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GUIDE / SPROCKET

スプロケットとは?A形・B形・C形の違いと、下穴品・軸穴加工済み・ステンレスの選び方と価格の見方

ローラチェーン用スプロケットの形(A形・B形・C形⁠)⁠、チェーン番号のそろえ方、歯先焼入れ、下穴品と軸穴加工済みの違い、ステンレスの使いどころ、RS40・B形・20歯の公開価格を、日本規格協会の規格票の案内と各メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

スプロケットは、ローラチェーンを掛けて回し、軸から軸へ回転と力を伝える歯車です。カタログで買える標準品は、軸穴を自分で仕上げる鋼の下穴品、軸穴・キー溝・止めねじまで加工した完成品、ステンレスの3つに分かれます。選ぶときは「チェーン番号」「歯数」「軸穴をどこで仕上げるか⁠」⁠の3つを先に決めます。

スプロケットとは

ローラチェーンとスプロケットの組は、離れた2本の軸の間で回転を伝えます。チェーンはすべらないので、歯数の比で回る速さがいつも同じになります。

ローラチェーンのJISは JIS B 1801:2020(伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン)で、スプロケットは参考の附属書 JA に載っています。この版は ISO 606:2015 を基にしています(日本規格協会 JIS B 1801 の案内)⁠。チェーンとスプロケットの選び方は JIS B 1810:2024(日本規格協会 JIS B 1810 の案内)⁠、用語は JIS B 1812:2019 にあります。

比較ページでは、メーカーがカタログ(型番と寸法表)で売るローラチェーン用のスプロケットを、各社の代表シリーズの単位で並べています。自転車・バイク用だけの製品、コンベヤチェーン専用の品、特注だけの受託加工、代理店や商社が売る他社製品は入れていません。

種類 軸穴 向いている使い方 掲載した製品の例
下穴品(鋼) 使う側で加工 軸穴を社内で仕上げる 椿本チエイン、片山チエン、平和実業
軸穴加工済み 加工して届く 届いてすぐ付ける・急ぎの替え 平和実業、キクハラテクノ、ミスミ
ステンレス 下穴か加工済み 水や薬品のかかる所 片山チエン、三和歯車、ミスミ

A形・B形・C形の違い

形は、歯の部分の横に付く筒(ボス⁠)⁠の付き方で分かれます。片山チエンのカタログでは次のように分けています(KANA 2026 PRODUCTS GUIDE)⁠。

  • A形:ボスのない平板形。低速・軽荷重用です
  • B形:片ボス形。駆動・従動用で、掲載した製品の多くがそろえています
  • C形:両ボス形。駆動・従動用です
  • 2列用:2列のチェーンに使う品。椿本チエインには、1列チェーンを2本掛けるSD形もあります

チェーン番号をそろえる

スプロケットは、使うローラチェーンと同じ番号を選びます。RS40のチェーンなら、椿本チエインのRS40、片山チエンや平和実業のNo.40です。

  • 広い範囲:椿本チエインのRSスプロケットはRS15〜RS240に加えて、B系のRF06B〜RS16Bもあります
  • 海外の規格:ゼクサスチェンはANSI・JIS・BS規格のスプロケットを作っています。輸入機械のチェーンを替えるときは、規格を先に確かめます

歯先の焼入れ

小歯数のスプロケットは、駆動側で歯の摩耗が早く進みます。歯先を焼入れした品を選びます。

  • アールケー・ジャパン:No.40の新B型は9〜35歯が焼入鍛造品で、歯先硬化まで済んでいます
  • 片山チエン:NK-B形は歯先高周波焼入の品です
  • 椿本チエイン:RS40のB形20歯は歯先硬化(形番の末尾Q⁠)⁠の品です

下穴品と軸穴加工済み

下穴品は、軸穴・キー溝・止めねじを使う側で加工します。軸穴加工済みの品は、歯数と穴径を選んで注文すれば、届いてすぐ軸に付けられます。

  • 値段の差:平和実業のRS40・20歯は、下穴品が1,060円、穴径14mmの完成品が1,670円(定価)です
  • 在庫の数:キクハラテクノは軸穴完成品を1600種類在庫し、平和実業の軸穴完成B形と三興製作所のMSシリーズはそれぞれ1,500種類そろえています
  • 注文の仕方:椿本チエインのフィットボアは、軸穴とキー溝の加工内容を形番の記号で指定します。ミスミのSPは、粗加工品(S仕様⁠)⁠と加工済み品(N仕様⁠)⁠を同じ型式から選べます

ステンレスと樹脂

水や薬品のかかる所は、ステンレスのスプロケットを使います。椿本チエインは、ステンレスタイプを主にステンレスのチェーンと合わせて使うよう案内しています(⁠椿本チエイン RSスプロケット)⁠。

  • 三和歯車:SUS304で、9〜60歯の下穴品をそろえています
  • 片山チエン:SUS-B形はGB304で、SUS40B20は5,800円(定価・税抜)です
  • ミスミ:SSPはSUS304相当で、粗加工品と加工済み品を選べます
  • 樹脂:椿本チエインのエンプラタイプはナイロン系樹脂で、無潤滑で回せる軽負荷用です(RS35〜RS60)

価格の見方

値段は、チェーン番号・形・歯数・軸穴をそろえて比べます。比較ページでは、RS40・B形・単列・20歯の1個で並べています。

  • 下穴品:平和実業の新B形が1,060円、片山チエンのNK40B20が1,200円(定価・税抜)、椿本チエインが1,540円(希望価格・税別)
  • 軸穴加工済み:キクハラテクノが1,160円(標準価格・税抜)、平和実業が穴径14mmで1,670円
  • ステンレス:片山チエンのSUS40B20が5,800円(定価・税抜)
  • ミスミ:2021年版カタログの基準単価で、SPの加工済み品が710円、SSPの粗加工品が1,540円。今の値段はミスミのWebで確かめます

ほかの製品は値段を出していないので、型番と数量を決めて見積もりを取ります。

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