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GUIDE / HIPPARI-BANE

引張コイルばねとは?機械の戻しや張力に使う引きばねの種類と、規格品・特注品、線径・外径・自由長・ばね定数・初張力・値段の選び方

機械・設備の戻しや張力をかけるのに使う引張コイルばね(引きばね・引張スプリング)の規格品と特注品の違い、初張力と荷重の計算、フックの形と自由長の測り方、ステンレスとピアノ線の使い分け、値段と買い方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

引張コイルばねは、線をすき間なく巻いたコイルの両端にフックを付け、引っ張って使うばねです。引きばね・引張スプリングとも呼びます。品番を選んで在庫から買う規格品と、図面を渡して作ってもらう特注品に分かれます。選ぶときは「伸ばす長さ(最大たわみ)」「出したい力(ばね定数と初張力)⁠」「フックの形」の3つを先に決めます。

引張コイルばねとは

引張コイルばねは、線をすき間なく巻いたコイルの両端にフックを付けたばねです。引っ張ると元の長さに戻ろうとする力が出るので、機械のふたやレバーの戻し、ベルトやワイヤーに張力をかけるのに使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社ブランドで売る引張コイルばねを載せています。規格品は品番の単位、特注品は公式サイトに書いている製作の範囲で載せました。フックの無い密着コイルばね、商社が売る他社製品、完成品の機構部品は載せていません。

2つの種類

  • 規格品は、線径・外径・自由長の組み合わせで品番が決まっている在庫品です。サミニのストックスプリング、昌和発條製作所のサンエス、ソテックのTRYspring、フセハツ工業のYSK実用標準ばねがあります
  • 特注品は、フックの形や初張力を取り付ける相手に合わせて作ります。葵スプリング、石原スプリング、コムラ産業、東海バネ工業が作っています
  • 東海バネ工業は、両端にねじ込み金具を入れた金具付ばねも作っています

初張力と荷重の計算

  • 初張力は、線をすき間なく巻いたときに線どうしが押し合ってできる力です。初張力を超える力をかけるまで、ばねは伸び始めません
  • ソテックは、荷重(N)を「ばね定数 × たわみ(mm)+ 初張力⁠」で求めるとしています
  • ソテックのTS 1.0-8-30は、ばね定数1.614N/mm・初張力4.678N・最大たわみ13.6mmです
  • 伸ばすのは最大たわみまでにします。ソテックは、最大たわみ以下で使うよう案内しています

フックの形と長さ

  • フセハツ工業によると、フックはふだん逆丸フックかUフックで、加工のコストとフックの強さを比べて決めます
  • ソテックの規格品は逆丸フックで、フックどうしの向き(対向角)は180度、90度は準標準品です
  • 自由長の測り方は会社で違います。フセハツ工業のYSK実用標準ばねは、フックの内側から内側の寸法です

材質

  • 水けのある所や、さびを嫌う所はステンレス(SUS304WPB)にします
  • ソテックは、ステンレスを線径0.18mmから2.00mmまでの933種類、ピアノ線(SWPA)⁠を⁠線⁠径1.20mmから2.00mmまでの192種類そろえています
  • サンエスは、ピアノ線のHPシリーズとステンレスのHSシリーズを212種ずつそろえています

値段と買い方

  • ソテックのTRYspringは1個から単価を出していて、ステンレスのTS 1.0-8-30は1個305円、ピアノ線のTP 1.2-10-30は1個255円です(どちらも税抜)
  • TP 1.2-10-30は、100個からは1個47円(税抜)に下がります
  • サミニのストックスプリングは1本から注文でき、午後5時までの注文は即日発送です
  • 特注品は品番が無いので、図面か仕様を渡して見積もりを取ります。東海バネ工業は1個から作り、平均ロットは5個です
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