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GUIDE / THREE-PHASE-MOTOR

三相モーターとは?工場で使う三相モーター(三相誘導電動機)の種類(IE3の誘導モータ・ブレーキ付き・PMモータ)と⁠、効率クラス・出力・極数の選び方

工場のポンプ・ファン・コンベヤを回す三相モーター(三相誘導電動機)の3つの種類、トップランナー制度とIE3、出力・極数・電圧・枠番号・保護方式の選び方、置き換えと手入れの注意を、メーカーの公式資料でまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

三相モーターは、三相交流の電源で回り、ポンプ・ファン・コンベヤを動かす動力用のモータです。いちばん多いのは三相かご形誘導電動機で、国内では2015年4月からトップランナー制度で効率IE3が基準になりました。種類は、商用電源で回すIE3の誘導モータ、止めた位置で軸を保つブレーキ付き、インバータで回すPM・リラクタンス・可変速用の3つです。出力・極数・電圧・枠番号を決めて見積もりを取ります。

三相モーターとは

三相モーターは、200V級・400V級の三相交流の電源につないで回す、工場の動力用のモータです。回転子がかご形の誘導モータが中心で、三相誘導電動機とも呼びます。ポンプ・送風機・圧縮機・コンベヤなど、工場の多くの機械を回しています。

比較ページには、日本の会社が自社で作る低圧の三相モーターを、各社の代表の型式の単位で載せています。減速機と一体のギヤードモータ、サーボモータ、防爆形、高圧のモータは載せていません。

3つの種類

  • IE3の誘導モータは、商用電源にそのままつないで回します。日立産機システムのTFO-LK、東芝産業機器システムのプレミアム ゴールドモートル、富士電機のMLU1、TMEICのTM21-FⅡがこの型です
  • ブレーキ付きは、モータの後ろの電磁ブレーキで軸を止めておきます。三菱電機のSF-PRB、富士電機のMKS1、東芝産業機器システムのESBシリーズがこの型です
  • インバータ駆動形は、インバータと組み合わせて回します。三菱電機のRF-SR、明電舎のPM100、安川電機のSS7 ESR1、東洋電機製造のUFがこの型です

効率クラスとトップランナー制度

  • 効率はIEC60034-30でIE1〜IE4に分けられ、数が大きいほど効率が高いです
  • 国内では2015年4月1日から、省エネ法で三相モータにトップランナー制度が始まりました。目標基準値は基本的にIE3です
  • 三菱電機のRF-SRは、1800min-1の型がIE5です。永久磁石を使わない同期リラクタンスモータです
  • 安川電機のSS7 ESR1は、IE3を超え、IE4にも対応できる効率です
  • 東芝産業機器システムは、4P-3.7kWを置き換えると年5,000時間・17円/kWhで電気料金が約3万円減ると試算しています

出力・極数・電圧・枠番号の選び方

  • 日立産機システムのTFO-LKは、2極0.75〜200kW、4極0.75〜300kW、6極0.75〜250kWです
  • 富士電機のMLU1は、2・4極0.75〜132kW、6極0.75〜110kWで、枠番号は80M〜280Mです
  • TMEICのTM21-FⅡは、2・4極75〜375kW、6極55〜375kWで、75kW以上の大きいモータです
  • 電圧は200V級と400V級があり、どちらも50/60Hzで使える型が多いです
  • 保護方式は、標準がIP44の型が多く、屋外や水がかかる場所はIP55の型にします

置き換えの注意

  • トップランナーモータは標準モータより回転速度が速くなり、ポンプや送風機では消費電力が増えることがあります
  • 始動電流が高くなり、ブレーカを替えることがあります
  • 日立産機システムのTFO-LKは、取合い寸法が標準効率モータと同じで、そのまま付け替えられます
  • PMモータは商用電源で回せないので、インバータと組み合わせます。明電舎のPM100はダンパ巻線付きで、商用電源で始動できます

手入れ

  • ブレーキ付きは、ライニングがすり減るとすき間が広がり、音が大きくなります。限界の前に初期値へ調整します
  • 富士電機は枠番225以上のモータにアースブラシを付けていて、消耗品として定期に替えます
  • PMモータは軸受の温度が下がり、日立産機システムはグリース寿命が約2倍(設計値)、安川電機のSS7は3倍としています
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