口コミを書く
GUIDE / YOZON-SANSO-KEI

溶存酸素計とは?排水処理・養殖・河川で使う溶存酸素計(DO計)の種類(ポータブル型・卓上型・設置形)と、測定方式・測定範囲・価格の選び方

水に溶けた酸素を測る溶存酸素計(DO計)の3つの種類、隔膜ガルバニ式・ポーラログラフ式・蛍光式(光学式)の違い、流速と塩分・水温の補正、BOD測定、ばっ気槽での連続測定、価格の幅を、主なメーカーの公式資料でまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

溶存酸素計は、水に溶けている酸素の量を、mg/Lや飽和率で測る計器です。DO計とも呼びます。使う場所で、現場へ持って行くポータブル型・検査室の机に置く卓上型・ばっ気槽や配管に付けたまま測る設置形の3つに分かれます。選ぶときは「使う場所」「測定方式」「測定範囲」の3つを先に決めます。

溶存酸素計とは

溶存酸素計は、水に溶けている酸素(DO)の量を数字にする計器です。単位はmg/Lで、その水温で溶けられる量に対する割合(飽和率)でも表します。下水処理場のばっ気槽、浄化槽、養殖池、河川や湖の調査、ボイラー給水の管理で使います。

比較ページには、日本法人のある会社が自社で作るか自社のブランドで売る溶存酸素計を、代表の型式の単位で載せています。空気中の酸素の割合を測る酸素濃度計、pH計・導電率計、電極や電解液だけの単品は入れていません。

3つの種類

  • ポータブル型:電池で動き、現場へ持って行って測ります。例は東亜ディーケーケーの DO-31P、堀場製作所の D-210D、飯島電子工業の ID-160T、ハンナの HI 98193、カスタムの DO-1000PE、マザーツールの DO-5509 ⁠⁠です
  • 卓上型:検査室の机に置いて測ります。例は堀場製作所の F-2000D で、BOD5の植種希釈補正を持ちます
  • 設置形:ばっ気槽や配管に検出器を付けたまま、続けて測ります。例は東亜ディーケーケーの OBM-162A、飯島電子工業の MC-8W-S、横河電機の FLXA21、JFEアドバンテックの OD-10 ⁠⁠です

測定方式の違い

  • 隔膜式は、膜を通ってきた酸素を電極で測ります。ガルバニ式とポーラログラフ式があり、隔膜と電解液を替えて使います
  • 東亜ディーケーケーの DO-31P と堀場製作所の D-210D は隔膜式ガルバニ電池法、ハンナの HI 98193 はポーラロ電極法です
  • 光学式(蛍光式)は光で測ります。JFEアドバンテックの OD-10 は、消耗品が検出膜だけで電解液を使いません
  • 光学式も、JIS K0102:2016 の測定方式として扱われます

流速・塩分・水温

  • 隔膜型ガルバニ電池式は、精度よく測るのに水の流れが必要です。飯島電子工業の ID-160T は30cm/秒以上で測り、低流速用センサーなら3cm/秒以上で測れます
  • 流れが変わりやすい排水処理では、蛍光式のほうが値が安定しやすくなります
  • 塩分が濃いと溶存酸素量は減ります。海水や塩分のある水は、校正で塩分を合わせます
  • 溶けられる酸素の量は水温で大きく変わるので、温度で値を直す機種を選びます

測定範囲と使い道

  • 多くの機種は0〜20mg/L前後を測ります
  • 東亜ディーケーケーの DO-31P は高濃度隔膜で0〜50.0mg/L、堀場製作所の F-2000D は0.00〜60.00mg/Lまで測ります
  • ボイラー給水や脱酸素水の低い濃度は、飯島電子工業の MC-8W-S が0.000mg/Lから測ります
  • 東亜ディーケーケーの OBM-162A は、DOと水温を4〜20mAの2回路で監視盤へ送ります

値段

  • 値段を公式に出しているのは5製品です。カスタムの DO-1000PE が40,700円、マザーツールの DO-5509 が42,000円、飯島電子工業の ID-160T が138,000円、ハンナの HI 98193 が182,000円、設置形の飯島電子工業 MC-8W-S が434,300円〜です(どれも税抜)
  • 東亜ディーケーケー・堀場製作所・横河電機・JFEアドバンテックは、問い合わせて見積もりを取ります
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉