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GUIDE / BRUSHLESS-MOTOR

ブラシレスモータとは?仕組みと原理、DCモータとの違い・寿命・種類の選び方

装置や搬送ロボットに組み込む業務用のブラシレスモータ(DCブラシレスモータ・BLDCモータ)について、仕組みと原理、ブラシ付きDCモータとの違い、寿命、ドライバが別のモータ・ドライバ内蔵のオールインワン型・ギヤードモータの違い、速度制御とドライバの考え方、選ぶときに見るところを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

ブラシレスモータは、ブラシと整流子の代わりに電子回路でコイルの電流を切り替えて回すモータです。こすれて減る部品が少なく、長く回せて電磁ノイズも少ないのが強みで、その代わりに回すにはドライバ(駆動回路)が必ずいります。装置に合わせてドライバを選ぶならドライバが別のDC電源のモータ、配線と場所を減らすならドライバ内蔵のオールインワン型、ゆっくり強く回すならギヤードモータを選びます。

ブラシレスモータとは

ブラシレスモータは、DCブラシレスモータ・BLDCモータとも呼ばれるモータです。

  • ブラシ付きのDCモータは、回転子のコイルの先の整流子にブラシが当たり、電流の向きを切り替えて回ります
  • ブラシレスモータは、永久磁石を回転子にして、整流子とブラシの代わりに電子回路で電流を切り替えて回ります
  • 回転子の位置は、ホールセンサやエンコーダで見る型が多くあります

仕組みと原理

コイルに流す電流の向きを、回転子の磁石の位置に合わせて順に切り替えると、磁石が引っぱられて回り続けます。ブラシ付きモータではこの切り替えを整流子とブラシがこすれ合って行い、ブラシレスモータではドライバの半導体が行います。マブチモーターの解説では、回転子の構造によって、表面磁石型(SPM)と埋込磁石型(IPM)の2種類に分かれると説明しています。

ブラシ付きDCモータとの違い

マブチモーターは、ブラシレスが上回る点として、次の4つを挙げて解説しています。

  • 放熱性:コイルとケースが密着していて熱が逃げやすく、回し続けても性能が落ちにくい
  • 寿命:ブラシと整流子の摩耗が無く、長く使える
  • ハイパワー化:大きな電流を流しても接点が溶けないので、力を出しやすい
  • 省エネルギー性能:回転の効率が高く、消費電力が少ない

ブラシ付きは、高度な制御装置がいらず、扱いが簡単で値段も抑えられます。回す時間が短い装置なら、ブラシ付きで足りることもあります。

寿命

マブチモーターの解説では、ブラシ付DCモータが数百時間から数千時間ほど、ブラシレスDCモータが数万から数十万時間ほどで、同じ条件でおよそ10倍から100倍の寿命があるとしています。

  • 回し方(負荷・温度・回す時間)で変わるので、使い方を伝えてメーカーに確かめます

種類と違い

DC電源のモータ(ドライバは別)

モータの中は巻線と磁石だけで、電流の切り替えは別に置くドライバやコントローラが受け持ちます。マブチモーターのIS‑74BZAはAGV・AMRの走行用、ニデックの30Nシリーズは電池で動く装置向けの小型高出力、OrbrayのB4S22‑3210Bは小さな精密機器向けです。

ドライバ内蔵(オールインワン)

駆動回路をモータの中に入れた形です。電源と信号の線をつなぐだけで回り、ブラシ付きモータからの置き換えが楽です。ツカサ電工のTG‑55LAはPWM信号で回転数を変えられ、ソフトロニクスのA1‑SQ10Rは速度・位置・トルクまで制御できます。

ギヤヘッド付き(ギヤードモータ)

モータの先にギヤヘッドを付け、回転をゆっくり強くする形です。ギヤ比で出力の速さと許容トルクが決まります。シナノケンシのLA052‑040E、ナーブモータのNV5BLD90‑110GU、銀河電機工業のDCBLギアモータ(減速機とブレーキを一体化)を載せています。

速度制御とドライバ

  • ブラシレスモータは、ドライバが無いと回りません。内蔵か別置きかを最初に決めます
  • 回転数は、ドライバに入れるアナログの電圧・PWM信号・通信で変えます
  • ドライバとモータのセンサ方式(ホールセンサ・エンコーダ)と電圧をそろえます
  • ドライバだけを探しているなら、モータードライバの比較も見てください

選ぶときに見るところ⁠(選定)

  • 出力と定格トルク・定格回転数:回す相手の重さと速さから決めます
  • 電源:DC24Vの製品が多く、電池で動かすなら使える電圧の幅を見ます。AC100V系で回す製品もあります
  • 大きさ:マブチモーターは、取付角が90mmより小さいものを小型としています
  • ドライバ:内蔵か別置きか、指令の入れ方(アナログ・PWM・CAN・RS‑485)
  • ギヤ・ブレーキ:ゆっくり強く回す、止めた位置を保つなら、ギヤヘッドやブレーキ付きを選びます
  • 使う場所:水がかかる所なら、IPX4相当の防水やIP65の保護等級を見ます

サーボモータ・インダクションモータとの違い

  • サーボモータ:エンコーダで位置と速さを返し続け、決めた位置へ正確に動かすのが役目です。位置決めの軸ならサーボモータの比較を見てください
  • インダクションモータ(ACモータ):連続的な動きで、速さをあまり変えない用途に使われます。ユニテックは、ブラシレスモータは起動したときから最大のトルクを出せるので、3相誘導モータより小さなモータで動かせると説明しています

値段の見方

今回比べた8製品は、どれも値段を公式サイトに出していません。出力・電源の電圧・ギヤ比・ドライバの有無・台数を伝えて見積もりを取ります。ドライバやケーブル、ギヤヘッドを別に買うかどうかでも金額が変わります。

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