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GUIDE / TENKENGUCHI

点検口とは?天井・壁・床下点検口の種類、サイズ、目地タイプと額縁タイプの違い、気密・防火の選び方

建物の天井・壁・床に付ける点検口の5つの種類、300角・450角・600角のサイズと開口寸法、目地タイプと額縁タイプの違い、気密等級(JIS A 4706)、準耐火の天井に付ける防火タイプ、床点検口の仕上げと耐荷重を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月13日更新

この記事の答え

点検口は、天井・壁・床に付ける小さな扉で、その奥の配管や配線、設備を点検するための口です。種類は、ふつうの天井点検口、気密・防火の天井点検口、壁点検口、木の床の床下点検口、コンクリートの床の床点検口(フロアハッチ)の5つに分けられます。選ぶときは「付ける場所と仕上げ」「サイズ(300角・450角・600角)」「気密・防火・防水が要るか」の3つを先に決めます。

点検口とは

理研軽金属工業は、点検口を「建物の壁や天井に付ける小さな扉で、電気配線・配管・換気の設備の点検をしやすくするもの⁠」と説明しています。天井や床をはがさずに、奥の設備を確かめられます。

比較ページには、天井・壁・床に付ける点検口を各社の代表の製品で載せています。配線用のプルボックス、ダクトや機械の点検窓、屋上のハッチ、床下収納庫、代理店が売る他社製品は載せていません。

5つの種類

  • 天井点検口:天井のボードに穴をあけてアルミの枠をはめ、内枠に同じボードを載せて閉じます。例はナカ工業のハイハッチSEⅡ、ダイケンのCFZ型、BXカネシンのTT-4145P、理研軽金属工業のRA型です
  • 気密・防火の天井点検口:外枠と内枠の間に気密材を入れたタイプと、準耐火構造の天井に付ける防火タイプです。例はダイケンのCXB型、BXカネシンのDT-4145P、城東テクノのSPC-F4545-J60、スリータックのM-450、SPGのKM451です
  • 壁点検口:壁のボードに付け、扉の吊り元を左右から選べるものが多くあります。例はナカ工業のウォールハッチWHA、ダイケンのWM型、城東テクノのSPW-4545Cです
  • 床下点検口:木造住宅のフローリングの床に付け、床下の配管や基礎を点検します。例は城東テクノのSPF-R4560S、ナカ工業のホームハッチです
  • 床点検口(フロアハッチ)⁠:コンクリートの床に枠を埋め、ふたにモルタルを詰めるかタイルを貼ります。例はダイケンのアンダーハッチ 4HA2型、中部コーポレーションのMA-1-MとMS-1-WL、ナカ工業のニューハッチNHEⅡです

サイズと開口寸法

天井点検口と壁点検口は、300角・450角・600角の3つが中心で、300×600mmや450×700mmの長方形もあります。

  • 天井に開ける穴(開口寸法)は⁠、呼び寸法より少し大きくなります。ナカ工業のハイハッチSEⅡの450角は456×456mm、ダイケンのCFZ型の45型は454×454mmです
  • 大きい点検口は特注で作れます。ナカ工業は最大1200×1500mmの天井点検口を作ります
  • 床下点検口は、城東テクノのSPF-R4560Sのように450×600mmの長方形もあります

目地タイプと額縁タイプ

  • 額縁タイプ:枠が天井ボードの切り口を覆う形です。ダイケンのCFZ型は施工のしやすさを重く見た額縁タイプで、理研軽金属工業のRA型は内枠の天井材を粘着テープで留めて施工の時間を短くしています
  • 目地タイプ:枠を細い目地に収めて、天井や壁になじませます。ダイケンは、WM型をデザイン性に優れた目地タイプとしています
  • 細額縁タイプ:理研軽金属工業には、目地タイプのようにスリムで、施工は額縁タイプと同じ細額縁タイプもあります

気密と防火

気密の強さは、JIS A 4706(サッシ)の気密性等級で表します。A-1〜A-4の4段階で、数字が大きいほど空気が漏れにくくなります。

  • ダイケンのCXB型はA-4等級相当、城東テクノのSPC-F4545-J60はA3相当(自社試験値)、スリータックのM-450は建材試験センターの試験でA-4です
  • ダイケンは、CXB型を住宅などの冷暖房効率を上げるための製品で、完全な気密タイプではないとしています

準耐火構造や強化天井に点検口を付けると、防火被覆に穴があきます。

  • 城東テクノは、アルミ製の従来品の防火性能を28分程度(当社試験値)としています
  • 城東テクノのSPC-F4545-J60は、熱膨張性シートで隙間をふさぎ、60分準耐火構造・強化天井に対応します。ただし大臣認定品ではなく、メーカーの試験による性能です
  • ダイケンにも、45分・60分準耐火構造に対応する耐火・気密タイプがあります(当社試験値)
  • 使えるかは、メーカーが示す告示仕様と設計図書で確かめます

開け方

天井点検口は、内枠のロックを外すと内枠が下へ開きます。ロックの形はメーカーで違い、ナカ工業は係止スライド、SPGはコインロック式、城東テクノはスライドロックです。

  • 城東テクノは、点検口を概ね90°以上大きく開けないよう案内しています
  • 鍵付きの製品は、鍵で開けます

床点検口の仕上げと耐荷重

  • 仕上げ:モルタル用(充填用)は⁠、下地にモルタルを詰めて磁器タイルなどで仕上げます。Pタイル用(張物用)は⁠、長尺の塩ビシートなど薄い床材を貼ります(中部コーポレーション)
  • 台車が通る床:ダイケンは、重い台車が通る所では樹脂タイル用を使わず、モルタル用にモルタルを詰めてから樹脂タイルを貼るよう案内しています
  • 耐荷重:書き方はメーカーで違い、ナカ工業のNHEⅡ-450AGOは安全荷重4,400N、中部コーポレーションは「歩道用」⁠の⁠よ⁠う⁠に示します
  • 水とにおい:電気室や水回りには、ふたと枠をボルトで締める密閉形を使います。中部コーポレーションのMS-1-WLはステンレス製の防水防臭型です

使う場所の注意

  • 天井点検口は天井だけに使います(城東テクノ・ダイケン)
  • 浴室など湿気の多い所や屋外では、屋内用の点検口を使いません。ダイケンには、オールステンレス製のCDS型もあります
  • 床下に常に水が流れるような湿気の高い所には、ダイケンはステンレス製の床点検口を勧めています
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