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GUIDE / BALL-TAP

ボールタップとは?仕組み・単式と複式の違い・定水位弁との違い・調整と交換の注意

受水槽・高置水槽・消火用補給水槽・冷却塔の給水に使うボールタップ(フロートバルブ)の仕組み、単式と複式の違い、定水位弁との違い、材質の選び方、止水位の調整、交換するときの注意、音や振動の対策を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月24日更新

この記事の答え

ボールタップは、水面に浮かべた浮き玉の上下で弁を開け閉めし、水槽の水位を一定に保つ給水の弁です。選ぶときは「水槽の大きさと要る流量(単式・複式か定水位弁か)」「流体の温度と中身(青銅・ステンレス・樹脂)」「止水位を後から変えるか」の3つを先に決めます。

ボールタップとは

ボールタップは、水槽に浮かべた浮き玉(フロート)の動きをテコで弁に伝え、水位が上がると給水を止め、下がると開ける弁です。谷津テックスの説明では、正式な名前はフロートバルブ(Float Valve)で⁠す⁠。受水槽・高置水槽・消火用補給水槽・冷却塔の補給・機器のタンクの給水に使います。

比較ページには、工場・建物・設備で使う業務用のボールタップと定水位弁を、メーカーの公式資料の値で載せています。

仕組みと構造

浮き玉が水に浮く力を、継ぎ竿(ロッド)とテコで大きくして、弁を弁座に押し付けて水を止めます。水が使われて水位が下がると、浮き玉が下がって弁が開き、また給水が始まります。

アイエス工業所の説明では、ボールタップの流量は、水の通る穴(シート部)の大きさで決まります。穴を大きくして流量を増やすほど、止めるのに強い力がいります。口径の大きい受水槽で、ボールタップではなく定水位弁を使うのはこのためです。

種類:単式と複式の違い

  • 単式:テコが1つ。部品が少なく作りが簡単。小さな水槽や機器のタンクに使う
  • 複式:テコが2つ以上。浮き玉の力を大きく増やせるので、小さな浮き玉と短いロッドで止まり、水面の波で振動しにくい
  • 圧力バランス型:兼工業のFW型のように、複式の中にピストンを入れて流量を多くし、ウォーターハンマーや振動に強くした形

兼工業の説明では、テコが多いほど浮き玉の浮力を大きく増やせるので、単式より複式のほうが性能の良いボールタップです。

定水位弁との違い

定水位弁は、受水槽に自動で給水するための大きなバルブで、子弁のボールタップや電磁弁の開け閉めに連動して開け閉めします(兼工業の説明)。アイエス工業所の説明では、ボールタップ方式は受水槽の中に付けるので、点検のときに槽に入って取り外すことがあります。定水位弁は主弁を受水槽の外に付け、槽の中には小さなパイロットバルブだけを入れるので、点検が槽の外でできます。

材質の選び方

  • 青銅(CAC):水道水・工業用水の受水槽に多い。浮き玉はポリ玉か銅玉
  • ステンレス(SCS14・SUS316):温水や、食品・飲料・化学薬品のタンクに使う
  • 樹脂(PVC・PP):金属をいためる液のタンクや、樹脂の配管につなぐ所に使う

兼工業の説明では、ポリ玉・銅玉の通常のボールタップは流体の温度が60℃までで、それより熱いときはステンレス製を選びます。

止水位の調整方法

  • アイエス工業所のWAは、止水位置をドライバー1本で調整できる
  • 兼工業のFW型は、水位調節ネジでカタログの範囲内なら調整できる
  • 継ぎ竿を曲げて止水位を変えない。浮き玉が外れるなど、思わぬ不具合のもとになる(兼工業の説明)

受水槽のボールタップを交換するとき

  • 定水位弁の子弁は、その定水位弁のメーカー専用のボールタップを使う(兼工業の説明)
  • 定水位弁を交換したら、ボールタップも一緒に交換する(ベンの説明)
  • 定水位弁専用のボールタップは流量を少なくしてあるので、少ししか水が出なくても、定水位弁が正しく開け閉めしていれば問題ない(兼工業の説明)
  • 水が止まらない・出ないときは、症状で直し方が違うので取扱説明書を見て、直らなければメーカーに相談する(兼工業の説明)

音・振動・水漏れの対策

兼工業の説明では、配管の固定のしかたや給水の圧力で、ボールタップから音や振動が出ることがあり、別売の防振アダプターがあります。波で浮き玉が揺れて開け閉めを繰り返すときは、波立ち防止の機能があるアイエス工業所のWAや、パイロット側の通路をバイパス流路にしたベンのLP-8Nのような定水位弁で抑えます。

規格・⁠⁠⁠認証

兼工業の説明では、ボールタップの規格はJISの給水栓(JIS B 2061)か⁠、日本水道協会の認証品です。接続口径10mmのボールタップには規格も認証もありません。水道に直接つなぐ給水装置に使うときは、水道法の性能基準に適合した品を選びます。

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