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GUIDE / SANSO-NOUDOKEI

酸素濃度計とは?酸欠則の18%と作業前測定、携帯型・複合ガス・定置式・工程管理用の違いと選び方

酸素濃度計(酸素計・酸素モニター)の仕組みと種類、酸素欠乏症等防止規則の18%の決まり、作業前の測定と記録、硫化水素も測る場所、JIS T 8201と防爆の見方、定置式と工程管理用の選び方を、法令・日本規格協会の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

酸素濃度計は、空気やガスの中の酸素の割合を測り、決めた値より下がると知らせる計器です。酸欠のおそれがある作業場は、その日の作業前に酸素を測り、記録を3年しまっておくことが法令で決まっています。選ぶときは「どこで・いつ測るか(作業前か、作業中か、常にか)」「硫化水素など、ほかのガスも測るか」「防爆とJIS T 8201の適合がいるか」の3つを先に決めます。

酸素濃度計とは

ふつうの空気には、酸素が約21%入っています。タンクやマンホール、地下ピット、冷凍室、窒素を使う部屋では、酸素が減ったり、窒素などのガスで押しのけられたりして、気づかないうちに酸素の足りない空気になることがあります。酸素濃度計は、その割合を数字で出し、下がったときに音やランプで知らせます。

現場では、酸素計・酸素モニター・酸欠計とも呼びます。水に溶けた酸素を測る溶存酸素計は別のもので、比較ページには載せていません。

法令の決まり(酸素欠乏症等防止規則)

  • 酸素欠乏:空気中の酸素が18%未満の状態(第2条)
  • 作業前の測定:酸欠のおそれがある作業場は、その日の作業を始める前に酸素を測る。下水やピットなど第2種酸素欠乏危険作業の作業場は、酸素と硫化水素の両方を測る(第3条)
  • 記録:測った日時・方法・場所・条件・結果・測った人の名前などを記録し、3年間しまっておく(第3条第2項)
  • 測定器具:測るための器具を備えるか、すぐ使えるようにしておく(第4条)
  • 換気:作業場の酸素を18%以上に保つよう換気する。換気に純酸素は使わない(第5条)
  • 冷蔵室・冷凍室:作業中は扉が締まらないようにする。内側から開けられる扉や、通報・警報の装置があれば別(第20条)

条文はe-Gov法令検索 酸素欠乏症等防止規則⁠で読めます。

4つの種類

携帯型

持ち歩いて酸素だけを測る型です。ケーブルの先のセンサーを穴の中へ下ろす投げ込み式、身に付けて作業中ずっと見張る装着形、ポンプで空気を吸い込む吸引式があります。作業前の測定と作業中の見張りの両方に使える機種もあります。

複合ガス

酸素と一緒に、硫化水素・一酸化炭素・可燃性ガスを1台で測る型です。下水道やピット、汚水槽のように硫化水素が出るおそれのある所では、酸素と硫化水素を両方測ります。

定置式

部屋の壁に付けて、酸素を常に見張る型です。液体窒素や液体ヘリウムを使う部屋、MRI室、研究施設で使います。警報の接点や4-20mAの出力で、換気扇・回転灯・監視盤につなげる機種があります。

工程管理用

窒素で置き換えた装置やガスラインの酸素を、ppm単位から測る型です。ガスを配管で引き込むか、ポンプで吸って測ります。公式に「酸欠監視の目的では作られていない⁠」と書かれた機種もあるので、人の安全を見張る用途には使い分けます。

センサーの違い

  • ガルバニ電池式:酸素に反応して電流が流れるセンサーで、このページの携帯型や定置式の多くが使います。使ううちに消耗するので交換します
  • 定電位電解式:硫化水素・一酸化炭素や、一部の酸素センサーで使います
  • ジルコニア式:熱したジルコニアの素子で酸素を測り、ppm単位の低い濃度まで測れます。工程管理用や、研究施設向けの定置式で使います

選ぶときに見るところ

  • 測り方:穴の外から測るならケーブル付き(長さ)、作業中も見張るなら身に付ける型、手早く遠くを測るなら吸引式
  • 警報の値:18%で鳴るか、19.5%など手前でも鳴らせるか
  • JIS T 8201:酸欠のおそれがある場所での測定・監視・警報に使う酸素計の規格(日本規格協会)⁠。適合は機種ごとに公式の記載で確かめる
  • 防爆:可燃性のガスや蒸気がたまるおそれのある場所では、本質安全防爆の型を選ぶ
  • 電池の持ち:乾電池で数千〜数万時間動く型と、充電池で1日ずつ使う型がある
  • 定置式は、停電のときの動き、換気扇や監視盤へのつなぎ方を確かめる

使うときの注意

  • 使う前に、きれいな空気の中で21%前後を指すか確かめる(多くの機種に空気で合わせる機能がある)
  • 穴の中は、場所で濃度が違うことがある。ケーブルを下ろしながら何か所かで測る
  • 警報が鳴ったら、すぐに作業を止めて外へ出る。測り直すのは換気のあと
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