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GUIDE / LED-KOGEN

LED光源とは?UV-LED照射器・ファイバー出力・波長を選ぶ光源の違いと、波長・光の強さ・寿命の読み方

研究・検査・製造で使うLED光源の3つの区分(UV-LED照射器・ファイバー出力の光源・波長を選ぶ光源⁠)⁠、波長の選び方、放射照度と積算光量の違い、メーカーごとに違う測定条件と寿命の書き方、ランプからの置き換え、目の守り方、デモ機での試し方を、各メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月10日更新

この記事の答え

LED光源は、LEDの光を、決まった場所へ決まった強さで当てる装置です。選ぶときは「何に当てるか(接着剤を固める・ライトガイド⁠で送る・波長を変えて測る)」「どの波長か」「どの条件で測った強さか⁠」⁠の3つを先に決めます。光の強さの数字はメーカーごとに測った距離やレンズが違うので、条件をそろえて比べ、最後は自分の材料と距離でデモ機を試します。

LED光源とは

施設や家の照明ではなく、研究・検査・製造の現場で、決まった色(波長⁠)⁠の光を、決まった強さで当てるための装置です。比較ページでは、LEDを光源にした照射器・光源装置のうち、メーカーが公式サイトで今も案内している製品を並べています。LEDの素子だけのもの、ワークを直接照らす画像処理用の照明、レーザー光源は入れていません。

LEDはランプと違い、点けてすぐ明るさが落ち着きます。浜松ホトニクス⁠のLIGHTNINGCURE LC-L1V5は、点灯直後から光出力の変動が±5%以下と書いています。岩崎電気⁠はUV-LED照射器の特長に、水銀を使わないこと、オゾンを出さないこと、瞬時に点灯できることを挙げています。

3つの区分

区分 何をするか 掲載した製品の例
UV-LED照射器 紫外線のLEDで、接着剤・インク・塗料を固める 浜松ホトニクス LC-L1V5、エクセリタス OmniCure LX500、シーシーエス CML、岩崎電気 MSL
ファイバー出力の光源 本体の中のLEDの光を、ライトガイド⁠に入れて先まで送る 住田光学ガラス LS-L150、ユーテクノロジー UFLS-751
波長を選ぶ光源 決まった波長のLEDを選んだり、切り替えたりして当てる 浜松クオンタム HQ4000、朝日分光 CL-1501、オプトロンサイエンス AOS-107、アトー WSL-1230

UV-LED照射器は、さらに当て方で分かれます。点で当てるスポット型(⁠LC-L1V5、OmniCure LX500、カンタム・ウシカタのUV-1H)と、細長い面で当てるライン型(⁠シーシーエスのCML、岩崎電気⁠のMSL)です。小さな部品の接着ならスポット型、長い部品やコンベアで流れてくるものならライン型を選びます。

波長の選び方

UV-LED照射器の波長は、365nm・385nm・395nm・405nmから選ぶ製品が多くあります。固めたい接着剤やインクが、どの波長で反応するかは材料で決まるので、材料のメーカーの資料で先に確かめます。岩崎電気⁠のMSLシリーズには280nm・308nm・330nmの機種もあり、280nmで400mW/cm²(WD=10mm、同社測定基準の代表値)です。

決まった1つの波長だけでなく、いくつかの波長を順に当てたいときは、波長を選ぶ光源を使います。

製品(メーカー) 波長 切り替え方
HQ4000(⁠浜松クオンタム⁠) 340〜1650nmのうち10種類 回転する円盤のLEDを自動で切り替え(⁠100msec以上)
CL-1501(⁠朝日分光) 365〜940nm LEDのヘッドを付け替える
AOS-107(⁠オプトロンサイエンス⁠) 365・405・465・520・630・780・850nm 波長ごとに選んで買う
WSL-1230(⁠アトー) 470・530・630・640・850nm 5色から選ぶ

ライトガイド⁠で送る光源(⁠LS-L150・UFLS-751)⁠は白色の光で、色温度で書かれています(⁠LS-L150は6,020〜8,500K、UFLS-751は6000〜8500K⁠)⁠。

光の強さの読み方

放射照度と積算光量

UV-LED照射器のカタログには、2つ⁠の数字が出てきます。

  • 放射照度(W/cm²、mW/cm²):ある瞬間に、1cm²あたりに当たっている光の強さ
  • 積算光量(J/cm²):当てているあいだに、1cm²あたりに当たった光の量の合計

シーシーエス⁠のライン型CMLは、放射照度4.5W/cm²以上(波長365nm・照射距離10mm)⁠、積算光量6.6J/cm²以上(波長365nm・搬送速度1m/min)と、両方を書いています。コンベアで流すときは、速く流すほど1か所に当たる時間が短くなり、積算光量は減ります。接着剤やインクのメーカーが「何J/cm²で固まる⁠」⁠と書いていれば、積算光量で見ます。

測った条件をそろえる

同じ「光の強さ」でも、メーカーごとに測った距離・レンズ・単位が違います。数字が大きいほうが強い、とそのまま比べることはできません。

製品(メーカー) 公式の数字 測った条件
OmniCure LX500(⁠エクセリタス) 27.3W/cm²(385nm) 3mm⁠の集光レンズ、作動距離10mm、ピーク値
LC-L1V5(⁠浜松ホトニクス⁠) 最大14000mW/cm² 焦点距離で測った照射エリア内の最大値
MSL MS200L(⁠岩崎電気) 5,000mW/cm²(385nm・395nm) WD=10mm、同社測定基準の代表値
CML(⁠シーシーエス⁠) 4.5W/cm²以上 波長365nm、照射距離10mm
ハイパワーミニ照射器(⁠ナイトライド・セミコンダクター) 約550mW/cm²(385nm・395nm) 測定距離10mm、定格1A通電時
LS-L150(⁠住田光学ガラス) 280,000lx(参考値) φ5のライトガイドの先から50mm

1W/cm²は1,000mW/cm²です。LS-L150⁠のlx(ルクス⁠)⁠は明るさの単位で、W/cm²とは比べられません。カンタム・ウシカタのUV-1Hは、光の強さがレンズで変わるため数字を公開していません。比べるときは、メーカーに同じ距離・同じ波長での値を聞くか、デモ機を同じ照度計で測ります。

寿命の読み方

LEDはランプより長くもちますが、寿命の書き方はメーカーで違います。

製品(メーカー) 公式の寿命 書き方
LC-L1V5(⁠浜松ホトニクス⁠) 20000h 動作温度25℃で、照射強度が初めの70%⁠になるまでの平均時間(設計寿命)
UV-1H(⁠カンタム・ウシカタ) 20,000時間 推測値
LS-L150(⁠住田光学ガラス) 約30,000時間 —
UFLS-751(⁠ユーテクノロジー⁠) 40000h 使用環境で異なり、保証値ではない

浜松ホトニクス⁠の寿命の決め方のとおり、LEDは使うほど光が弱くなります。工程で光の強さを一定に保ちたいなら、出力を見張る仕組みがあるかを見ます。エクセリタス⁠のOmniCure LX500は、LEDヘッドの温度と寿命のデータを見ながら、光の出力を±5%⁠で一定に保つと書いています。

ランプからの置き換え

ランプの光源から、LED光源に置き換える製品があります。

  • ユーテクノロジーのUFLS-751は、出力光束3500lmで、メタルハライドランプ⁠の置き換えに向けた製品です。合わせるライトガイド⁠は耐熱のものを使うよう書いています
  • 住田光学ガラスのLS-L150は、メタルハライド光源250Wクラスの光量と書いています
  • 浜松クオンタム⁠のHQ4000は、Xeランプ光源に替わる光源と書いています

置き換えるときは、今使っているライトガイド⁠のつなぎ口と太さが、新しい本体に合うかを先に確かめます。

目を守る

紫外線の光は、直接見ないようにします。朝日分光は、UV光から目を守るUV光源用の遮光めがね(JIS T 8141 遮光番号#5⁠)⁠を扱っています。オプトロンサイエンスも、光源の周辺の品として保護メガネを扱っています。使う光源の波長に合った保護めがねを、照射器と一緒に用意します。

買う前に試す

光の強さは、材料・距離・当てる時間で効き方が変わります。カタログの数字だけで決めず、デモ機を借りて、自分の材料で固まり方を確かめます。

  • 浜松ホトニクスは、デモ機を無償で貸し出しています
  • 浜松クオンタムは、HQ4000のデモ機を1週間無料で貸し出しています
  • シーシーエスは、問い合わせの窓口で資料請求・貸出・実験・打合せを受け付けています

小さく試すなら、ナイトライド・セミコンダクター⁠のハイパワーミニ照射器のように、AC100Vのコンセント⁠につなぐだけで使える小型の照射器もあります(本体180g⁠)⁠。

選び方

  1. 何に当てるかを決める:接着剤・インクを固めるならUV-LED照射器、ライトガイド⁠や顕微鏡に光を送るならファイバー出力、波長を変えて測るなら波長を選ぶ光源。
  2. 波長を決める:材料のメーカーの資料で、反応する波長を確かめる。
  3. 当て方を決める:点ならスポット型、長い部品やコンベアならライン型。何か所に同時に当てるかで、ヘッドの数を決める。
  4. 強さを同じ条件で比べる:距離・レンズ・波長をそろえた値をメーカーに聞く。コンベアなら積算光量で見る。
  5. 制御とつなぎ方を確かめる:調光の刻み、外から点灯・消灯できるか(⁠RS-232C・USB・イーサネットなど)、電源。
  6. デモ機で試す:自分の材料と距離で、固まり方や見え方を確かめてから決める。
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