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GUIDE / CHECK-VALVE

チェックバルブ(逆止弁)とは?スイング・リフト・ばね式・空圧・油圧用・樹脂製の違いと選び方

流れの力で開き、逆流で閉じるチェックバルブ(逆止弁⁠)⁠の仕組み、スイング式・リフト・ばね式・空圧・油圧用・樹脂製の4つの方式、付ける向き・開き始める圧力・ウォーターハンマー・チャタリングの見方、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月11日更新

この記事の答え

チェックバルブ(逆止弁)は、流れの力で開き、逆に流れようとすると閉じて、配管の逆流を止める弁です。選ぶときは「何を流すか(水・蒸気・空気・油・薬液)」「付ける配管の向き(水平か、縦か)」「ポンプの出口でウォーターハンマーが出るか⁠」⁠の3つを先に決め、方式とシリーズを選んでから呼び径と接続の型式を決めます。

チェックバルブ(逆止弁)とは

キッツは、チャッキバルブ(逆止弁⁠)⁠を「流体の流れを常に一定方向に保ち、逆流を防止する機能を持つバルブ⁠」⁠と説明しています。中の弁体(ジスク)は、流れに押されて開き、逆に流れようとすると背圧で弁座に押し付けられて閉じます。人がハンドルで開け閉めする弁ではありません。

呼び名は、チェックバルブ・逆止弁・チャッキ弁・チェック弁とさまざまです。JIS B0100(バルブ用語)では「逆止め弁⁠」⁠と書きます。

比較ページには、工場・設備の配管と、空気圧・油圧の機器まわりで使う逆止弁を、シリーズ単位で載せています。家庭の水栓・給湯器の逆止弁、ボールバルブ・電磁弁、フート弁、水道用の逆流防止器、中古品、代理店が売る他社製品は載せていません。

4つの方式

スイング式(金属)

円い弁体の片側を蝶番で吊り、流れに押されて振れて開きます。キッツは、圧力損失が小さく、水平の配管と、下から上へ流す縦の配管に使えると説明しています。

リフト・ばね式(金属)

弁体が弁座から持ち上がって開く形や、ばねで弁体を押さえておく形です。キッツは、リフト式は流体抵抗が大きく、小さい口径のものが主で、水平の配管に使うとしています。2枚のプレートをばねで閉じるウエハー(⁠デュアルプレート)式も、このページではここに入れました。

空圧・油圧用

空気圧や油圧の機器まわりに付ける小型のチェック弁です。配管の途中にねじで入れるインライン形と、チューブを差し込む継手形があります。

樹脂製

PVC・PP・PVDF・PTFEなどの本体で、酸・アルカリ・海水・薬液を流します。

このページに載せている製品は、方式ごとに次のとおりです。

  • スイング式:キッツ R・UO、大和バルブ B10C・S10SC
  • リフト・ばね式:アソー エーチェック、巴バルブ 903L、ベン CS-11型、フジキン PUCL-922-V、ヨシタケ SCV-2、TVE 高圧リフト式逆止弁
  • 空圧・油圧用:SMC AKシリーズ、CKD CHV2、コガネイ クイック継手付チェックバルブ、油研工業 CIT
  • 樹脂製:旭有機材 ボールチェックバルブ・スイングチェックバルブ、積水化学 エスロン ボールチャッキバルブ、ジョージフィッシャー 562、IBS C5シリーズ

付ける向き

逆止弁は、付ける向きに決まりがある型が多い弁です。

  • スイング式:水平の配管と、下から上へ流す縦の配管に付けます(⁠キッツの説明)
  • 向きに決まりが無い型:ヨシタケのSCV-2は水平・垂直どちらでも、アソーのエーチェックは配管の向きを問いません
  • 縦に付けるときは下から上:ベンのCS-11型、旭有機材のボールチェックバルブ

どの型でも、本体の矢印と流れの向きを合わせます。ヨシタケのSCV-2の取扱説明書は、間違って取り付けると製品の機能が果たせないとしています。

ウォーターハンマーを抑える

ポンプが止まって流れが逆になるとき、弁体が遅れて閉じると、配管にドンという衝撃(⁠ウォーターハンマー)⁠が出ます。キッツは、ばねで逆流の直前に急に閉じる衝撃吸収式の逆止弁が、ウォーターハンマーを軽くし、ポンプなどを守ると説明しています。

公共建築工事標準仕様書は、揚水ポンプや空調用ポンプに付ける逆止弁を、バイパス弁付きにし、全揚程が30mを超えるときは衝撃吸収式にすると決めています(⁠キッツの製品紹介より)。巴バルブの903Lは、2枚のプレートをばねで閉じるウエハー形で、バイパス弁を標準で備えています。

チャタリング(弁のばたつき)

流れる量が少ないと、弁体が開いたまま止まらず、弁座に何度も当たって音が出ます。これがチャタリングです。キッツは、弁の破損につながるので、流量が合っているかを先に確かめ、合わなければ流量を変えるか弁のサイズを小さくするよう書いています。大きすぎる呼び径を選ばないことが大事です。

開き始める圧力

逆止弁は、入口と出口の圧力の差がある値を超えると開きます。この値を、クラッキング圧力(開き始める圧力⁠)⁠と呼びます。

  • ヨシタケ SCV-2:0.003MPa
  • アソー エーチェック:0.007MPa
  • SMC AKシリーズ・CKD CHV2:0.02MPa
  • 油研工業 CIT:0.04・0.35・0.5MPaから選ぶ

低いほど小さな圧力の差で開きます。油圧では、わざと高い値を選んで回路に差圧を持たせる使い方もあります。

値段の見方

値段を出しているのは、このページの19製品中15製品です。呼び径15A(空圧・油圧用はRc1/4、コガネイはチューブ外径6mm)⁠の1型式の値段で、通販(⁠モノタロウ)⁠の税込の価格と、メーカーの定価表の価格が混ざっています。

  • スイング式:キッツ Rが4,948円、キッツ UOが9,678円(税込・通販)、大和バルブ B10Cが9,160円、S10SCが15,400円(税抜・定価)
  • リフト・ばね式(⁠ステンレス):ヨシタケ SCV-2が10,448円、アソー AS-8044が10,998円(税込・通販)、ベン CS11-Dが14,400円(定価)
  • 空圧・油圧用:SMC AK2000-02が2,088円、コガネイ CVU6が2,088円、CKD CHV2-8が2,846円、油研工業 CIT-02-04-50が7,368円(税込・通販)
  • 樹脂製:旭有機材 ボールチェックバルブが5,718円、積水化学 エスロンが5,828円、旭有機材 スイングチェックバルブとIBS C5がどちらも39,578円(税込・通販)

安め・平均的・高めを決めたのは、ステンレスのリフト・ばね式の3つだけです。ほかの方式は、材質や接続がそろう公開価格が3つ未満なので、値段だけを出しています。

選ぶ前に確かめること

  1. 流す物(水・蒸気・空気・油・薬液)と、その温度
  2. 配管の呼び径と、使う圧力の範囲
  3. 接続(ねじ込み・フランジ・ウエハー・チューブ継手・接着)
  4. 付ける向き(水平か、縦か。縦なら流れは下から上か)
  5. ポンプの出口でウォーターハンマーが出るか(出るならばねで閉じる型)
  6. 流れる量が少なすぎないか(⁠チャタリング)
  7. 完全に止める必要があるか(わずかな漏れを許す型がある)
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