アイリスオーヤマのIJCG-A50-B・IJCG-A75-B、アメフレックのDAN-F060、オリオン機械のRFB500F1、スイデンのNDH-70-1、ナカトミのDM-15、ピーエスのDH-11G

天井吊り・ダクト形

  • 移動式と同じコンプレッサー式を、天井から吊るか天井裏に入れて使います
  • 床を空けたまま除湿でき、水は配管かドレンポンプで外へ流します
  • 吊り金具と排水の配管の工事をして付けます

このページの例:アメフレックのDAN-T060-G、オリオン機械のRFB500G-T、ナカトミのTFDM-25

デシカント式

  • 乾燥剤をしみ込ませたロータに空気を通して水分を吸わせ、ロータを温風で乾かして、湿気を外へ出します
  • 冷やして結露させないので、寒い部屋でも水分を取れます
  • 前川製作所のchrisは、ロータを乾かす熱をCO₂ヒートポンプでまかなうハイブリッドで、電気ヒータや蒸気を使いません

このページの例:西部技研のDC-031T10・RL-61R、前川製作所のchris(⁠DH-2HT-Cs3)、ムンタースのComDry NX M190Y

除湿能力の見方

除湿能力は、どれだけの水を取れるかを表します。メーカーによって単位が違います。

  • L/h:1時間に取れる水の量。ナカトミ・スイデン・オリオン機械
  • L/日:1日に取れる水の量。アイリスオーヤマ・アメフレック
  • kg/日・kg/h:取れる水の重さ。ピーエス・西部技研・ムンタース

同じ機械でも、数字は条件で変わります。

  • 電源の周波数:多くの型は、50Hzより60Hzのほうが数字が大きくなります。オリオン機械のRFB500F1は50Hzで1.4L/h、60Hzで1.6L/hです
  • 測る条件:空気が暖かく湿っているほど、たくさん取れます。アイリスオーヤマは室温30℃・相対湿度80%、スイデンは25℃・80%の値です

カタログの数字を比べるときは、単位と、どの周波数・どの条件の値かをそろえて見ます。

水の捨て方

  • タンク:満水になると止まる型が多く、こまめに捨てます。ナカトミのDM-15は15L、オリオン機械のRFB500F1は17Lです
  • ホースで流し続ける:排水口の近くに置けば、水を捨てに行かずに回し続けられます。ピーエスのDH-11Gはこの使い方が前提です
  • 配管・ドレンポンプ:天井吊りの型は配管で流します。ナカトミのTFDM-25はドレンポンプで外へ出します
  • デシカント式:取った水分は、湿った空気としてダクトで外へ出します。ムンタースのComDry NX M190Yは、ホースで屋外へ出します

電源の選び方

  • 単相100V:移動式の多く。コンセントにつないで使えます
  • 単相200V:アイリスオーヤマのIJCG-A75-B。電源プラグも別に買って付けます
  • 三相:西部技研のRL-61R、前川製作所のchris。電源の工事を電気工事店に頼みます

湿度はどこまで下げるか

建築物衛生法では、事務所などの居室の相対湿度を40%以上70%以下に保つよう決めています。倉庫や保管庫に決まった数字はないので、守りたい物(紙・木・金属・食品⁠)⁠に合わせて決めます。

フロンの点検

フロン類を冷媒に使う業務用の冷凍空調機器は、フロン排出抑制法で3か月に1回以上の簡易点検をします。オリオン機械のRFB500G-Tは冷媒にR1234yfを使い、この法律の対象外です。ほかのコンプレッサー式の冷媒はR407C・R410A・R32なので、点検の対象かをメーカーに確かめます。

出典

  • 厚生労働省「建築物衛生法 空気環境の調整」
  • 環境省・経済産業省「フロン排出抑制法の概要【機器ユーザー編】」
  • 各メーカーの製品ページ・取扱説明書・製品シート(⁠2026年10月12日に確認)
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