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GUIDE / LINEAR-BUSHING

リニアブッシュとは?標準形・フランジ形・ケース付き・すべり式の違いと、シャフト径・定格荷重の選び方

丸いシャフトの上を直線に動くリニアブッシュの仕組み、リニアガイドやボールスプライン・すべりブッシュとの違い、標準形・フランジ形・ケース付きユニット・樹脂のすべり式の使い分け、シャフト径と基本動定格荷重の見方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

リニアブッシュは、丸いシャフトと組み合わせ、ボールの転がりで直線に動く軸受です。軽い荷重を、場所をとらずに軽く動かすときに使います。外筒の作りで、円筒の標準形・ねじで止めるフランジ形・ハウジングに組み込んだケース付きユニット・樹脂がすべって動くすべり式に分かれます。選ぶときは「取付のしかた」「シャフト径と荷重」「使う場所の環境」の3つを先に決めます。

リニアブッシュとは

リニアブッシュは、円筒の外筒の中をボールが循環し、丸いシャフトの上を直線に動く軸受です。ミスミは「転がり案内の直動機構」と説明しています。スライドブッシュ・リニアブッシング・リニアベアリングとも呼びます。THKの解説では、軽い荷重で振動や衝撃の無いOA機器・医療機器・包装機器に使われています。

比較ページには、メーカーが自社で作るリニアブッシュを、代表の型の単位で載せています。代理店や商社が売る他社製品、金型用のすべりブッシュは載せていません。

リニアガイド・ボールスプライン・すべりブッシュとの違い

  • リニアガイドとくらべると、転動溝が無く接触面積が狭いので、許容荷重は小さくなります(ミスミの解説)
  • 回転方向に荷重がかかる所には使えません。回り止めやトルクの伝達が要るときは、ボールスプラインを使います
  • すべりブッシュ(無給油ブッシュ)はすきまがあるのでガタが出ますが、リニアブッシュはすきま無く軽く動きます
  • IKOのリニアブッシングは、すべりブッシュを使った案内を大きな設計変更なしで転がり案内に変えられます

4つの種類

  • 標準形(円筒)は、ハウジングの穴に入れて止めます。THKのLM形、日本ベアリングのSM形、IKOのリニアブッシング、ボッシュ・レックスロスとシェフラーのリニアブッシュがこの形です
  • フランジ形は、外筒のフランジをねじで止めます。THKのLMIF形は、インロー部が短く、取付の反対側にはみ出しにくい作りです
  • ケース付きユニットは、ハウジングに組み込んであり、ボルトで止めるだけで使えます。日本ベアリングのSMA形はアルミのハウジングで、2個入りのW形もあります
  • すべり式は、金属のボールを使わず、樹脂がすべって動きます。イグスのドライリンRがこの形で、潤滑剤が無くても動きます

シャフト径と定格荷重の見方

  • THKのLM形は、シャフト径3〜60mmで、基本動定格荷重は139〜7,650Nです
  • THKのLMIF形は、シャフト径6〜25mmで、基本動定格荷重は206〜980Nです
  • ボッシュ・レックスロスのリニアブッシングは、呼び径3〜80mm、動的耐荷重55〜54,800Nの幅があります
  • イグスのRJ260UM-02-12は、内径12mmの樹脂のリニアブッシュです

使う場所の環境で選ぶ

  • さびやすい所やクリーンルームでは、IKOのステンレス鋼製、日本ベアリングの耐食仕様、シェフラーの耐食鋼製を使います
  • 高い温度の所では、使用温度を確かめます。ボッシュ・レックスロスのリニアブッシングは-10〜+80℃で、品によっては最大+200℃です
  • 給油できない所や、粉じん・水・薬品がかかる所では、樹脂のすべり式を使います
  • 保持器は、日本ベアリングのSM形ならスチール製と樹脂製から選べます。スチール製は悪条件に強く、樹脂製は音が静かで安くなります

使うときの注意

  • ボールと軸が点で接するので、大きな荷重を受けながら動かす所には向きません。荷重が大きいならリニアガイドを使います
  • すきまを詰めるときは、すり割りの入ったすきま調整形を使い、ハウジングで締め付けます
  • 値段を公式に出している製品はありません。形番・シャフト径・数量を決めて見積もりを取ります
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