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GUIDE / VINYL-FLOOR-SHEET

長尺シートとは?一般・発泡層付き・防滑の違い、厚み・幅・価格・貼り方の選び方

病院・学校・福祉施設・店舗の床に貼る長尺シート(長尺塩ビシート・ビニル床シート)の3つの種類、厚みと幅・長さの見方、滑りにくさのC.S.R値、ワックスと接着剤の注意を、メーカーの公式資料とカタログをもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

長尺シートは、塩ビ(ビニル)の床材をロールで納め、床に一続きに貼る床シートです。種類は、いちばん広く使う一般の複層ビニル床シート(FS)、裏に発泡層を入れたシート(KS)、表面で滑りにくくした防滑シートの3つです。選ぶときは「使う場所(乾いた床か濡れる床か)⁠」「手入れ(ワックスをかけるか)」「1m²あたりの値段」の3つを先に決めます。

長尺シートとは

長尺シートは、長尺塩ビシート・ビニル床シートとも呼ぶ床材です。幅1,820mm前後、長さ9m前後のロールで納め、床に接着剤で貼って、継ぎ目を溶接棒で溶かしてつなぎます。目地が少ないので水や汚れがしみにくく、病院・学校・福祉施設・店舗の床で使います。

比較ページには、業務用の長尺シートを各社の代表の製品で載せています。1枚ずつ貼るビニル床タイル、タイルカーペット、住宅用だけのクッションフロア、工事中だけ敷く養生シートは載せていません。

3つの種類

  • 一般の複層ビニル床シート(FS)は⁠、柄や色の層を重ねた、いちばん広く使うシートです。ロンシール工業のロンリウム プレーン、田島ルーフィングのパーマリューム EM、サンゲツのエスリューム プレーンは、どれも厚さ2.0mmです
  • 発泡層付きのシート(KS)は⁠、裏の発泡層で足当たりをやわらかくしたシートです。東リのケアセーフNWは厚さ4.5mmで、床材だけでG値100以下の衝撃吸収性があります
  • 防滑性ビニル床シートは、表面の凹凸やチップで滑りにくくしたシートです。ロンシール工業のロンレイドAS、東リのNSプレーンNW、サンゲツのリアルセーフティ、タキロンシーアイのハイスイカラットHKを載せています

厚み・幅・長さの見方

  • 厚さは、一般の品と防滑の品で2.0〜2.5mmが中心です。発泡層付きは厚く、ケアセーフNWは4.5mmです
  • 幅は1,820mmが多く、サンゲツは182cm巾です。ハイスイカラットHKは、幅1,350mmと1,820mmの2つから選べます
  • 長さは9m巻が基本で、ハイスイカラットHKは10mです。サンゲツは、9m巻(約45kg)を超える長さは配送が難しいので相談するよう案内しています
  • 重さは、ロンリウム プレーンが3.3kg/m²、ロンレイドASが4.0kg/m²です。運ぶときと荷揚げのときの目安にします

滑りにくさ(防滑性)⁠の⁠見⁠⁠⁠⁠方

滑りにくさは、JIS A 1454 のすべり性試験で出すC.S.R値で比べます。数値が大きいほど滑りにくい床です。

  • サンゲツは、水+ダストで0.5以上を評価A、0.53以上で乾燥状態との差が0.29以内をA+とし、評価A以上を防滑床材にしています
  • 東リは、水+ダストで0.45以上の品を防滑性床材としています。NSプレーンNWがこの品です
  • ロンシール工業のロンレイドASは、表面が平らなまま滑りにくい特殊防滑シートで、お湯や熱い油にも強い品です

ワックスの手入れ

手入れのしかたは、品によって違います。

  • ワックスをかける品は、施工後に抗菌性樹脂ワックスを塗って汚れや変色を防ぎます。ロンシール工業のロンリウム プレーンがこの品です
  • NW(ノーワックス)の品は、ワックスをかけずに日常清掃だけで見た目を保ちます。東リのNSプレーンNW・ケアセーフNW、田島ルーフィングのパーマリューム EM、サンゲツのエスリューム プレーンがこの品です
  • 防滑シートは、ワックスで滑りやすくなることがあります。ロンレイドASは、ワックスを塗ると防滑性が落ちるので、ワックスなしで手入れします
  • 田島ルーフィングは、一般のワックスはパーマリュームの抗菌性能を下げるとして、同社が推す品を使うよう案内しています

貼るときの注意

  • 台車やキャスターが通る所は接着剤を変えます。ロンシール工業はロンセメントULかロンセメントEP-200N、サンゲツはウレタン・エポキシ樹脂系、田島ルーフィングはエポキシ系の接着剤を指定しています
  • 水まわりは耐水工法で貼り、シートの端をエポキシ系やシリコン系のシーリング材で止水します
  • 継ぎ目は、専用の溶接棒で熱溶接します。サンゲツは、床の色に合わせた溶接棒をそろえています
  • 同じ床面は、同じロットで仕上げます。幅継ぎは、耳部どうしでつなぎます(サンゲツのカタログ)
  • 床暖房の上に貼るときは、メーカーの床暖房向けの施工法を確かめます

値段

8製品とも、材料の値段を公開していました(施工費は別)。

  • 一般の複層シートは、エスリューム プレーンが2,900円/m²(税別)、ロンリウム プレーンが2,950円/m²(税抜)、パーマリューム EM(2.0mm)が3,300円/m²です
  • 防滑シートは、NSプレーンNWが3,200円/m²(税抜)、リアルセーフティが4,450円/m²(税別)、ハイスイカラットHKが4,550円/m²(設計価格)、ロンレイドASが8,000円/m²(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 発泡層付きのケアセーフNWは、6,000円/m²(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す

田島ルーフィングとタキロンシーアイの値段には、税込・税抜の表示がありません。施工の単価は、床の面積と下地の状態を伝えて、施工会社から見積もりを取ります。

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