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GUIDE / ROLLER-CHAIN

ローラーチェーンとは?規格(JIS)・サイズの見方・種類と、引張強さ・許容張力の比べ方

伝動用ローラーチェーンの構造、JIS B 1801の規格、番号とピッチの見方、標準品・無給油・ステンレスの違い、平均引張強さと最大許容張力の見方、伸びと交換の目安、オフセットリンクの注意を、日本規格協会の規格票の案内と各メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月22日更新

この記事の答え

ローラーチェーンは、スプロケットに掛けて回し、軸から軸へ回転と力を伝えるチェーンです。伝動用は、給油して使う標準品、含油ブシュで給油のいらない無給油チェーン、さびに強いステンレス・表面処理の3つに分かれます。選ぶときは「番号(ピッチ)⁠と⁠列⁠数⁠」「最大許容張力」「給油できるか・水がかかるか」の3つを先に決めます。

ローラーチェーンとは

ローラーチェーンは、内リンクと外リンクを交互につないだチェーンです。大同工業の技術情報では、内リンクは内プレート2枚・ブシュ2個・ローラ2個、外リンクは外プレート2枚・ピン2本でできています(大同工業 ローラチェーンQ&A)⁠。小形のチェーンには、ローラの無いブシュチェーンもあります。

ローラーチェーンのJISは JIS B 1801:2020(伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン)⁠で⁠す⁠。一般の伝動に使うショートピッチのローラチェーンとブシュチェーンの規格で、2015年発行の ISO 606 を基にしています(日本規格協会 JIS B 1801 の案内)⁠。

比較ページでは、メーカーが型番と寸法表で売る伝動用ローラーチェーンを、各社の代表シリーズの単位で並べています。自転車・二輪車・自動車用だけのチェーン、コンベヤチェーン、アタッチメント付きなど搬送用の品、代理店や通販が売る他社製品は入れていません。

種類 給油 向いている使い方 掲載した製品の例
標準品 給油して使う ふつうの機械・コンベヤの駆動 椿本チエイン、加賀工業、和泉チエン、ゼクサスチェン、アールケー・ジャパン、杉山チエン製作所
無給油チェーン 給油しない 油を飛ばしたくない所・給油しにくい所 椿本チエイン、大同工業、オリエンタルチエン工業
ステンレス・表面処理 製品による 水・薬品・熱のかかる所 加賀工業、オリエンタルチエン工業

サイズの見方(番号とピッチ)

番号でピッチが決まります。アールケー・ジャパンの寸法表では、40番がピッチ12.70mm、50番が15.875mm、60番が19.05mmです。2列のチェーンは番号の後ろに列数を付け、RK50-2のように書きます。多列にすると、引張強さは単列の列数倍になります。

  • チェーンとスプロケットは、番号と列数をそろえます
  • ヨーロッパ製の機械はBS規格(ISO 606-B系)のことがあります。加賀工業や杉山チエン製作所はBS品もそろえています

平均引張強さと最大許容張力

大同工業の技術情報では、平均引張強さはチェーンが切れるまで引っ張った荷重、最大許容張力は疲れ限度を基に決めた使える限界です。選ぶときは最大許容張力に係数を掛けて、かかる荷重と比べます。

  • 40番の最大許容張力:椿本チエインのRS40-1・加賀工業・和泉チエン・アールケー・ジャパンが3.63kN、ゼクサスチェン・杉山チエン製作所が4.17kN
  • 無給油の40番:大同工業の焼結ブシュローラチェーンが3.72kN、オリエンタルチエン工業のJ-SER-NDが3.82kN
  • ステンレスは大きく下がります。椿本チエインはステンレスの最大許容張力をスチール製の約1/8としていて、加賀工業のSSは40番で0.44kNです

無給油チェーンとステンレス・表面処理の選び方

無給油チェーン

ブシュに潤滑油を含ませてあり、給油しなくても使えます。椿本チエインのラムダチェーン、大同工業の焼結ブシュローラチェーン、オリエンタルチエン工業のJ-SER-NDは、どれも-10〜150℃で使えます。ラムダチェーンと大同工業の品の潤滑油は NSF H1 対応で、食品機械にも使えます。

ステンレス・表面処理

  • ステンレス:加賀工業のSSは全部品SUS304で、-20〜400℃で使えます。強さが下がるので、張力の小さい所に使います
  • 表面処理:オリエンタルチエン工業のTLHは、標準品に三層の特殊コーティングをかけたチェーンで、引張強度と許容張力は標準品と同じです

伸びと交換の目安

チェーンの伸びは、ピンとブシュがすれて減る「摩耗伸び」が主です。椿本チエインの技術情報では次のとおりです(椿本チエイン Q&A ドライブチェーン)⁠。

  • RSローラチェーンの使用限界:大スプロケットが60枚以下なら伸び率1.5%
  • 無給油のラムダチェーン:0.5%位で取り替える
  • 伸び率は、測った長さとピッチ×リンク数の差で出す
  • 使い始めの初期伸びは通常0.1%程度(大同工業は一般に0.05%〜0.10%程度)

給油の間隔に決まった値は無く、大同工業は実機の様子を見ながら少しずつ伸ばすよう勧めています。油が切れて局部が伸びたチェーンは、基本的に全部取り替えます。

つなぎ方(継手リンクとオフセットリンク)

チェーンは継手リンクでつなぎます。奇数リンクにするときはオフセットリンク(半コマ)を使います。椿本チエインのRS40-1では、1ピッチ形オフセットリンク(OL)の最大許容張力は65%に下がり、2ピッチ形(2POL)⁠な⁠ら100%で使えます。

値段の見方

値段を公式に出しているのは椿本チエインだけでした。RS40-1のユニット1本(240リンク)が6,260円、無給油のラムダチェーンRS40-LMD-1が18,800円です(どちらも希望価格・税別)。ほかのメーカーは、番号・列数・リンク数を決めて見積もりを取ります。

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