口コミを書く 製品を比べる種類から探す・無料
GUIDE / BALL-VALVE

ボールバルブとは?手動・電動・空圧・樹脂の違いと、材質・圧力・温度の選び方

穴の空いた球を90度回して流れを開け閉めするボールバルブの仕組み、手動(金属⁠)⁠・電動・空圧・樹脂の4つの方式、本体の材質・圧力・温度・流体の見方、値段、使うときの注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月11日更新

この記事の答え

ボールバルブは、穴の空いた球を90度回して、配管の流れを開け閉めする弁です。選ぶときは「何を流すか(水・油・ガス・蒸気・薬液)」「圧力と温度」「手で回すか、電動・空圧で自動にするか⁠」⁠の3つを先に決め、シリーズを選んでから呼び径と接続の型式を決めます。途中まで開けて量を調整する使い方はしません。

ボールバルブとは

弁の中に、真ん中に穴の空いた球(ボール⁠)⁠が入っています。レバーを90度回すと、穴が配管の向きにそろって流れ、横を向くと止まります。大和バルブは、開け閉めが90度回転なので駆動部を空気圧シリンダや電動機で自動にしやすいこと、全開のときの圧力損失が少なく流れやすいことを特長に挙げています。

比較ページには、工場・設備の配管で使うボールバルブを、シリーズ単位で載せています。型番がとても多いので、1社につき代表的なシリーズに絞り、値段は呼び径15Aの1型式の値段をそろえて書いています。家庭の水栓・止水栓、電磁弁、中古品、代理店が売る他社製品は載せていません。

4つの方式

手動

青銅・黄銅・ステンレスの本体を、レバーやギヤで回します。給水・冷却水の元バルブ、装置の前後の止め弁、蒸気や低温のラインに使います。

電動

モーターの箱(電動アクチュエータ)⁠で回します。空調・冷温水の切り替えや、圧縮空気の無い設備に使います。

空圧

圧縮空気でピストンを動かして回します。工場に空気が来ている設備で、装置の流体を自動で開け閉めするのに使います。

樹脂

PVC・PP・PVDFなどの本体で、薬液・排水・純水を流します。水処理の設備にも使います。

このページに載せている製品は、方式ごとに次のとおりです。

  • 手動:ハマイ BBS-01・BSS-01、大和バルブ BVHB、ヨシタケ BLV-1S、キッツ 10UTDZXL、フジキン UBV-21-J10R
  • 電動:キッツ EAシリーズ、アズビル VY6300、ベン BM-12S型
  • 空圧:ハマイ LAS-107
  • 樹脂:旭有機材 21・21α型(手動とエア式AR型⁠)⁠、積水化学 エスロン ボールバルブ、ジョージフィッシャー 546 Pro、前澤化成工業 VBTU

本体の材質で選ぶ

  • 黄銅・青銅:水・油・空気のふつうの配管に使います。ハマイのBBS-01は黄銅(C3771⁠)⁠で最高1.96MPa・-10〜120℃、大和バルブのBVHBは青銅のフルボアで、常温の水・油で2.8MPaです
  • ステンレス:熱い流体や薬品にも使います。ハマイのBSS-01はSUS316で最高3.92MPa・-20〜180℃、ヨシタケのBLV-1Sは蒸気に使え、蒸気以外の最高圧力は6.89MPaです
  • 樹脂:金属をいためる酸・アルカリや純水に使います。旭有機材の21・21α型はU-PVC・C-PVC・PP・PVDF、積水化学のエスロンはPVC・HT・CPVC・PP・PVDFから選べます。熱には弱く、エスロンのPVDF本体でも最高100℃です

圧力と温度の見方

使える圧力は、温度が上がると下がります。大和バルブのBVHBは、常温の水・油なら2.8MPaですが、120℃以下では0.7MPaです。ヨシタケのBLV-1Sも、蒸気以外は最高6.89MPaで、飽和蒸気では0.9MPaまでです。カタログに圧力と温度の関係の図があるときは、使う温度での圧力を図で確かめます。

低い温度の流体には専用の弁を使います。キッツの10UTDZXLは-104℃まで使えるステンレスのフルボアで、呼び径は15A〜250Aです。

手動か、電動か、空圧か

離れた所の弁を制御盤やタイマーで開け閉めするなら、電動か空圧にします。工場に圧縮空気が来ていれば空圧、無ければ電動です。

  • 電動:キッツのEAシリーズは、青銅・黄銅・ステンレス鋼の本体に同じアクチュエータを組み合わせ、電源はAC100・200VとDC12・24Vから選べます。ベンのBM-12S型は、AC100VとAC200Vを1台で使い分けられます。アズビルのVY6300は空調・衛生設備の二位置制御に使います
  • 空圧:ハマイのLAS-107は、ステンレスの本体にラック&ピニオンのアクチュエータを載せた小型の自動弁です。樹脂なら、旭有機材の21・21α型 エア式AR型(操作圧力0.4〜0.7MPa)⁠があります

旭有機材の21・21α型と、ジョージフィッシャーの546 Proは、手動のまま使い始めて、あとから電動・空圧の駆動部を載せられます。

値段の見方

値段を出しているのは、このページの15製品中12製品です。どれも呼び径15A(⁠ジョージフィッシャーだけ20A⁠)⁠の1型式の値段で、通販(⁠モノタロウ)⁠の税込の価格と、メーカーの定価表の価格が混ざっています。

  • 手動:ヨシタケ BLV-1Sが2,088円、ハマイ BBS-01が2,748円、BSS-01が5,498円(税込・通販)、大和バルブ BVHBが13,500円(税抜・定価)
  • 電動・空圧:キッツ EAシリーズが30,778円、ハマイ LAS-107が35,178円(税込・通販)、ベン BM-12S型が64,300円(定価)、アズビル VY6300が153,780円(税込・通販)
  • 樹脂:旭有機材 21・21α型が4,178円(税込・通販⁠)⁠、積水化学 エスロンが4,400円(税抜・定価)、前澤化成工業 VBTUが5,480円(設計価格)

同じシリーズでも、呼び径・材質・接続・電源で値段が変わります。手動の金属は材質がそろわないので、このページでは安め・高めを決めていません。

使うときの注意

大和バルブの製品紹介と、ヨシタケのBLV-1の取扱説明書には、次のような注意が書かれています。

  • 中間開度で流量の調整はしない。全開・全閉で使う(途中の開きで使うと、ボールとボールシートを傷めるおそれがある)
  • 急に閉めると、ウォーターハンマーの原因になる
  • 凍るおそれのある所では、凍結を防ぐか、使ったあとに水を抜く
  • 運んだりしまったりしているうちに、パッキン押えから漏れることがある

選ぶ前に確かめること

  1. 流す物(水・油・ガス・蒸気・薬液)と、その温度
  2. 配管の呼び径と、使う圧力の範囲
  3. 接続(ねじ込み・フランジ・TS式・ユニオン)
  4. 手動か、電動・空圧で自動にするか(自動なら電源か空気圧)
  5. 流れを絞らなくてよいか(絞るならボールバルブではない弁)
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉