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GUIDE / BUTTERFLY-VALVE

バタフライ弁(バタフライバルブ)⁠と⁠は⁠?種類と構造・仕切弁との違い・選び方

円板を90度回して流れを開け閉めするバタフライ弁(バタフライバルブ)の構造、ゴムシート中心形・偏心形・樹脂とライニング・水道用の種類の違い、仕切弁との違い、レバー式とギヤ式、電動にするとき、選ぶときに見る点を、メーカーと公的機関の資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

バタフライ弁は、配管の中の円板(弁体)を90度回して、流れを開け閉めする弁です。選ぶときは「流すもの(水・冷温水・蒸気・薬液)」「温度と圧力」「手で回すか電動・空圧にするか」の3つを先に決め、シートと本体の材質を合わせます。

バタフライ弁とは

バタフライ弁は、配管の中の円板(弁体)を軸で90度回して、流れを開け閉めする弁です。バタフライバルブ・バタ弁とも呼びます。円板が流れの向きにそろうと開き、流れをふさぐ向きになると閉まります。

大和バルブの製品紹介では、面間が他の弁より短く軽いこと、90度で回るので空圧シリンダや電動機で自動にしやすいこと、流量の調整もできることを挙げています。

比較ページには、工場・建物の設備・水道の配管で使うバタフライ弁を載せています。食品・医薬のサニタリー用、粉体を落とす揺動式の弁、空調ダクトのダンパーは載せていません。

構造と各部の名称(構造図の見方)

円板・軸・シートの3つで流れを止める、単純な仕組みです。

  • 本体(弁箱):配管のフランジのあいだにはさむウエハー形が多い。ダクタイル鋳鉄・鋳鋼・ステンレス・樹脂がある
  • 弁体(円板):軸で回る円い板。ステンレスやダクタイル鋳鉄、樹脂で作る
  • シート:弁体が当たって流れを止める所。ゴム(NBR・EPDM)、PTFE、金属がある
  • 操作:レバー・ギヤのほか、上の取付フランジに電動・空圧の駆動部を載せる

キッツのDJシリーズは、ゴムのシートがフランジのパッキン(ガスケット)を兼ねるので、ガスケットを入れずに付けます。図面とCADは、巴バルブ・オーケーエム・積水化学などが公式サイトで公開しています。

種類(方式)⁠の⁠違⁠⁠⁠⁠い

ゴムシート中心形⁠(汎用)

軸が円板の真ん中にあり、ゴムのシートに押し当てて止めます。空調の冷温水や給排水の配管で、いちばん多く使われます。

  • 巴バルブの700Gは呼び径40〜600mm・最高1.0MPa、EPDMのシートで−20〜120℃
  • キッツのDJシリーズは40A〜800Aで、JIS 20K(2.0MPa)の型もある

偏心形(ハイパフォーマンス)

軸を円板の中心からずらし、閉まる直前までシートに触れないようにしています。シートはPTFEや金属で、ゴムでは使えない高温の配管に使います。

  • 巴バルブのTom Disco 302Aはメタルシートで最高2.0MPa
  • オーケーエムの541TはPTFEシートで−29〜232℃

樹脂・フッ素樹脂ライニング

本体を樹脂で作るか、金属の本体の内側をフッ素樹脂で覆って、薬液に使います。

  • 旭有機材の57型と積水化学のエスロンは、PVC・PP・PVDFから選べる
  • 日本ダイヤバルブのC559N形は、流体に触れる部品をすべてPFAで覆う

水道用(JWWA規格)

日本水道協会の規格に合わせた、水道管に付ける大きな口径の弁です。

  • 清水鐵工所の水道用バタフライ弁は呼び径150〜2,200mm
  • クボタのBU-AN・BU-BNは、本体に耐震継手を一体に付けている

仕切弁との違い

水道技術研究センターの資料では、水道用バタフライ弁は構造が簡単・軽量で開閉トルクが小さく、広く使われているとしています。一方で、全開でも弁体が中に残るので、全開時の圧力損失は仕切弁より大きくなります。開け閉めが少なく長く止水したい所は仕切弁、開け閉めが多く弁座の耐久性が要る所は金属弁座のバタフライ弁などが多く使われます。

レバー式とギヤ式

レバー式は手で90度回し、ギヤ式はハンドルを何回か回して開け閉めします。口径が大きくなるとギヤ式になります。

  • 巴バルブの700Gは、レバー式が呼び径40〜200mm、ギヤ式が40〜600mm
  • 呼び径100mmのNBR・SCS14の定価は、レバー式が46,200円、ギヤ式が65,400円(税抜)

電動・空圧にするとき

多くの型は、上の取付フランジに駆動部を載せて自動弁にできます。旭有機材の57型や積水化学のエスロンは、レバーを外してギヤ式や自動弁に替えられます。アズビルのVY697・VY997は空調の冷温水用の電動バタフライ弁で、比例制御のVY997は開きを調整して流量を絞れます。

選ぶときに見る点

  • 流すもの:油の混じる流体にEPDMのシートは使わない(巴バルブの標準価格表)。薬液なら樹脂かフッ素樹脂ライニング
  • 温度と圧力:シートと本体の材質の組み合わせで変わる。型ごとに確かめる
  • 面間と適用フランジ:JIS B 2002の46系列の面間にそろえた型が多い。別のメーカーに替えるときは面間を確かめる
  • かみ込み:粉体やスラリーをかみ込むと、シートリングや弁棒が壊れることがある(巴バルブ)
  • 付け方:フランジにはさむので、バルブと管の芯をそろえる(大和バルブ)

値段

呼び径100mm・ギヤ式・ダクタイル鋳鉄の本体・ステンレスの弁体・EPDMのシートでそろえると、巴バルブの700Gが69,900円、キッツのDJが72,800円、オーケーエムの612Xが93,200円でした(どれも税抜の定価)。樹脂の弁では、積水化学のエスロンの50A・PVC・レバー式が45,660円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す⁠。

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