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GUIDE / LEAF-SPRING

板ばねとは?平板ばね・曲げ板ばねの種類と、材質・板厚・ばね定数・価格の選び方

機械の復帰・押付けや電気接点に使う板ばねの仕組み、平板と曲げ板の違い、材質・板厚・ばね定数・許容変位の確認方法、規格品の寸法と公開価格を公式資料で整理しました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

板ばねは、板のしなりと元に戻る力で、部品を押す・戻す・接触させるばねです。先に「力を加える方向」「取付位置と荷重点」「必要な荷重と変位」を決めます。平板の長さを指定して使う規格品と、電気接点用の曲げ板ばねでは、照合する寸法と使用条件が違います。

板ばねとは

板状の材料がたわむときの復元力を使う部材です。薄板ばね・板バネとも呼び、機械の押付けや復帰、基板と筐体の接地などに使います。山陽の解説では、材質・厚み・曲げ方などを変え、押す・留める・挟む働きを持たせると説明しています。

板ばねの比較ページは、平板ばねと、皿状以外の接点用曲げ板ばねを品番単位で載せています。自動車の懸架に使う重ね板ばねや皿ばね、ぜんまいは対象外です。圧縮コイルばねは圧縮ばねの比較⁠で扱います。

平板ばねと曲げ板ばねの構造の違い

  • 平板ばねは、平らな板のたわみを使います。沢根スプリングのうす板ばねは、板厚と幅を品番で選び、必要な長さを指定して切断します
  • 接点用の曲げ板ばねは、曲げた部分の復元力で相手に接触します。北川工業のオンボードコンタクトは基板への実装用、サイドコンタクトは側面方向への導通用です
  • TPSのRFスプリングコンタクトは、内部接点で信号伝送距離を短くする構造です。基板同士を水平に接続する型と、側面から接触する型があります

機械の復帰用を、接点用の寸法だけで選ぶことはできません。必要な荷重と動かす距離を決めてから、用途に合った形状を照合します。

材質と板厚の選び方

北海バネの資料は、耐食性を重視するならステンレス系、通電性を重視するなら銅系の材質を案内しています。材料名に加え、調質や表面処理も確認します。

  • うす板ばねの88-0602は、材質がSUS304-CSP 3/4H、板厚が0.2mm、板幅が6mmです
  • うす板ばねの88-1003は、同じ材質で板厚が0.3mm、板幅が10mmです
  • 北川工業のOGSC-T-302020は、コルソン合金で板厚が0.08mmです。表面にはSnリフローめっきを施しています
  • 北川工業のOG-684296は、ベリリウム銅で板厚が0.15mmです。基板と筐体のグランド接続に使います

出典はうす板ばねの現行カタログ、北川工業のOGSC資料とOG資料です。

板ばねの設計:ばね定数の計算と許容変位

平板ばねは、板厚だけでは取付後の荷重が決まりません。サミニのうす板ばねの資料は、板幅・板厚・長さを使ったばね定数の計算式と、ばね定数にたわみを掛ける荷重の計算式を示しています。実際の固定方法、有効長、荷重点を決めて確認します。

  • 許容変位は、必要な荷重をかけたときに許される動きとして確認します。製品の全長や初期高さとは別です
  • 北川工業のOG-684296は、初期高さが9.6mm、使用範囲が製品高さ7.0〜9.0mmです。これは押し込んだ量ではありません
  • TPSのSMAR-CFC05xxxAは、幅1.2×長さ1.2×高さ0.75mm、カタログの可動域が0.5〜0.75mmです。可動域の表記を許容変位へ置き換えず、図面と照合します
  • TPSのSMAR-CFV03xxxNは、幅2.0×長さ1.6×高さ1.5mm、カタログの可動域が0.35〜0.93mmです。型番末尾のxxxは資料の表記で、注文時に仕様を確定します

TPSの寸法は公式カタログによります。北川工業の圧縮力・抵抗値のグラフは参考実測値で、保証値ではありません。グラフから荷重を読み取り、全ての条件に使えるばね定数として扱わないでください。

へたりと寿命

山陽は、弾性限を超える力が加わると、元の形へ戻らずへたると説明しています。強く押せば同じ板ばねをそのまま使えるとは限りません。繰り返す動きでは、荷重・変位・使用環境を伝えて確認します。

今回の掲載資料から、全製品に共通する寿命や交換回数は確かめられません。試験条件のない回数を流用せず、実際に使う条件で評価します。

板ばねの価格と穴・曲げ加工

比較表の平板ばねは、長さ100mm指定でそろえています。サミニ現行カタログの長さ66〜130mm、数量1〜9枚の区分では、88-0602が1枚490円、88-1003が1枚530円です。どちらも税抜の本体価格です。材質や用途の違う接点用ばねと価格順位は付けていません。

追加工の資料には次の条件があります。

  • 曲げ加工は、1曲げ500円(税抜)が本体価格に加わります
  • 標準曲げは、R1・1.5・2・2.5です。直線部は10mm以上確保します
  • 穴から曲げまでは、3mm以上確保します
  • 穴と端面の肉厚は、1.5mm以上確保します
  • 曲げや穴の位置は、図面を送って確認します。専用の治工具などを使う加工は特注扱いです

サミニは沢根スプリングの関連会社で、ストックスプリングの販売窓口です。メーカーと販売窓口を分けて確認し、追加工を含む注文内容を伝えます。

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